第72集 「紀伊山脈」

刊行記念俳句大会

応募句・当日句入賞句



     会長を囲んで受賞者の皆さん

期日  令和7年10月19日(日)
場所  和歌山城ホール4階

   
   


応募句入賞句

入賞句 住所 名前
和歌山県知事賞 万緑を引張り合うてかづら橋 和歌山市 福本まり子
和歌山市長賞 夜濯やゆるく絞れる嬰のもの 和歌山市 島本美紀
和歌山文化協会賞 もう親の入る余地なき燕の巣 和歌山市 橋本栄夫
和歌山俳句作家協会賞 あや取りのやうな吊橋ねむの花 田辺市 堀あや子
毎日新聞社賞 転任の先生が来る燕くる 和歌山市 福本秀昭
産経新聞社賞 ビートルズの写真を壁に黴の宿 海南市 前田長徳
朝日新聞社賞 リア王の最終章に紙魚はしる 紀の川市 竹中俊和
読売新聞社賞 アイスクリームもいいですと小児科医  紀美野町 浦貴子
わかやま新報賞 静けさを積上げてゐる落椿 津山市 岡田邦男
ニュース和歌山賞 集落の一つに我が家鰯雲 紀の川市 村垣昌昭
NHK和歌山放送局長賞 早苗饗は田んぼの見ゆる焼肉屋 和歌山市 田村喜子
テレビ和歌山賞 浜木綿の実を蹴る父の船を待ち 新宮市 松山睦子
和歌山放送賞 飛行機になつて走る子風五月 和歌山市 山下多喜子
和歌山印刷所賞 水遊び一枚岩の影崩し 和歌山市 北野惠美子





当日句入賞句

入賞句 住所 名前
和歌山県知事賞 長居していつしか月の客となる 和歌山市 島本美紀
和歌山市長賞 折り入つての話はあとで秋刀魚やく 和歌山市 山下多喜子
和歌山文化協会賞 川底の石の落ち着く水の秋 紀美野町 手拝なをみ
和歌山俳句作家協会賞 詠む人も描く人もゐて城は秋 和歌山市 津田京子
毎日新聞社賞 秋めくや独りが好きと言へば嘘 和歌山市 神田伸二
産経新聞社賞 唐辛子負けず嫌ひは生まれつき 和歌山市 天倉都
朝日新聞社賞 秋晴れや画布に描けぬ風の音 和歌山市 片桐三紗子
読売新聞社賞 百選の田にも田の癖水落す 和歌山市 福本まり子
わかやま新報賞 柿一つ母の好みに熟れてをり 海南市 丸山富貴子
ニュース和歌山賞 でこぶつけ声ぶつけ合ひ甘藷掘 岩出市 土江祥元
NHK和歌山放送局長賞 亡き人のけはひ未だに秋風鈴 和歌山市 名手慶一
テレビ和歌山賞 言ひ訳に言ひ訳重ね濁り酒 和歌山市 船水誉子
和歌山放送賞 一粒の未来運んで小鳥来る 紀の川市 江口博子
和歌山印刷所賞 長き夜の指が迷子となるピアノ 有田市 森永早苗


当日句選者特選
上野 みのり パソコンの電源切つて今日の月 手拝なをみ
片山 綾子 源流は神の山々崩れ簗 湯上ひとみ
川口 修 詠む人も描く人もゐて城は秋 津田京子
北岡 ゆみ かまきりの臨席得たる始球式 森本美和
木本 英実 秋晴れや画布に描けぬ風の音 片桐三紗子
桐本 美惠子 長き夜の指が迷子となるピアノ 森永早苗
桑島 啓司 色変へぬ松やふるさと空家増え 中村眞由子
古梅 敏彦 蒼天へコスモス自由風自由 土江祥元
坂本 日早代 同じ話同じ相槌氷菓食ぶ 北山スミ
武友 朋子 唐辛子負けず嫌ひは生まれつき 天倉都
手拝 裕任 張りすぎし弦をゆるめて草の花 門野由美
中浴 智美 パソコンの電源切つて今日の月 手拝なをみ
中島 走吟 もてなしの猪にとどめの血抜きせり 竹中俊和
中筋 のぶ子 落し水音に頷く老農夫 辻博堂
中村 敏之 もてなしの猪にとどめの血抜きせり 竹中俊和
深津 一葉 源流は神の山々崩れ簗 湯上ひとみ
本多 邁 長き夜の指が迷子となるピアノ 森永早苗
満田 三椒 天高し医術に天寿伸ばさるる 橋本栄夫
山本 はじむ かけつこをスマホで追うて運動会 谷口明美



第71集刊行記念俳句大会入賞句 



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