俳句ニュース

第五回「紀伊山脈」  有田地区俳句大会


第五回「紀伊山脈」有田地区俳句大会 

有田市長賞
073 化石めく象の耳にも春の雪 森山千代

有田市教育委員会賞
263 風神の袋を爆ぜて春一番 中島走吟

有田市文化協会賞
381 盲導犬の余生の庭の小六月 野村眞佐子

和歌山特報賞
029 鯉の口ほのと紅色春立てり 冨永和美

和歌山俳句作家協会賞
367 やさしさが時には重荷石蕗の花 三上孝子

秀逸賞 019 寝ころびて塗る揚舟や鳥雲に 桐本美惠子
秀逸賞 102 海馬未だ広ぐ余地あり寒卵 山中晴美
秀逸賞 163 しばらくは傘かたむけて花の雨 松下弘
秀逸賞 308 引潮に平らないくり日脚伸ぶ 手拝なをみ
秀逸賞 055 枝を打つ与作ひと節父祖の山 尾ア均
秀逸賞 383 初日浴ぶ天下を盗つたやうに浴ぶ 武田惠子
秀逸賞 016 絵本閉づ熊のプーサン穴に入る 竹中俊和


 第五回「紀伊山脈」有田地区俳句大会 選者選

手拝裕任
特選
197 百キロの爺と言ふこの猪の鍋 松下冨子
入選
012 酔ひ声に揺るる飯場や薬喰 尾ア均
019 寝ころびて塗る揚舟や鳥雲に 桐本美惠子
030 静電気パチツト冬のエレベーター 森永早苗
057 風紋を乱し防風掘りにけり 川口修
068 重ね着の上にエプロンして厨 三枝陽子
073 化石めく象の耳にも春の雪 森山千代
143 給食は太刀魚けふはたっちょの日 忠齧セ
165 蚕時雨教室は今テスト中     梅本比佐子
214 三度目のカレー温め冬籠     岡田邦男
218 綿棒の白きを耳へ春の宵     森永早苗
331 梅雨寒や目覚めぬ吾子の器械音  古久保紀代
358 真っ黒な猫が真白な猫に恋 宮内信子
364 頬ずりで手放す愛車春の暮れ 田林和世
387 内裏様のみを招きて飾りけり 山内恵子
392 肩パツト外してコート軽く    三枝陽子


満田三椒選
特選
415 水平線見えて終点大枯野      前田三紀
入選
028 着膨れて最早ロボット一、二の三 古久保紀代
048 金接ぎの小鉢の海鼠かしこまる ??田鉄子
055 枝を打つ与作ひと節父祖の山 尾ア均
064 乾坤に音信不通凧の糸      松下弘
073 化石めく象の耳にも春の雪 森山千代
121 花茣蓙に夫は大の字腹に孫 田林和世
200 春浅し避難袋に手鏡も      ??田鉄子
210 堤焼く村の高きに池を置き 手拝なをみ
220 引き波に髪とかすごと石蓴の青 竹中桃代
245 皹や煮え鍋運ぶ片ミトン     下川成輝
259 着ぶくれて遠くなりたる靴の紐 池田廣子
293 春眠や夫の寝息に手をかざす 宮井諄子
312 退路など元よりなくて竜天に 下川美紀子
319 少年の裂いて呉れたる蛇の衣 清水洋子
429 冬の日を溜めて人待つ小座布団 池田廣子

上野みのり選
特選
200 春浅し避難袋に手鏡も      ??田鉄子
入選
035 工事主ひと言詫びて夜業かな 松下冨子
060 施無畏寺の桜の頃と母の文 竹内輝
086 片足立ち一分クリアうららけし ??田鉄子
096 北風に立つ鉄塔の無表情     佐々木たまみ
107 家の子が分からず終ひ運動会 畑中敏子
130 新しき木椅子遅日の海へ向く 森井美惠子
144 初句会菓子の余りにあみだくじ ??田鉄子
203 秋暑し付け忘れたるイヤリング 冨山貞子
210 堤焼く村の高きに池を置き 手拝なをみ
211 半分は空家の村や熟柿落つ 山本和生
225 タラちゃんもフネさんもゐる新暦 武田惠子
228 寒禽や角擦り減りし百度石 中島玲子
271 雪道にやがて湯けむり湯のかほり 本間美知子
341 青大将静かにいなす不動坂 森井美惠子
424 空気清む尼僧の摘める蕗の薹 岸井照代


木下敦子選
特選
263 風神の袋を爆ぜて春一番 中島走吟
入選
020 稲刈って遠山近くなりにけり 三上孝子
076 破魔矢受く若き漁師の目の光 園部知宏
087 推敲を重ね重ねて梅一輪     小谷かおり
130 新しき木椅子遅日の海へ向く 森井美惠子
170 たれかれと無く山頂の御慶かな 武田惠子
189 ひと粒の錠剤探す年の暮     山本和生
216 里山の動き出したる水の春 島本美紀
228 寒禽や角擦り減りし百度石 中島玲子
248 国鳥の畑を歩く二日かな     上野山博子
273 盛り塩の高き老舗やお元旦 中村志石
291 一枚の賀状に繋ぐ友遠し     岸井照代
323 撒水の水柱舞ふ夏の畑      嶋田ひで
368 沈黙の薄氷とけて水の音     大谷武美
394 冬欅空青ければ伸びやかに 北山スミ
402 水温む日ごとに瀬音高くなり 清水和子

上野山博子選
特選
130 新しき木椅子遅日の海へ向く 森井美惠子
入選
037 乾杯の手話を交へて新年会 冨山貞子
040 寒卵一気飲みして飯場出る 木下敦子
065 雨やさし沈丁に香を加ふらむ 尾ア均
073 化石めく象の耳にも春の雪 森山千代
087 推敲を重ね重ねて梅一輪     小谷かおり
090 寒晴やケサランパサラン宙に舞ふ 中井紀美
102 海馬未だ広ぐ余地あり寒卵 山中晴美
114 ウクライナローソクだけのクリスマス 市原通孝
153 緑立つキャンパスはまだ坂の上 鳥淵都志子
163 しばらくは傘かたむけて花の雨 松下弘
170 たれかれと無く山頂の御慶かな 武田惠子
238 堂凍てて薬師如来は素手素足 山本和生
291 一枚の賀状に繋ぐ友遠し     岸井照代
346 世界遺産石積を抱き山眠る 中谷恭子
412 海に向く大き斜面に蜜柑熟る 木下敦子

綛田隆信選
特選
234 庖丁研ぐ音のきびしき寒の水 西田嘉子
入選
029 鯉の口ほのと紅色春立てり 冨永和美
088 蝋梅を手折りて部屋に香を移す 岩橋喜代子
107 家の子が分からず終ひ運動会 畑中敏子
121 花茣蓙に夫は大の字腹に孫 田林和世
167 齢だけは父を越す日の蜆汁 中島走吟
192 道端の片手袋や枝に差す     三浦郁美
205 数へ日の重き抽斗開けにけり 三上孝子
216 里山の動き出したる水の春 島本美紀
237 天高し組み体操の決めポーズ 上野みのり
246 子の手借り母の残せし毛糸巻く 弓中さゆり
263 風神の袋を爆ぜて春一番     中島走吟
276 見物の嬰が泣き出す泣きずもう 田中恵子
308 引潮に平らないくり日脚伸ぶ 手拝なをみ
361 初空に一礼をして一歩出る 脇村弘
396 分校の川も学び舎猫柳      竹内恵美子

菊地則子箋
特選
277 傷癒えぬまま猟犬が猪を追ふ 田中恵子
入選
001 恵方参り腹帯賜ふ胎の子に 西田嘉子
007 梅が香や接ぎし樹齢も愛でられて 橋戸千代子
019 寝ころびて塗る揚舟や鳥雲に 桐本美惠子
023 虎落笛沖守る河岸の無線基地 園部知宏
045 蛇口から温めの水や原爆忌 三上孝子
076 破魔矢受く若き漁師の目の光 園部知宏
106 お歳暮の紐の堅さや友達者 中村志石
132 故郷の砂浜に立ち春を嗅ぐ 田渕和美
186 化身かも供花に口付け黒揚羽 畑中敏子
220 引き波に髪とかすごと石蓴の青 竹中桃代
312 退路など元よりなくて竜天に 下川美紀子
318 寒卵割って嬉しき黄身2つ 喜多忠男
360 寒明けの小さくなりし母の背 北山スミ
389 うららかや仔犬のリード伸び縮み 山本容子
409 神渡し長き日を終え湯にもぐる 熊代陽子

嶋田嘉鶴子選
特選
335 あわせ行く母の歩調へ花筏 森山千代
入選
019 寝ころびて塗る揚舟や鳥雲に 桐本美惠子
073 化石めく象の耳にも春の雪 森山千代
159 生身魂この世に未練ありすぎる 向井睦
163 しばらくは傘かたむけて花の雨 松下弘
194 春の靴前へ前へと動き出づ 江口孝志
211 半分は空家の村や熟柿落つ 山本和生
229 この橋を渡れば故郷鳥渡る 大久保智子
308 引潮に平らないくり日脚伸ぶ 手拝なをみ
316 花は葉にこの世の定め日は西に 奥田瞳
322 石走る水しろがねに冴返る 松下弘
339 強東風や父の海図の残る棚 池田昌子
344 立札に大きく迂回梅探る     松下冨子
367 やさしさが時には重荷石蕗の花 三上孝子
383 初日浴ぶ天下を盗つたやうに浴ぶ 武田惠子
402 水温む日ごとに瀬音高くなり 清水和子

中島玲子選
特選
149 春帽子指一本で駅ピアノ     内海富美
入選
012 酔ひ声に揺るる飯場や薬喰 尾ア均
019 寝ころびて塗る揚舟や鳥雲に 桐本美惠子
029 鯉の口ほのと紅色春立てり 冨永和美
087 推敲を重ね重ねて梅一輪     小谷かおり
130 新しき木椅子遅日の海へ向く 森井美惠子
163 しばらくは傘かたむけて花の雨 松下弘
256 看護士を辞して炭窯守る夜半 佐々木たまみ
270 この村に移住者ありて花柊 清水順子
308 引潮に平らないくり日脚伸ぶ 手拝なをみ
332 背の丸みお互ひ似たり冬暖簾 中村志石 
335 あわせ行く母の歩調へ花筏 森山千代
339 強東風や父の海図の残る棚 池田昌子
362 転勤の辞令一枚下萌ゆる     尾崎と代子
381 盲導犬の余生の庭の小六月 野村眞佐子
420 大晦日鏡の中の顔拭ふ      岡田邦男

中村千惠美選
特選
233 春光や未来へ手足伸ぶ赤子 山本容子
入選
011 ただいまも言はず頬張る蓬餅 北田建男
036 六花女人高野の仄明り      浦貴子
102 海馬未だ広ぐ余地あり寒卵 山中晴美
108 初泣や幼の意思の漲りて     中島玲子
124 暖かや主治医の爺の紀州弁 辻??多惠
167 齢だけは父を越す日の蜆汁 中島走吟
177 老木と云へど芽吹の青さかな 中島走吟
208 建前に本音の透けてかき氷 津田京子
263 風神の袋を爆ぜて春一番     中島走吟
367 やさしさが時には重荷石蕗の花 三上孝子
381 盲導犬の余生の庭の小六月 野村眞佐子
396 分校の川も学び舎猫柳      竹内恵美子
398 陽と和して風と和したる秋ざくら 上野みのり
399 グランドの夢追ふ子らよ寒昴 田渕和美

東田佳代子選
特選
381 盲導犬の余生の庭の小六月 野村眞佐子
入選
029 鯉の口ほのと紅色春立てり 冨永和美
059 春コートよく似し釦一つ足す 弓中さゆり
086 片足立ち一分クリアうららけし ??田鉄子
098 色少し加へてみたき春の虹 北野惠美子
102 海馬未だ広ぐ余地あり寒卵 山中晴美
108 初泣や幼の意思の漲りて     中島玲子
124 暖かや主治医の爺の紀州弁 辻??多惠
135 洒落駄洒落落かるく交して木瓜の花 橋戸千代子
263 風神の袋を爆ぜて春一番     中島走吟
271 雪道にやがて湯けむり湯のかほり 本間美知子
277 傷癒えぬまま猟犬が猪を追ふ 田中恵子
332 背の丸みお互ひ似たり冬暖簾 中村志石
399 グランドの夢追ふ子らよ寒昴 田渕和美
403 永き日や仏前に母「お父ちやん」と 竹中俊和
411 訪ひくれし小さき賀客や乳匂ふ 御前綾子




桑島会長が和歌山文化協会賞を受賞

2026.2.4和歌山新報掲載



和歌山の句集











第4回『紀伊山脈』御坊・日高地区俳句大会 2025.3.22
 安珍・清姫で有名な道成寺や美しい海岸の煙樹ヶ浜のある御坊市・日高郡で第4回『紀伊山脈』御坊・日高地区俳句大会が、御坊市中央公民館で開催された。この大会は地方での俳句愛好家の交流と親睦を深めるための和歌山俳句作家協会の事業で、第1回は橋本市で一昨年は新宮市で、昨年は田辺市で開催され、今回が第4回となる。御坊・日高地区の俳句会の協力のもと、147名もの方から475句の投句があり、大会にも63名の方が参加され、熱気あふれる大会となった。御坊市長賞以下入賞者と作品は左記のとおり。



御坊市長賞
本音には辿りつけずに溶く葛湯    みなべ町 武田惠子
御坊市教育委員会教育長賞
勝独楽の肩をゆらしてなほ廻り    美浜町  桑原里美
日高新報社賞
白球が指を離れて風光る       由良町  小山ひとみ
紀州新聞社賞
ふるさとはダム湖の底ひ水温む    和歌山市 中筋のぶ子
和歌山俳句作家協会賞
骨となり帰るふるさと春の海     由良町  大谷武美
秀逸賞
離れ住む子の部屋灯し豆を撒く    由良町  坂田妹子
秀逸賞
凍滝や森のしじまを閉ぢこめて    紀の川市 竹中俊和
秀逸賞
初空に飛び出しさうな絵馬の蛇    和歌山市 内海富美
秀逸賞
コントラバス大志かかげて卒業す   田辺市  池田昌子
秀逸賞
人日や戦も平和も人の業       和歌山市 島本美紀
秀逸賞
もう酒徒の一人もなくて餅を焼く   田辺市  山中晴美
秀逸賞
起こされて静かに畝は春を待つ    御坊市  假谷光生
秀逸賞
四つ割りの二割引き春キャベツ買ふ  串本町  前田三紀
選者特選句
本多邁選
永き日の寺に木魚といふ楽器     由良町  北岡ゆみ
手拝裕任選
静座して試筆の前の磨墨かな     美浜町  光たかし
満田三椒選
コントラバス大志かかげて卒業す   田辺市  池田昌子
上野みのり選
ふるさとはダム湖の底ひ水温む    和歌山市 中筋のぶ子
北岡ゆみ選
薄氷や一病ゆへに揺れうごく     紀の川市 本間美知子
玉置良子選
鬼やらひ声を限りに泣く力      田辺市  山中晴美
田中衡子選
冷房という深海に横たわる      日高川町 山田美幸
伊奈寛雄選
冬木立に演武の空包突き刺さる    日高川町 佐々木たまみ 
安宅川佳子選
箒目の波掻き分けて地虫出づ     和歌山市 北野惠美子
川口修選
初空に飛び出しさうな絵馬の蛇    和歌山市 内海富美
片山綾子選
白球が指を離れて風光る       由良町  小山ひとみ



桑島啓司さんの句が

「俳句四季」12月号に掲載されました。
2022.12.1


古梅敏彦さんの句が
「現代俳句」10月号に掲載されました。
2022.10.1



塚月凡太さんが
読売新聞和歌山版俳句選者になられました。
2022.5.25



上野みのりさんが
毎日新聞和歌山版俳句選者になられました。
2022.4.23




手拝裕任さんの句が
「俳句界」3月号に掲載されました。
2022.2.25





和歌山俳句作家協会の記事が

「俳句界」12月号に掲載されました。
2021.11







和歌山俳句作家協会運営委員の

中浴智美さんが第三回香雨賞を受賞されました。
2021.11









桑島副会長の句集が紹介されました。




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