うちゅうぢんのRCヘリ入門記
クイック ランナー30


ちらかっています...


やってしまいました、ついにRCヘリにチャレンジです。
ヘリはまったくのド初心者です。予備知識も余りありませんので、その他の製品との比較は出来ません。

題材は、今話題の低価格高級機(?)「ランナー30」です。
この機体は、自宅近隣にあるクイックさんの製品で、高品質低価格が売りです。
補修部品も、会社帰りに直接買いに行けるので、マイナーメーカーのデメリットは余り無いと思っています。

折角の低価格、その他周辺も低価格で攻めてみました。

エンジン:サンダータイガー36H

メカ: 三和 RD6000飛行機用標準セット+JR G460ジャイロ(ラダーサーボ付き)+余っていたフタバ標準サーボ

その他:イリサワ木製ローター(\2,000) アミーゴ用マフラー


製 作 編

さてさて、やっと届いた、ランナー30です。
箱にも書いてありますが、価格からは想像
できない高級仕様
だそうです。わくわくします。
箱の全景です。
比較対象は、おなじみムサシノ・プレーリー。
ヘリの箱って、思ったよりは小さいんですね。

箱の中身です。これで全部です。
キットには、エンジン、メカ、マフラー、
メインローターは付属していないので、
別途購入する必要があります。
製作パートごとに、細かくパックされていて、
関連するパックはつながっているし
部品表もパックごとに一覧になっているので
とてもわかりやすいです。


FRPのキャノピーは真っ白です。
う〜ん、塗装って苦手なんだよなぁ...
(プラモデルが作れないHILL)
さてさて、製作開始です。
組み立て説明書の順番どおりに行きました。
まずは、ヘッドです。
ブレードグリップはプラ製ですが、
スタビのアームなどほとんどが金属製です。
スラストベアリングこそOPですが、その他の
軸受けは、ちゃんとボールが入っています。

スタビの水平出しと左右均等を測り出すのが
ちょっとだけ、面倒に感じました。

フレームです。メカとジャイロのベット、
一部のメンバーがプラ製であとはアルミ製。
しかも、このアルミ、かなり硬いです。
なんか、満足感があります
ビスが多く、仮組み→ロックタイトの
繰り返しです。
ギア周りです。
左がクラッチベルで、真中はテールプーリー。
組み立てて気になったのは右のメインギア。
これにワンウェイハウジングをタッピングビスで止めるときに、ネジを均等にかなり慎重に
締め付けないと、ギアが歪んでしまいます。
スムーズな回転を得るためにも、丁寧に
いく
しかありません。

フレームにマストを立てて、スワッシュや
ヘッドを組みつけていきます。
うーん全金属のスワッシュがかっこいい〜!
これが付くとヘリらしくなってきた気がします。
これも、ホレボレするテール周りです。
これもブレードグリップ意外は金属製。
ラダーサーボからのホーンピポッドが、
テールパイプの真下に有るので、
コントロールロッドは、ほとんど一直線で
通ります。
しかも、そのロッドは見たところカーボン製
クイックさん、やっていけているのでしょうか
というわけで、エンジン組んで、おおむね完成。

これに、塗装したキャビンとスキッドを取り
つければ、キットは完成。あとはメカ積み等へと
進みます。
スキッドとキャビンの取りつけ孔は、現物合わせ
で開ける必要があります。コストダウンのため
とはいえ、なかなかこの作業は面倒です。
せめて、ポンチだけでも欲しいところですね。
全体的に難しいところは無かったと思います。飛行機と違って、付くべきところに部品が
付きますので、思ったよりも迷うことは無かったです。

あえて残念なのが、マニュアルの写真の印刷がつぶれていて、よく見えないこと、
それと、マイナーチェンジが入っているらしく、一部の部品が図とイメージが違う
モノがあったことくらいです。前者は現在HPでマニュアルがDL出来ますので、
ばっちりカラー写真で見れますので、今は問題ないと思います。

この程度の組み立てならば、経験しておいて損は無いと思います。
各部部品の名前も覚えますし、何かのときにもすぐにバラせます。
もっとも、トーシロの意見なので、細かいところは抜けている可能性が大ですが..

それよりも、この後の調整(セッティング)が、さっぱりわかりません。

準 備 編

さてさて、このランナーの取り説には、ロッドの長さなどの指定はあるものの、
具体的に舵の動作範囲などの指定はありませんし、ニュートラルがどんな感じといった
説明もありません。(どうしたものか..)

とりあえず、ラジコン雑誌をひっくり返して、一般的なセッティングを参考に、フル動作での
ピッチ範囲(−?〜14度..忘れた..)を決めて、大体エンコンスティック真ん中で、
角度も中間になるようにしました。

その後は、ヘリ経験のある先輩に話を聞いて、プロポの設定でカーブを調整。
話によれば、ホバリング時のセッティングは、中間付近のカーブをなだらかにするのがよいとのこと。
なるほど、それでホバリング時の微妙な操作に対応するのかぁ....
ここで、ピッチもホバリング用に範囲を調整(−1〜12度)

RD6000は、比較的安価な割には、カーブのセットポイントが5ポイントなので、
とりあえず、いわれたようなセットは出来そう。
疑問なのは..3ポイントで調整するプロポの場合...
どういうふうにするんだろう??
あまり、想像が付かないです。

           
プロポデフォルト 0% 25% 50% 75% 100%
セット1 0% 40% 50% 60% 100%
セット1修正(TH) 6% 38% 58% 78% 100%
セット1修正(PICH) 20% 52% 63% 76% 90%

とりあえずは、セット1のように調整しました。
(その後初飛行の時に、セットはセット1修正〜になおしてもらいました。)
さてさて、あとは飛行場ですね。

 


初 飛 行 編

いよいよ、初飛行へと出発!
(飛行場に、ヘリのベテランの方が居ますように..)

到着したところ、その時はちょうどヘリの人たちばかりでした。(ラッキー!)
「ヘリ..見てもらえますか?」
「お!HILL君、ヘリ始めるんだぁ」
(^^ゞポリポリ
「??なに?このヘリ?..どこの?」
「クイックの..\19800の..」
「なにそれ?!」
ひととおり、舐めるように見られました。
「すごいねぇ..」「信じられないねぇ..」「ホントにその値段?」
などなど..みなさんの評判は上々です。

「はやく、飛ばしてみなよ!」


準備準備..

さて、みなさんの評判は上々のヘリですが、今ひとつな前評判なのがエンジン..
サンダータイガーの36です。
「それ、エンストが多かったんだよなぁ」と経験者のかたが語っていました。
でも、その後のマイナーチェンジで、キャブレター等の大幅な改修が有り、
その後の評判は、まだ無いようです。

とりあえず、馴らしです。
ヘリの場合は、甘めのニードルで、ホバリングしながらの馴らしだそうです。
負荷を与えないと、馴らしにはならないらしいです。
確かに、冷却ファンだけでは負荷にならないですね。

さて、かかりは悪くはないのですが、すぐに止まります。
う〜ん..プラグをOSの8番からエンヤの3番に換えます。
少しましになりましたが、まだ飛ばすには至らないです...
「やはり、安定しないのか?サンダータイガー?!」

そこで、ベテランの方が、必殺技!
とりあえず、ポケブーでヒートしたまま初飛行です。

う〜緊張する〜!!

ということで、初飛行。
シミュレーターで鍛えたテクニックは通用するでしょうか?

 
写真なので、ホバ、止まっています。(笑)

実際の飛行風景は、こんなでした..(のたうちまわっているだけです。)
初飛行動画(2.0MB)WMVファイル

とりあえず、初飛行は、無事に完了。(^。^;)ホッ!
その後、エンジンは3タンク目からポケブーをはずしても安定しました。
大筋問題もなく、緊張のヘリ初体験は終わりました。

しかし、シミュレーターの効果は絶大です。(リアルフライトDXです。)
ほとんど、イメージは変わりませんでした。
違うと言えば、エンジンの出力はシムのようにリニアには変化せず、
拭け上がりや、レスポンスの遅れが有ると言うところでしょうか。
舵に関しては、ほとんどそのまんまに感じました。


近況
(と、RCシミュレーターのお勧め)

初飛行の際に指摘されたのですが、この機体は、舵が結構敏感とのこと。
初心者がこれで、動きを止めるのは大変だなぁ..と言われました。
解消するには、スタビをもう少し重いものに変えると良さそうだとか。
ざっと模型屋で見たところ、アミーゴ用が大きく重く、シャフトも合いそう。
速攻、標準(K&Sと同型のピンクのヤツ)から取り替えたところ、安定性がぐっとUP。
以後そのままにしています。
唯一の改造点はそのくらいでしょうか...


最近(2002/8)は、仕事も忙しく、あまり飛行場に行けないのですが、
10タンク程度でアメンボは取り外し、いまのところ、13タンクほどの飛行時間となっています。
ケツホバ専門でいいとこ左右に移動くらいですが、まだ墜落歴もなく、ボチボチと遊んでいます。

つくづく思うのは、シミュレーターのおかげで、結局は少ない出費(墜落ゼロ)、
少ない回数(10タンク程)で、アイレベルのホバリングが出来るようになったことです。
RCシミュレーターの効果が、もっとも活きるのは、ヘリのホバリング練習ではないかと思います。
みなさんも、RCヘリを始めるのならば、RCシムはやった方がいいと思います。
型遅れですが、私の使用しているリアルフライトDXなんかは、今なら安価に手に入りますし、
ホバリングのイメージも良いです。必要なPCの性能も、CPUクロックが400MHz、
ビデオカードが3D対応でVRAM16MBあれば、間違いないでしょう。
例えば、セレロン466MHz、i810内蔵グラフィックで、充分に動作しました。
今の型のG2では、CPUはギガクラス、VGAもGforceクラスは必須との噂です。
ただ、DXはWINDOWS_Meまでで、XPに対応していないのが注意点です。

はっきり言いきれますが、シミュレーターで操作しきれないことは、
実際のRCでも操作しきれません。
みなさん、ヘリをやってみたいなら、まずはRCシムにチャレンジしてみて下さい。
またその場合は、飛ばせる人が操作してみて、納得できる動きのシミュレーターを
使用して下さいね。
現実離れしたものも、多数有るようです。
値段や入手性などもあると思いますが、いい加減なもので、こんなもんだと
思わないで欲しいなぁ..と、つくづく感じることが有りますので..

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