鷲羽岳(2924m)・黒部五郎岳(2840m)
・・・3日目・・・
長野県・岐阜県・富山県

2005/8/5 晴れ 【歩行時間 9時間15分】 MAP
三俣山荘(135分)黒部五郎小舎(140分)黒部五郎岳(130分)黒部五郎小舎(150分)三俣山荘
【行程】
1日目 新穂高温泉〜鏡平〜双六小屋(テント泊)
2日目 双六小屋〜三俣蓮華岳〜三俣山荘〜鷲羽岳〜黒部源流〜三俣山荘(テント泊)
3日目 三俣山荘〜黒部五郎岳〜三俣山荘(テント泊)
4日目 三俣山荘〜三俣蓮華岳〜双六岳〜鏡平〜新穂高温泉
朝4時頃、目覚めると満天の星。
今日は一番行きたかった黒部五郎岳をピストンする予定だ。
昨日のうちに必要なものだけザックに詰めて準備をしており、しかもテントは張ったままなので出発がしやすかった。

三俣山荘テン場から三俣蓮華岳(左)

振り返ると槍ヶ岳
空が明るくなりかけた頃、槍ヶ岳、大天井岳のシルエットを背に登り始める。
黒部五郎岳へは三俣蓮華岳の巻道を歩いて稜線に出ることにした。
陽が射してきて最初の雪渓を歩く。雪渓は平坦で短かったが全面凍っていた。

三俣蓮華岳の巻道から望む水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳

三俣蓮華岳分岐

薬師岳を眺めながら
分岐手前で薬師岳や黒部五郎岳が望め、そこで簡単に朝食を摂った。
分岐に出て右手の黒部五郎岳へ向かう。展望が良くて気分爽快だ。

手前に雲ノ平・左後方に薬師岳・中央後方に剱岳と立山・右前方に祖父岳・その後に水晶岳

白砂の台地より黒部五郎岳

前方は笠ヶ岳
大勢が休憩中の白砂の台地に着いた。
黒部五郎岳が目の前に大きく望める場所だ。笠ヶ岳もの眺めも素晴らしい。

黒部五郎小舎へ下る

黒部五郎小舎
白砂の台地から一旦下るが、途中からは岩が多くなり下り難かった。
黒部五郎小舎(新築)に着き、トイレを借りてからカール経由で頂上を目指す。

黒部五郎岳へ

ハクサンイチゲ

カール手前より黒部五郎岳

カミナリ岩・後方は水晶岳と鷲羽岳

五郎のカール
カールに入ると大きく腕を広げた岩壁、雪渓、花崗岩、お花畑、五郎沢の清流といった別世界だ。その光景に魅了され時間を忘れていた。
こんな場所で一日のんびりと遊んでいたい思いになる。

シナノキンバイ

コバイケイソウの中を五郎の肩へ

黒部五郎岳

五郎の肩より黒部五郎岳
カールから稜線まではコバイケイソウの大群落の中を登っていく。
コバイケイソウが何処までも広がっている中にウサギギク、ミヤマリンドウ、ミヤマダイコンソウなどの高山植物も咲いていた。
息を切らして稜線に出てザックをデポして山頂へ向かう。

黒部五郎岳より水晶岳と鷲羽岳

コバイケイソウのお花畑
岩の積み重なった黒部五郎岳に到着。
少しガスが出てきたが展望には満足。他の人も居られて話しも弾んだ。
尾根歩きで下山できるがザックをデポしているのでピストンで下山する。
お花畑とカールの中を名残惜しく下り黒部五郎小舎まで戻った。

三俣山荘へ戻る

三俣山荘と鷲羽岳
黒部五郎小舎でうどんを食べてから白砂の台地まで登り返す。暑くて息絶え絶えながら登った。朝と同様に三俣蓮華岳巻道を経て三俣山荘テン場に戻り、今日の山行に満足してビールで乾杯。今日も小屋食を頼んでいたのでゆっくりできた。小屋食はエビフライとハンバーグが一日おきのメニューになっていた。
明日は下山日。心残りは水晶岳を諦めること。
予備日があるが予定通り下山することにして就寝した。

イワイチョウ

シナノキンバイ

ムシトリスミレ

ミヤマリンドウ

チングルマ

ミヤマキンバイ
他に ミヤマアキノキリンソウ、シラネニンジン、キヌガサソウ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンイチ
    コイワカガミ、ミヤマダイコンソウ、エゾシオガマ、ウサギギク、ヨツバシオガマ、など


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