2008年 5月31日● ★大阪写真月間会期中の週末。今日はニコマートMLの皆さんが来てくださった。ML主宰者氏の作品もフジフィルムフォトギャラリーに展示されており、そちらも拝見した。彼は今年もセピアに調色したプリントで臨んで居られた。活力のある方なのだが、写真は意外や(と言っては失礼か?)落ち着いた、むしろ気だるささえ感じさせる穏やかな作品で、ちょっと一休みという安らぎを感じさせる作品であった。ああ、これってありだよなぁ…と思った。ミミタカシさんの作品がカッコイイ。ちきしょーかっけーなぁという感じで、今回はコーナーを使ってピンナップされた展示だったが、左右に広がるこの展示方法と内容とが相まって、決まっている。そう、キマっているのである。今年のフジはレベルが高い。凄い作品がぞろぞろというところで、見応えがあった。お祭りワショーイの賑わいのピルゼン。ビシッと決めた感のあるフジという感じだろうか?他会場の展示も楽しみだ。★MLの方々と美々卯で昼食をとり、ピルゼンまで歩いて移動。作品を観て頂いた後に、鶴見緑地線で松屋町へ。練のエクチュアで一服がてらメンバーの方の写真作品を拝見する。お一方はデジタルで撮影し合成ソフトでつないだ見事なパノラマ写真。全く不自然さが無く、イッパツで撮影したかと見まごう…と云うか、一枚にしか見えない素晴らしさ。もう一つはソフトの何の都合か、超現実的につながってしまったパノラマ写真で、こっちは偶然の産物であったものを撮影と画像操作を繰り返して見事に自分のコントロール下に置いてしまったもので、これもまた凄い。方やもうお一方は銀塩のモノクロプリント。プリントの腕も無論のことだがやはり「作品」としての内容の良さが際立つ。モノクロプリントや撮影に関しては大先輩で、彼が今日参加するのを事前に知っていたなら私は今日トンヅラこいていました。とにもかくにも写真が好きでカメラが好きで機械も撮影もプリントも写真屋その周辺のことをこよなく愛する方々とこうやって交流できると言うことは本当に幸福なことだと感じた。人と人とのつながりをもたらしてくれたネットの神に感謝!★夜になってやはりネットの旧友がギャラリにやってきてくれた。口と態度は悪いが心根の優しい男で、毎回必ず見てくれる。んで、ひとしきりくさすのが悪い癖だが…。その後軽い晩飯をと云うことで、南森町のビストロで「ガレット」なるものを食べ、ワインやシードルで乾杯する。素晴らしい一日のしめくくりに相応しいいい夕餉になった。実に印象深い一日になった。 2008年 5月30日● ★ヨドバシ速っ!昨日注文したものが全て到着。まことちゃんみたく「おのろいたのらー」と言ってしまった。★ここのところ元気もあるのでせっせとフィルム現像に勤しむ。だいぶん未現像は減ったけれど、それでも依然としてとして20数本残っている。撮影もどういう訳か割合進んでいるので、現像してもなかなか追いつかない。★週末は天気が悪そうなので、重い中判はヤメにして軽い35判を持ちだろうと思い、放ったらかしになっていたTMYの長尺をせっせとパトローネに詰め込む。気がついたら夜中になっていた。 2008年 5月29日● ★仕事をしながら今日は洗濯機を消毒した。浴槽クリーナーをぶち込んで朝から晩まで回し続けたがなかなかきれいにならない。ほぼ一日中回し続けて何とかカビを撲滅した。しかしほんとカビのやろー、つか、ちゃんと定期的に洗浄しないこっちも悪いかぁ。糸くず取りフィルタの在庫が尽きてきたのでヨドバシに注文。フィルタ10個(馬鹿にならん値段になった)と乾燥機のフィルタも仕入ついでにQW水洗促進剤も注文。カビ取りのストレス解消のために40%offになっていたiPod shuffleもついでにぽちっとな。ちょっと気が晴れたぜ。★夜になって調子の悪いマガジンをダメもとでバラしてみようと取りかかる。皮を剥がして三本のネジを緩めようと触れたら…あれ、緩んでらぁ。三本ともけっこうゆるゆるに緩んでいる。そいつをきっちりとしめ込んでフィルムを入れてみたら、ワインディングクランクのスリップは無くなった。あとはボディから巻き上げた時にどうかって事だけなので、様子を見てみることにして再び皮を貼る。旨く治ればまぁマガジンが一個増えてめでたしと云うことろだ。★グレイスの災難で中止に追い込まれてしまった第2回☆6−MOTION展へ出品する予定だった作品、このままボツにするのもなんだか嫌なので、別の企画展へ申し込んでみた。返事待ちの状態。 2008年 5月28日● ★久世番子という漫画家が居て、彼女の作品の中で「暴れん坊本屋さん1〜3」と「番線」という本と書店に纏る話しのコミックがある。最新刊の「番線」のなかで辞書の編集者の話が紹介されているのだが、何年もかかってやっと出来上り刊行された辞書、真新しいそれを手にとってページをめくる編集者が一言「か、改訂したい…」。マクラが長くなったがつまりそう云うことで、写真展の作品を仕上げ壁に掛けた途端に思うのだ「仕込み替えしたい…」「再プリントしたい…」。今日は搬入日、作品もフレームも工具もいつものスーツケースにパッキングした。もう後には引けないけど仕込み替えしたい。きっと会場でもそう思うのだろうなぁ。それではこれから搬入に行ってきます。★無事搬入を終えて帰ってきた。搬入が終わってからいろいろ喋っていたが、何かほんと、いろいろだなぁと…。人それぞれ生き方…way of lifeがあるからなぁとは思うけれど、どうしてももとの仕事柄quality of lifeを優先してしまう。wayは適正なqualityの後に考えるべき事ではないかと、どうしてもそう思うのだ。大阪のおっさんだけれどいわゆる「大阪のオバハン」みたいに行動できたらいいなぁと思う。大阪のオバハンの行動様式はネガティブにまたコミカルに捉えられていることが多いが、あの行動様式は世界中のどこででもたくましく生きて行けるだろうし、また他者を生かすことも出来るのではないかと思う。★ここのところ毎朝「じゃりン子チエ」が放送されている。いったい何度目の再放送だろうか?じゃりン子チエは哲学書だと言われたり心理学のテキストになりうると言われたりする名作だが、まったくそう思う。私は「恥を自慢する」というフレーズを良く使うが、これはじゃりン子チエのなかでチエちゃんが「おばあはん、テツがまた恥を自慢してる〜」という台詞から頂いたものだ。昔々、ボランティア向けの小冊子を書いた時にこの「恥を自慢する」というフレーズを使ったのが最初である。それからずっと恥を自慢する生活をしているなぁ…・話は逸れたが、この漫画に貫かれているのは、最もマトモな事を言いそうな花井先生やチエちゃんのおばあはんが最もマトモじゃない事を言い、最もマトじゃなさそうなテツや小鉄&ジュニアのネコたちが、最もマトモな事を言っていると言うことだ。これはシェイクスピアの「きれいはきたない、きたないはきれい」と言う有名な台詞に通じる。この台詞を具現化しているようなものだ。だから私は大阪のオバハンにはなれない。自分がマトモな事を言い、真実に近いところに居ると思ってはいるものの、その実、もっとも遠いところにいるかも知れないからだ。そこまで深く考える必要はないのかも知れない、しかし、時には立ち止まって考えてみる必要もあるのだろう。 2008年 5月27日● ★郵便局までのほんの数百mを走っただけで目は痒いわクシャミは出るわで、こりゃぁとても外を走れない。今日もまた室内でマシンって事か。★考えてみれば去年の個展以来比較的写真展に関ってきた。作品点数はさほどではないものの今回の月間を含めると8ヶ月間に4回。ここらで少し一休みでもしてはどうかと悪魔がささやく。そして悪魔の誘いには大概乗ることにしているのでそうしようかなぁと思う。その間またのんびりと中国の写真をプリントしたり、ウェブでまとめた写真を個展が出来る程度に焼き溜めておくのも悪いことではないだろう。こつこつやるのは全く性に合わないので、時々想い出したようにプリントすると言うことで。それからそろそろ作品のストレージも真剣に考えるべき時に来ているかも知れない。今はタトウ箱(漢字では「畳箱」と書くそうだ!)に入れてベッドの下に蹴り込んであるけれど、いつまでもそうして置くわけにも行かないだろう。温度変化が少なく湿気のないところなんて我が家には無いんだけれど。茶箱にでも入れておく?★昼休みにプレスの終わった作品をブックマットにする。偉そうに言ったものの大胆にプリントしたものがどう出るか内心びくびくしていたのだが、おおっ!まぁまぁそれなりになったぢゃねーか?って事で、ややどよ〜んとしていた気分もぱぁ〜っと晴れた。★そう思ったのもつかの間。スポッティング地獄が待ち受けていた。なんせもう眼がダメになっちゃっているのでとにかく見えない。ピント合わせなんてまるでα7000だ。ヘッドルーペでも見えないので引伸レンズを使ってまるで棟方志功みたいに作品の上に覆い被さってスポッティングした。これでコツを掴んだんだが、ピントは印画紙ではなく、筆の穂先に合わせる方が上手く行くようだ。それにしても、スポッティングがこんなにしんどくなるなんて、情けない。歳を取ったと感じた。 2008年 5月26日● ★自由律の俳人種田山頭火の句を読むと、そこには母性を希求しながらも充足されなかった子供の姿が見えて実に痛々しい。人は全くの未熟で誕生してくる。人の児には有り余り溢れるほどの母性が必要なのだが、それが満たされている児はあまり居ない。俳句も写真もそこには作者の心理が投影される。多くの写真作家は自らの心理を作品にのみ投影するが、時に作品だけではなく自分の周囲全ての人・事・ものに投影してしまう写真家もいる。当然、それには真実との齟齬や誤謬が生じるのだが、本人が勝手に投影しているのだから自らの力で真実に気づける筈もなく、時に現実に遭遇しても、それを受け容れることが出来ず自分の考えのままに都合よく解釈してしまう。そしてそれが自分の単なる思いこみであった事を自覚したとき、非常な混乱を来してしまう。そうであって欲しいと願うことは間違ったことではない、しかしそうである筈だと誤認することは、その対象にとっても自分にとっても不幸なことだ。自らを守るための刃で自らを傷つけることになる。作品世界と現実世界はつねにしっかりと弁別し作品世界はそれがリアルを写しとったものであってもファンタジーだと自覚する必要があると考える。よく作品と人となりが明快に結びつかない写真作家やその他の芸術家が居るが、それは現実世界と作品世界を能く分けられていると言うことだ。ちなみに私は母性の不足する中で育っている。全ての性癖がそれを指し示している。死ぬまでに代理による充足などと云うことが行われるだろうかと考えたことがあるが、要求が余りにも大きく多岐に渡っているのでかなり難しそうであると自覚している。★月間のプリントをプレスにかける。9点制作したがやはり8点に変更を決める。ギャラリの状況によっては6点に絞るかも知れない。今回は土壇場で仕込み替えをしたのでまだ混乱が続いている。空いた時間に千林で撮影したネガを現像する。トレーニングも1時間と少しマシンを。花粉も収まりつつあるようだし明日あたり外へ出ても良いかも知れない。 2008年 5月25日● ★出がけに「今日はどうするの?」と訊かれたので「今日も一生懸命生きて行こうと思います」と答えた。それにしても思いついた事をすぐにメモしなければ速攻で忘れてしまう。情けないものだ。短期記憶にはDAHが効くのでちょっと飲まなくちゃいけないな。食事のバランスが悪いものだから常に何かの栄養素が不足している。不足していないのは糖分と脂肪分だけだ。で、ミネラルの不足からすぐに味を感じなくなったり、筋肉が痙攣したり、記憶が怪しくなったりする。これってほんとうに貯めが効かなくなってきているのだなと思う。常に補給しなけれなならないのだ。逆に言えば常のしっかり補給すればそこそこまだ動けるという事なのだが。★午後から梅田へ出て西天満の千スペースで開催されているMOZZ 1st Photo Exhibition 「 ぷ ら な り あ 」を見てきた。感想はブログの方で。★ヨドバシへ立ち寄って印画紙を仕入れようとしたら品切れ中入荷未定。やれやれ、ぎりぎりで仕上げる事になりそうだなぁ。まぁいいか、失敗しなければいいだけの話なんだし。★日没を待って暗室作業。荒々しく残りの作品を仕上げる。今回はかなりコントラストを上げて、黒ツブレ白トビだらけの作品にした。自分としては自分基準で随分粗暴な暴力的プリントになったように思うけれど、世間の標準から比べては大したことはないかも知れない。でも、今年の月間はこれで行こう。その場での行き当たりばったりの感覚と勢いに任せたプリント。それもありだって事で。★ハッセルブラッドのA12マガジンを修理代よりも廉く見つけたので調子の悪いのと取替えた。 2008年 5月24日● ★人間やはり刺激が大切で、特に歳を取ってくると寝に何らかの刺激がないとすぐに脳は惰眠をむさぼり始める。精神的刺激も肉体的刺激も大切だ。それがあって始めてまともに脳も体も動くようになる。刺激は自分で何か見つけるしかないのだが、向こうからやって来てくれたら随分と楽なのだろうが。★夜になって俄然としてプリント。思うところ会って完全に仕込み替えをして、プリントにかかる。引伸機にELニッコールをつけ、ライトソースのコントラストを上げ、潰れるところは潰し飛んでしまうところは飛ばしてやや粗暴なプリントを作る。なんとなく自分の中では懐かしいような新鮮なようなプリントになった。グレイスの一件で少し凹んでいたが、再び元気が出てきた。今さら遅いけど。久しぶりに夜遅くまでプリントをする。プリントしながらもいろいろ考えるし、迷う事もあるけれど、違う自分をすこし表に出してみるのも悪くはないのではないかと考えた。それが成功するか失敗するかは解らないけれど、変えるために変えてみるのも悪くはないかなと。 2008年 5月23日● ★他人の死を喜ぶなどと言うのはみっともない事だと重々承知しているし、人を呪わば穴二つという事もちゃんと自覚しているが、ひとたびそれが自分の仇敵となればやはり喜ばざるを得ないだろう。向かいに住む20数年来の仇敵が死んだ。自分との確執もいろいろさる事ながらこの男、非常にタチの悪い喫煙者で駅で改札から出た途端煙草に火を付け、家までの5分間それを吸って煙を吐き散らしながらぶらりぶらりと帰るのである。そして家の前まで来たらそれを排水路の会所に捨てるか、度胸のある時にはうちの家の栽え込みに捨てる…その程度の度胸でしかないのだが。加えてうちの家の栽え込みで小用を足していた事があって、このときはさすがに怒鳴った。他にも道路に溝を刻んで自分が出す洗車の汚水を自宅前ではなくうちの前にある暗渠へ誘導しようと試みた事があったが、熱心に工事する様子を写真に撮って警告してやった。工事は志し半ばにして断念された。生理的嫌悪感を催す顔というものがこの世には存在するがこの男の顔がそうであった。知性の片鱗も見られない馬猿顔で思い出しても嘔気が起こる。薄い頭髪をパンチにしてヤクザっぽくしていたので一度喧嘩ふっかけてやった事があった、その時は自分の知人にはその筋の人が居るとまぁこの手の男にはありがちな常套句をならべたので、是非お会いしたいから連れてこいと言ったのだが、残念ながらその筋の恐い人たちに一度もお目にかかることなく終わった。そんな連中が金にならないことなど引き受けるはずがないだろ。とにかくせこい小悪党であったが死んだ。せいせいした。しかし私以上に奥さんはせいせいているようでとても元気である。 2008年 5月22日● ★物事の結果には必ずそうなる理由があってつまりまぁ万物に因果は環るという訳だ。何度も繰り返されればいい加減ウンザリして来るものだしそうなってしまえば関心もなくなる。そんな風に思った一日。★テンションはだだ下がり、全然制作する気にならない、ま、こんな日もあるわなぁということで、やる気になるまでやらない事にした。★夜になってから会社のLANの整備をした。使ってもいないケーブルが何本も通っている。これらを引っこ抜いてそれぞれに識別のラベルをつけ、新しいHDDをぶら下げた。VOAPアダプタだのルータだのハブだのエトセトラの電源ケーブルやアダプタなんかがもうめちゃめちゃに絡み合ってタコ足どこではないくらい恐ろしい事になってた。屋上屋を重ねるような事をしてはならないとつくづく思った。電源もそれぞれ適正な負荷を考えて分散させた。すっきりときれいになった。多くの機器の電源を落とすのはかなり恐かったが無事に復旧もできた。やれやれ。★今年の9月でデビュー10周年だ。なんかこう記念の「大回顧展」でもやらんといかんところだけれど。今までの個展や共同展から少しずつ選んで掛けでも構わないものなのかな。そんな大先生みたいな事は恐れ多いか。今年は何かと中国が話題なのだけれど、二十数年前に中国旅行した時の写真も見て欲しいと思うのだが・・・。なんか上手く行かないけれど、どこかギャラリを探してやらせてもらおうと思う。 2008年 5月21日● ★言うまでもなく大阪は粉ものの街で、お好み焼きには当然のごとくソースをかけるだろう。もっとも最近はソースの味以外もあるようだが。で、このソース、醤油と違って簡単に作れるせいか街中にいわゆる「地ソース」が沢山ある。関西では大阪に「イカリソース」神戸に「オリバーソース」というメジャーどころがあるが、その他にも大阪には菱梅・ヘルメス・星トンボ・大黒・タカワ、和歌山のハグルマ・三ツ矢、京都のツバメ・オジカ、神戸のばら・プリンセスとまぁざっと覚えているだけでもこれだけある。調べてみるともっともっとあった。普通の食べ物に対しては好奇心旺盛なので(ゲテモノはダメです)、このうち、神戸の2ブランド以外は全部買って家でお好み焼きを作ってこれらのソースをかけて食べてみた。最初の一口は目先の変化もあって美味しいと感じるのだが、それはその回限りで、じゃあ次回もその次も食べようかという気にはならなかった。結局常備しているのは「イカリソース」もしくは「オリバーソース」というメジャーなものになってしまった。子供の頃からこの味になれていたからと云うことではない、冷静に判断した結果こうなったのだ。どうしてもマイナーな方が美味しいかと思ってしまうが、ことソースに限ってはメジャーどころの方が美味しいと思う。ちなみに他には四国のヒカリソースを喰っている。安全で味も良い。★レチナが届いた。天気も良いので早速昼休みに撮影してみた。仕事がハネたら現像してみよう。 2008年 5月20日● ★ブックマットを受け取る。ついでにサンプルも買い求める。たまには違った色のマットを作っても面白いのではないかと思う。★マットが来たのでついに暗室作業を始める。始めたのは良いものの、ぜんぜん調子が出ない。イルフォードのウォームトーンが残っていたのでそれで引き延ばす事にしたものの、テストプリント用に買ってある5×7サイズの印画紙と、乳剤の違いが相当あったのか感度が倍半分違っていて、それで最初につまずいてしまい、そのまま調子が出ないままに時間切れとなってしまった。印画紙が足りるかどうか心許無くなってきている。やれやれ・・・明日、もう一度仕切り直してプリントしよう。★集中力を欠いた原因が一つあって、それはネガを検索している時にネガの整理が正確に出来ていなかった事が気になって仕方が無かったのだ。一連の同日に撮った十数本のネガが丸ごとごそっとエクセルでのデータベースから欠落していたのだ。これは一体どうなっているのか、そのことが気に懸かってしまい、頭から離れないのだ。明日は昼間に整理しきってしまおう。★夜中になってグレイスのオーナーからメールで、ギャラリが盗難に遭ってしばらく休業するとのこと。写真展も今回は中止せざるを得ないとの事だ。店内の什器も被害を受けたとの事だが、フォコマートは大丈夫だったのだろうか?兒嶌さんもさぞかし心痛の事だろう、むしろギャラリよりも彼の事の方が気になる。損保などに入っていれば店内の被害などすぐに復旧出来るだろうが、こう云う事は精神的にまいってしまうだろうと思う。何よりも写真展は案内葉書も刷って開幕を待つばかりになっていたのだから、兒嶌さんの落胆も大きいのではないかと思う。心から御見舞い申し上げたい。 2008年 5月19日● ★前々回だったかのサンプロに不破哲三・土井たか子・中曽根康弘という政治家が出ていた。吉田ヤスヤさんがブログで述べておられたが、私もやはり不破哲三氏が若い人たちに向けて言った事が印象に残っている。共産党のウェブサイトから引用すると「…だから私は、社会とか政治とかを与えられたものとして、そのどこに自分の居場所があるかということではなくて、居場所のないような社会は変えて、居場所のある社会をつくる。自分で夢と希望の条件をつくるというつもりで、現在を見てほしいと思うんですね」。娘が就職活動をしていたが(嫌になって就職するのはやめたようだが)彼女や彼女の友人達大学生の行動を見ていると、まさに不破氏の言うように「与えられる自分の居場所を見つける」事に汲々としているように見える。資本主義の奴隷になりたがっているように見えて仕方がない。確かに大企業でサラリーマンをやっていれば気楽である事には間違いはないだろう。それはそれで大企業の気楽さを利用して手玉に取り、社会の構造の変革を狙うならそれも良いんだけれど、魂まで企業に売り渡して隷属する人が殆どだ、そう云うのは嫌だな。★マットが出来たとの連絡、えらい速いのでびっくり。★今日は体調が良いのだが外は雨なのでマシンを漕ぐ。1時間こいで約500kcal消費、平均心拍131bpm、まぁ自分の普通のコンディションだ。いつも思うけれどほんとにすっきりする。 2008年 5月18日▲ ★どうも浄化槽の調子が悪いような感じで、朝から散々に調べているのだが、どうにもよくわからない。昼過ぎまでやっさもっさしたものの結局は解らずじまいで、トイレの調子も同じようなものだ。やれやれ、くたびれた。★くたびれてうたた寝をしてしまう。午後、かなり遅くなってから思い立って私市の茨木養蜂園へ今年の桜はちみつを求めて行く。なんと駅前に出店していた。今年の桜はちみつは去年よりちょっと軽い感じ。★とにかく今日は疲れた。ジロ・デ・イタリアを最後まで見るのが精一杯だった。 2008年 5月17日▲ ★「おのれポコペン人め許さぬぞ!」ケロロ軍曹の気持ちが良くわかった。朝から余りにも汚い風呂場の脱衣場を掃除し始めたのだが、もうホントになんでこんなに汚いのかと思う程に汚い。反吐が出そうと言うのはこのことだ。夢中になって掃除した。狭い脱衣場だけで半日を費やした。見違える程にきれいになった。しかし我が家には主婦はおらんのか?と思う。誰も掃除しないんだもんな。ケロロ軍曹のお掃除セット買うかなぁ・・・。★午後遅くなってから夕暮れの千林へ撮影に出る。 2008年 5月16日▲ ★数日前からウェブサイトのギャラリを手直ししている。どれもこれも適当にやっつけで作ったせいか、改めて見てみたらなんかもういい加減なつくりもいいところで、作品の内容も然る事ながらその作り方のいい加減さは恥を自慢しているようなものだ。最初の頃のものなど、タイトルからしてトップページとメニューでは異なっているというていたらくで、10年近くこのアホさ加減をウェブサイトでで吹聴してきたのだから、まぎれもなく私はアホなんだろうなと思う。古いギャラリは写真のサイズも小さくて少しみすぼらしくなってきたから、そろそろ大きく改装しても良いかも知れない。★マットボードを発注、窓抜きもお願いした。これでマットに関してはOK。色は去年の個展で使って気に入った黒。あとはプリントを仕上げるばかりだが、まぁ大丈夫かな。★今日は父親の誕生日。彼ももはや79歳だ。いつも言うのだが父は私よりも長生きしそうな気がしてならない。 2008年 5月15日▲ ★躁状態だなと思う。無論自覚もあるし客観的にも認識できているので気をつけてはいるが、写真展を控えていることもあるし、ずっと写真を撮る気にもならない暗室に入る気にもならない文章を書く気にもならないというような生活がだいぶん続いていたので、この機に乗じることも悪くはないのではないかと思っている。だから、適度にコントロールしつつ適当な時期を見て軟着陸させようと思う。★三月末にアメリカの某カメラ店に注文していたのだが、うんともすんとも返事がない。相手はカメラショーを控えていたので、それでもって無視したか忘れているかだなと半ば諦めていたのだが、ここのところ出物を幾つか逃したこともあって、前に注文したんだぞゴルァと云うことは言わずに再度同じ文面でメールをしたら速攻で「返事が遅れてスマン」とメールが来た、前に来たのをちゃんと覚えてやがったんだな。品物はあるというので注文した。楽しみ。 2008年 5月14日▲ ★今年は両親が金婚を迎える。倅としては知らぬ半兵衛を決め込むわけにもいかないので仕方がない、なにかしなくちゃならないだろう。やれやれ、ハッセル1台分と言うところだろうか。★肉離れの痛みがだいぶん引いてきたのでマシンをこいでみたのだが、ほんの20分くらいで"なんか危ないぞ"という信号が脚からやってきたのでやめる。心拍は良いところに入っていたのだが、残念。無理はせずにゆっくりとリハビリしよう。 2008年 5月13日▲ ★オフィスにパソコンが二台増えた加減もあって、ファイルサーバがわりにLANにぶら下げてあるHDDの中身を整理をする。別にセキュリティという程に厳重ではないが、社長や専務の作ったファイルなど社員に見せる必要もない文書類と、直接仕事に関る文書類を分けて置こうという程度の整理だ。LANdiskに共有フォルダを二つ作ってそれぞれをネットワークディスクにするという至極簡単なものだ。見ようと思えば見えるのだが、見られたくないという意思を表明しておくいう程度である。近いうちにこのディスクのバックアップのためにもう一台LANにぶら下げようと考えている。ちょこっと自分も間借りしようかと…。★珍しくブログのエントリーを4つ書いた。ヒマだった訳ではないのだが、会期の迫った写真展の宣伝もしておかなくちゃと思っての事だ。 2008年 5月12日× ★「好事魔多し」とは全くこのことだ、「幸福な者は用心しろ」とも言う。ほんの1時間ほど現場の手伝いに出たのだが、張り切って駆けだしたところ右足がぐんにゃり…うわしまったと思ってももう遅い、癖になっている右足ふくらはぎの肉離れが出てしまった。今回はまた結構痛い。普段はかなり気をつけているから滅多にこうはならないのだが、やってしまった。前回なった時はペダルを踏み損ねた時だったよなぁ…。とにかく買えってからバンテリンを塗って冷却。夜には動かさない限り痛むことはなくなったものの、力を入れれば当然痛い。ああ、なんてこった。★一昨日からジロ・デ・イタリアが始っていて中継を見る。今日も落車が相次いで痛々しい。自分の脚がいたいものだからものすごくリアルに感じてしまう。長いレースだし長いシーズンだ、怪我をしないようにして楽しいレースを見せて欲しい。 2008年 5月11日● ![]() 2008年 5月10日▲ ★朝遅くから撮影を始める。いろいろ考えていたものや、その時に浮かんだものが頭から吹き出しそうで、軽い躁状態だ。午前中に撮影を済ませてしまい、少し遅い昼食。すぐに撮影済みフィルムを現像する。★日が暮れるまで少し昼寝。うたた寝をするとまた体調を壊すので、すっかり夜着に着がえて本格的に眠る。あんまり長い昼寝をしてはいけないそうなのだが、結構な時間寝てしまう。起きてすぐ早い夕食を摂り、暗室に入る。★印画紙は"Fomatone Classic VC FB Cream Base Warmtone"シャモアスキン・カラーがベースの印画紙だ。小半切サイズなので大四切りに切り直し切れ端をテストピースにする。初めての印画紙なのでテストプリントに多少手間取る。いつもならいい加減嫌になるところなのだがやはり躁状態のせいか集中力が切れずありがたい。プリントはどれも一発で決まる…というか、決める。予定の三点をプリントし乾燥棚へ。★まだ余勢があったせいで、今度はウェブサイトの制作にかかる。これはもう型が決まっているので、考える必要もなく手間だけの事。 2008年 5月9日▲ ★数日前に浮かんだ作品のカルス(細胞塊)が形をなしてきた。シチュエーション・カメラ・ペーパーなどなどイメージがはっきりとしてくる。はっきりと形をなしたものからメモし撮影プランとプリントプランを立てる。モチベーションが考えられないくらいに高まる。仕事の合間に必要な準備をし手配をする。意外にスムーズに進む。★YouTubeで聴きたかった曲を見つけた。シャンソンで"Le poin?onneur des Lilas"「リラの門の切符売り」という暗い歌だ。毎日毎日切符を切る仕事を繰り返して居るうちに気が狂ってピストルで自殺するという内容の歌で、僕はこれがとても好きだ。愛や恋や人生の喜びを歌う甘かったり酸っぱかったり苦かったりばかりがシャンソンじゃない、生臭くえぐ味があって吐き気のするようなネガティブな歌もいっぱいあって、僕はそちらの方が好きだ。それこそが「それが人生」なのではないだろうか? 2008年 5月8日▲ ★調子の悪いASAHIネットのブログだが、まだ完全には戻っていない。いろいろ設定を変えたりトラックバック・スパムを削除したりコメント・スパムを削除しているのだが、ちゃんと削除しきれない。当初から非常に評判の悪いアサブロだが、いったいASAHIネットはやる気があるのだろうか?★少し溜ったフィルムを現像。水道水の温度も適温なので、今回から流水水洗に切り替える。流水量はやや絞り気味にしてみる。また、同じ理由から今回より酸性停止液をやめ、流水による停止処理に切り替える。これによって若干フォグが減ったような気がするのだが…根拠を確かめてみなければならない。★今回のフィルムは作品のための作品と言うよりも、でかけた時の記録みたいな写真が多く、ルーペで見ていても随分と楽しい。また6×7の縦位置撮影というのも横位置よりはまぁ様になっているように思える…思いたい。いつもなら余り楽しくないフィルム現像だが、今回は酢酸の臭いも無く、定着液の臭いも少なく、随分と快適になった。シルバーグレインの一連の製品やグレイスで取り扱っているフィックス・ニュートラル、少し割高だけれどお勧めする。 2008年 5月7日▲ ★連休が明けて仕事が始る。会社は屋内禁煙となり少し快適になった。また週休二日になりこれもまた随分と楽になる事だろう。零細企業でもやはり時代に沿って行く必要はあると思うし、それは誇りにつながる。儲けにつながらないかも知れないが、それをすることにはやはり大きな意味と効果があると思う。前職で最先端を歩んできたと自負している自分として。 2008年 5月6日▲ ![]() 2008年 5月5日▲ ★なかなか出番の無かったブロニカSQ-Aiをやっと取り出して撮影。思えばPS80/2.8が不調だったためになかなか稼働できなかったが、結局Sレンズをピンチヒッターにして動かすことになった。張り切った割にはたった4本の撮影となったが。甦ったSQ-Aiは軽やかな音を立てて動作する。6×6としてハッセルではない別の流れがあったこと、それに早く気づけなかった事が悔まれる。真桑瓜のフォーカルプレーン・ブロニカとは全く違う軽やかさ。なんで良いカメラだったんだ。 2008年 5月4日▲ ★高校時代からの友人とながながと会話して過ごす。多くの不定型なわだかまりが対話することによって明確になり、それによって解消の方向へ動き出すきっかけが出来る。対話すると言うことは非常に大切なことだ。発語することは思考する脳とそれをコントロールする脳とを活性化させなければいならないし、物理的な音として発生させるための筋肉も必要だ。発語の半分は肉体労働で(頭脳だって肉体なのだが)あると言える。★「言葉」と言う単語を思い浮かべると、みのもんた、古舘伊知郎というふたりの人物を想起する。彼等の弄する言葉にはその道のプロであるにもかかわらず用法の間違いが多くそれゆえ真実味に欠けていて、どうしても好きになれない。言葉の全てが薄っぺらい感じがする。 2008年 5月3日× ★大分よくなったように思えるが、食物を摂取すると大量の汗をかくのだが、これは何事であろうか?バナナ一本食べただけでぼたぼたと汗がしたたり落ちるのだ。一体どうなってしまったのか?★一連の硫化水素自殺事件のあおりを食って、薬やから件の入浴剤が消えつつあるらしい。製造元は従業員数16人という小規模な会社だ。販売を中止されてしまって大変なことになるのではないだろうか。世間がこれほど問題にするのはおそらく自殺することを憂いてではなく、オウムが引き起こしたサリンによるテロのようなことが起こることを恐れてのことではないだろうか? 2008年 5月2日× ★今日も寝込んでいる。苦痛が少ないので服薬をやめたが僅かに日中はよくなってきているのではないかと思える。また夜になったら熱が上がるだろう、この辺りが嫌なところだ。連休は暗黒週間になってしまったが、仕方がない。臥床しているおかげで本はよく読める。松本清張の「ミステリーの系譜」読了。 2008年 5月1日× ★また体調を崩した。もう何が原因なのかわからない。根本的にどこかが悪いとしか思えない。でも医者にはかかりたくない。検査などまっぴらごめんだ。それにしても今年は体調を崩さず無事に過ごせた月が無いのではないかと思うくらいに体調が悪い。もうつくづく嫌になってきた。運動も足りているはずだし食事にも気を遣っている、ストレスは…強い。睡眠も不足している。ここらあたりが原因か?このあたりの改善を集中的に行わなければ。今回は熱はあるもののまだ比較的元気だし、明日も平日で病院は開いているから、今日はこのまま薬を飲まずに熱の出たまま休もう。やれやれ。 |