2005年
7月31日
★写真家、兒嶌秀憲さんと会う。兒嶌さんは今回もMioに通った。当然だろう。その作品を拝見したが、今回は過去最高の出来ではないかと思う。一枚一枚が精選され、また構成についても非常に緻密に練られている。写真展が必見である事は言うまでもないが、この作品をなんとか写真集としてまとめられないものかと思う。随時手に取れる状態で多くの人に見てもらえたらという作品だ。★「かっぽれ」の源流が大阪にあるとは全く知らなかった。住吉大社の祭礼で雨の中、かっぽれが披露されていた。三味線がちょっと外れていたのが残念だったが、歯切れの良い鉦と太鼓、切れの良い踊り、ほんとにすっきりと気持ちの良い江戸のあか抜けた雰囲気が漂っていて楽しかった。天神祭の囃子や踊りが大嫌いなだけに、本当に楽しかった。★サッカー東アジア大会には、はらわたが煮えくりかえった。なんだあの腑抜けた試合は。本当に情けない試合だった。やはり国内組はその程度の力しかないと言う事だ。★もはやこれはK-1とF1を見てすっきりするしかない。
2005年
7月30日
★楽童茶論あーんとで少し打ち合わせと、多くのぐだ話で楽しむ。当初思っていたよりも展示出来る面積は狭く、16in×20inのフレームを16枚というのは難しいかという感じだ。9枚を切ってしまうと月間の一坪展よりも少なくなってしまい、個展の意味が薄れるような気がする。なんとか多く展示出来るように工夫する必要があるかもしれない。★ヨドバシで安いワイヤーハンガーを見つけた。これで十分に行けそうなので、買い占めようかと思う。
2005年
7月29日
★NASAが基準を緩和してまでシャトルを上げたので、自分も写真制作の基準を緩和しようと考えている。もうフィルムも印画紙も現像液もなにもかも、あり合わせの目の前にあるのでいいと、投げやりに近い"柔軟"さでやってゆこうかと思う。いろいろ凝ってこだわってきたが、何か知らないがど〜でもええわと言う感じだ。考えればあれほど拘っていたXP2+ツアイスレンズと言うのも、品質の悪い高く付く現像料金に閉口してあっさり止めてしまった。イルフォードのウォームトーンもいつの間にやら飽きてしまって止めてしまった。結局ポリシーもなく感材を選んでいるのだって事だし、何がどうのと言う自分がだんだんアホに思えてきた。こだわりは若い人のものなのだろう。★車もずっとシトロエンに乗ってきたが、次回は多分もう乗らない。もはや車は目的ではなく手段になってしまったからだ。自分の生き方にもはや車が関与する事は無くなってきたのだろう。★このままで行くとカメラにこだわりが無くなるのも時間の問題かもしれない。
2005年
7月28日
★今日は土用の丑の日、鰻屋は繁盛だろうが福島の菱東は相変わらずこの日は休みなのだろうか?★秋の小個展のタイトルを考えているときにふと「今年の大阪写真月間はなんてタイトルだったっけ?」と思い出せない事に気付いた。愕然とした。脳の調子が悪いのだろうか。半時間くらい経って「遠ざかる時」だったと思い出した。やれやれ、どうなることだか。★小個展のタイトルは「夕惑い」に決めた。夕暮れ写真中心で行こうと考えたからだ。★遅れたが梅干しを土用干しにした。カンカンの直射日光なので、何日も干さずとも今日一日で十分ではないかと思える。以前に割合に乾燥した梅干しを造ったが、なんとなく食べにくかったし。今年はしっとりと湿っている物にしようと思う。屋上へ干すつもりだったが、カラ公にやられる可能性も(食べるのではなくて遊ぶためにつつくのではないか?)あるので、ベランダからベンボー三脚のポールを突き出す形にして、ざるではなくて一夜干しネットに入れて干した。暗室の窓から三脚の先に吊された一夜干しネットの梅干しは変な感じ。★梅干しも写真もそうなのだが、細かい事に凝り出すとキリがない。土用干しもやれひっくり返せだの夜露に当てろだの一日で十分だの五日間干せだのとかまびすしい。なんでもそうだが、自分が出来るそこそこのところで止めておくのが一番だ。ありふれた機材とありきたりの暗室作業で素晴らしい作品をつくる人は幾らでも居る。

2005年
7月27日
★仕事で中之島センタービルへ行くのに、折りたたみ自転車トランジットを担いで行った。かつては義父も自分も住友病院へ入院・通院していた事があるので、新福島駅から堂島橋方面へは歩き慣れた路だ。それでも15分以上かかるから、ちょっと歩く事になるなぁという距離だった。しかし自転車で走ってみると驚くほど近く、NCBまで5分とかからず、拍子抜けする思いだった。台風のあとで風は気持ちよく空気も澄んでいて、汚ならしい大阪市内を走っているのに気持ちがいい。帰りは出入橋できんつば買って帰った。おなじみの「はなくじら」を通りがかると仕込み中で、たまらなく良い匂いが漂っていた。打ち水された歩道のほこり臭さとむっとする熱気、すこし冷たい風、美味しそうなだしの匂い。やっぱり福島っていいなぁ。
2005年
7月26日
★台風は大阪には影響はなく平穏だ。ちょっと暑いのがマシだったかなという程度だ。★いったいこのCADの世界はどうなっているのだ。そこここでファイルの互換性の無さが露呈され仕事が滞る。そのたびに馬鹿馬鹿しい様な手間をかけなければならない。ソフトメーカーが自社の客を囲い込むためだろうが、即ち自分のところのソフトに自信が無く客が他のソフトに流れる事を恐れているのだ。災いなるかな業界。「いざ我ら下り、彼処にて彼らの言葉を乱し、互いに言葉を通ずることを得ざらしめん」。
2005年
7月25日
★天神祭。天神さんは好きなのだが、天神祭は嫌いだ。なんと言ってもあの鬱陶しい鐘の音とリズム、気色の悪いくねくねした、まるで齧歯目が餌を食っているような龍踊りを生理的に受け付けないのだ。大阪生まれで大阪を愛してはいるものの大阪の祭りはその殆どが嫌いだ。タダでさえ嫌いな大阪の祭りに、最近は訳の分からないこいや祭りとかよさこい**祭りなどというものが加わって、一体何がなんだか。もうちょっと大阪に相応しい祭りはないものだろうか?自分には住吉さんの祭りの方がいい。
2005年
7月24日
★いつまでも別荘でだらだらしているわけにも行かず、重い腰を上げ大阪へ帰ってきた。今ひとつ疲れは抜けないし、テンションも上がらない。大量の未現像フィルムを前に途方に暮れるばかりだ。いつになったらこれを処理する気になるのか、考えも付かない。
2005年
7月23日
★昨日に引き続いて木曽福島を撮影に出かけ、今日はみこしまくりを見物した。おみこしを地面にころがしてゆくと言う、我慢強く大人しい木曽の人々からは想像も付かない乱暴な祭りだが、以外や味わい深い物だった。★今日も町内を撮影して回った。思いもかけない路地を新たに発見したりして、それがまた良い路地だったものでとても気分が良かった。信じられないような細い路地にも玄関があり、祭りの提灯が吊され、裸電球の街灯がぼんやりついている。こうなっては落ち着いて撮影は出来ず、ただひたすらシャッタを切るしかできなかった、きっとぶれているだろう。それほどの場所だった。そしてやがてその玄関から老人が顔を出し、ゆっくりと祭りのざわめきへと歩いていった。

2005年
7月22日
★思うところあって、木曽福島の祭りの宵を撮影に出かけた。96年にこの祭りを撮影した夕暮れの景色をまとめたのが、98年の個展だった。二匹目三匹目のドジョウを狙ったのではなく、なんとなく鬱積したものを、大好きな情景を撮影する事で晴らしたかっただけだ。★撮影に好適な光線状態は僅かな時間だけだ。くれて行くさなかで撮るのだから仕方がないが、何もかも忘れて撮影に熱中する事はできる。ただ、がつがつせずに、空気のように、夕闇に紛れて行くように、静かに撮影したい。★すっかりくれてから、花火が上がった。街の人はひとところに押し寄せる事もなく、好きなところで、好きなように空を眺めていたのが印象的だった。なんという素晴らしい光景だろうか。「ほどよい」ということのすばらしさを、これほど感じる街はない。できればこの良さを残し続けてもらえたらと願わずには居られない。

2005年
7月21日
★何が悪いのかわからないが、毎晩なんとなく調子が悪い。体調と言うよりも気の調子が悪いというか、今ひとつ気分が晴れないというか。まぁ不定愁訴と言うところだ。なにかちょっとすっきりしないというか、もやもやした閉塞感がある。すっきりする方法はないのだろうか。
2005年
7月20日
★梅雨も明けたし、今年は梅干しをつけたのでそろそろ土用干にしなくちゃならないのだが、なんだか面倒くさくてなかなかやる気にならない。週末には絶対しなくちゃなぁ。紅生姜も(ベニショーガって言うアニメキャラ居たなぁ、あ、"ウメ星デンカ"だ)漬けなくては。今年は梅酢がたんまりあるので、はじかみ漬けるのも良いかも知れないけれど。あ、でも、はじかみは甘酢か?★小個展まで時間がない。とにかくまず、タイトルだけでも決めなければならないのに、まったく思い浮かばない。タイトルだけでも決めてしまえばメディアへの情宣が可能だし、タイトルにのっとって事を進めてゆけるし。★手持ちのフレームは16組なので16枚以内にまとめる事になる。でも、何もまとまらない。それにこの後には京都でのHow Are Youが控えているし。大変な事になりつつあるのではないか。
2005年
7月19日
★昼食を食べながらテレ朝のワイドスクランブルを見ていたら、海岸で「盗撮」している親爺が、カモフラージュのためなのかどうか二眼レフを持っていた。困ったなぁ、ますます、街で撮影などやりにくくなる。★急に決まった小規模な個展だが、ギャラリーではないので自分で調達し情宣も自分でしなければならないようだ。点数は手持ちのフレームの数ということで16点にしておこうと思う。タイトルも未だ何も考えていないし、どの線でまとめるかという事も決まっていない。骨子を決定するタイムリミットは今月いっぱいと言うところ、うかうかしているとあっという間だろう。レールだのハンガー(サスペンダー?)だのの調達なんかも、今回は必要だろうし。
2005年
7月18日
★今日は天下茶屋へ撮影に出かけた。昨日に続いてで少しへばった。踏切でおばさんに声かけられ、なんでこんな汚いところなんか写しているのかと聞かれた。汚いかも知れないが、それなりに味があるのだと言うと、そんな事ない、うざいところだと吐き捨てて自転車にまたがっていった。まぁ、考える事は人いろいろだろうし、そこに住んでいればその地はちっとも良いところじゃないと思うだろう。★自分も無論今住んでいるところは嫌いだし、両親に至ってはこんな不浄な街は無いとさっさと引っ越してしまったくらいだ。今住んでいるところがよいと思える人は真実と皮肉の両面から言って幸福な人だと思う。★街の写真など自分が住んでいないからこそ、それなりの味わいがあるように思えるのだ。無責任なものである。
2005年
7月17日
★何度見てもNHK「シルクロード」は素晴らしい、鳥肌が立つほどだ。そして強烈な旅への欲求が起こる。シルクロードではないが、母は一度は諦めた世界一周クルーズに出る事にした。母方には旅人の血が流れているのだろうか。母はもうこれで旅は終わりだと言うが、帰ってくればまたどこかへ旅立ちたくなるだろう。★秋に小さな写真展を開く事になった。空堀のカフェ・・・おっと「茶論」の壁面一坪を借りて展示をする予定。まだ概要しか決まっていないが、とても小さな個展になる予定だ。★帰りに中崎町界隈の夕暮れを撮影。蚊に刺されまくって閉口する。
2005年
7月16日
★今日は祇園祭宵山。四条通は身動きが取れなくなっている事だろう。★残りの未現像フィルムを全部片付けた。コシナ製のノクトン40mmも少しあたりが付いてきたように思う。ネオパン400も少し露出や現像のコツがつかめてきたかも知れない。どちらにしろあまり撮影しない35mm判だが、ずっと昔に買い込んだレンズやボディが多くある事だし、積極的に使わなければ勿体ない。でも、あの縦横のある画面でのフレーミングは難しい。★それにしても、コシナは面白い事をやってくれる。これだけ充実した銀塩レンジファインダーのシステムをあっという間に構築し、しかも安価に提供してくれている。高級なライカやそのシステムももちろん良いが、ライカよりもずっと安価に楽しめるコシナのシステムもまた、素晴らしいものだ。もっと世界中の人が使うようになってほしいものだ。★今年はケーブルテレビを引いたのでツール・ド・フランスが全部見られ、楽しい。ちょうど今は山岳ステージで体力勝負のレースが展開されている。これも面白いのだが、平地での駆け引きの連続のようなレースもまた面白いものだ。ロードレースが盛んな文化、羨ましい。日本でもケイリンだけではなく、ロードレースも盛り上がって欲しいものだ。
2005年
7月15日
★ほうほうの体でフィルム現像。そのせいではないのだが、映っていた映像は冴えないものだった。以前に撮ったときと同じような冴えの無さで、これは多分、このレンズが自分とは相性が悪いのだろう。ちょっとがっかりだった。あと4本残っているが、あんまり現像する気になれない。★午後になって頭痛が少し酷い、我慢できないし鎮痛剤を飲む。ここのところ、週に何度も頭痛があって気持ちが悪い。なんなんだろうか?★ウェブサイト表紙の写真を入れ替えた。一ヶ月ほど前に両親の家に行ったときに撮影したのだが、京都駅というのは本当に禍々しい。まぁなんか京都と言う都市も風水とか言うまじないの法則で造ってある呪術都市なんだそうで、そう考えれば禍々しい建物もサマになるのかと思う。以前ここで警備員に嫌な目に遭わされた事があって、仕返しのために高いところで紙袋を膨らませて『パンッ!』と破裂させてやった。建物の角の方でやったから、ホーンのように響いて信じられないくらいに大きな音になった。遙か下の方で警備員が驚いて右往左往するのが面白かった。
2005年
7月14日
★どうしてもフィルム現像をする気が起こらない。タンクに詰めて現像液も溶いてあるのだから、すぐにでもかかれるのだが。なんとなく放ったらかしにして、ぼ〜っとDVDを焼いているというていたらくだ。なんかこのままで居ると、体がとろけだして(脳は既にとろけていると言える。大阪弁で言う『わいてる』という感じか?)不定形生物の如くなってしまうのではないかと思える。★ウェブサイトのカウンタが20000を越えた。キリ番踏んだ方には何か記念品をというのがスジなんだろうが、自分はアニバーサリーの類が大嫌いなので申し訳ないですが、なんにもありません。すみません。★うっかりとネガ袋を切らしてしまい難儀している。以前に買って失敗した6×7用の袋、こいつの端をちょんぎってパンチで三穴あけて当面凌いでおこう。
2005年
7月13日
★なんとなく風邪っぽい。咳・くしゃみ・鼻水・・・熱が出れば立派な風邪だ。調子の良かったのもここまでで、ついに夏バテ状態に突入か?フィルム現像する気も相変わらず起こらないし。★今でもその気持ちはあるのだが、若い頃はなにかとマイノリティである事に多少の快感と優越感を覚えてきたものだ。ところが今になってくると、だんだんとそんなことはどうでも良くなってきつつある。写真趣味にしても、ありきたりのものを使って作品造るのが、ほんとうのところ一番面白いのではないかと思えて来た。
2005年
7月12日
★梅雨時だというのにセミが鳴いている。数年前まで庭のセミはクマゼミが殆どだったのに、ここにきてアブラゼミが優勢だ。時に、今となっては珍しくなってしまったニイニイゼミも見られる。羽の透明な奴と不透明な奴とは、交代に増減するのだろうか?夜中にはなんの鳥か動物かがセミを狩っているのか、ときどきセミの断末魔の声が聞こえる。今聞こえているのはクマゼミとアブラゼミが半々という感じだ。午後になるとまた少し変わるかも知れない。★ヒグラシでも鳴いてくれたら風情も一層なのだが。高中正義に「伊豆甘夏納豆売り」という名曲があるが、あれにもヒグラシの声が使われていた。暑い時期に伊豆に行ってみたいものだ。天城隧道・浄蓮の滝・寒天橋・・・山が燃える〜、ああああ、演歌になってしまう。
2005年
7月11日
★今年は一層デブになったせいか、動きが鈍い。足腰が弱っているのに加えて体重の増加でダブルパンチだ。運動も決定的に不足しているが、その運動を行う時間もなければ体力も気力もない。撮影に歩き回る程度では、なんの運動にもならない。あまりにも毎日の生活が束縛されすぎている。やはりもっと自由にふるまわなければなぁ。★若い頃はフェミニストだったが、心身共に老朽化した今は立派なセクシストだ。かつて「女は家畜だ」と放言して袋だたきにあった友人がいたが、今になって考えると含蓄のあるセリフだ。女性と喧嘩するときには大いに使わせて頂こうと思う。
2005年
7月10日
★敬愛する友人の名言に「写真におけるエネルギーの消費は、撮影したフィルムの面積に等しい。」というのがある。つまりライカ判一本撮るのと8×10一枚撮るのとでは、消費するエネルギーは等しいというわけである。様々なフォーマットのフィルムを使ってきて、この名言は全くその通りだと思う。同じ場所にたたずんで撮影するにしても、ライカ判なら5〜6枚は軽くシャッタが切れるが、6×6だと3〜4枚も撮ればなんだかふぅ〜っと息が抜けてしまう。経験的に非常によく理解できる。★これがフィルム現像になると話は変わってくる。ライカ判だとうちの現像タンクでは一気に3本現像できブローニーだと2本である。一回の現像で2タンク現像するとして、一回あたりの差は2本となる。リールへの装填や処理液の注入排出なども含めて結構手間がかかる。シートフィルムだと皿現像するので、意外に手間がかからない。★プリントになると、1コマあたりの手間はほぼ同じだ。もっとも8×10は引伸プリントできず、4×5までとなるのだが。★両親から三嶋亭のステーキ肉を貰った。当たり前だがすごく旨かった。量も多かったので様々に料理してみたが、霜降りステーキ肉をたたきにするというのもこれがまたなかなか旨い。試してみる値打ちありだと思う。
2005年
7月9日
★ハッセルブラッドを使い始めて(=主に6×6で撮影するようになって)今年で10年になる。今では真四角の構図以外には考えられないくらいなのに、その経験はたった10年でしかない。もっとずっと昔から、真四角の構図で撮影してきた気分なのに、ネガファイルををみてみれば、まだまだずっとライカ判のネガの方が多いのだ。すっかりと6×6使いを気取っているのだが、実際にはその程度のところである。6×6の構図は縦横がないので楽だ。6×6嫌いの人はこの縦横が嫌だという人が多い。それぞれの好みだなぁと思う。
2005年
7月8日
★自分は前職の頃、関係機関の連中に「狂犬のような奴」と言われていた。奴らを憎み、常に喧嘩腰で対峙していたし、一度として奴らの言う事を受け入れた事が無く、隙あらばアラをほじくり出し陥れてやろうと虎視眈々と狙い続けてきた。そして警告もなく噛みついてきた。恩を受けた人もひとたび敵になればためらいなく噛みついた。主も群れも持たない野良犬であった事は間違いないだろう。自分が病に倒れた時、皆が自分の死を願った事は想像に難くない。自分が前職を去ったときは、関係する全ての人がほっと胸をなで下ろした事だと思う。自分は狂犬と言われたが、それは間違いだ。自分は自分の敵をひたすら倒すために戦ってきただけ、自分なりの論理を持っての事だ。★ブルース・ウィリアムズという写真家・・・というか、写真屋がニュー・ヨークに居て、随分と前に「死ぬにはいい日だ」という写真集を出している。彼の事務所は"bark dog photo"という。なんという素晴らしいネーミングだろうか。★ひとは吠えたてる犬の、吠えたてる気持ちなど考える事もない。しかし、わけもなく吠えたてる犬など居ない。
2005年
7月7日
★七夕。しかし新暦で七夕などやっても意味はない。星の巡りはずれているし、梅雨真っ盛りだし。星祭りは旧暦でやるべきではないか。★現像で猛チャージをかけたが12本という結果に留まった。それでも結構満足出来た、なんせ今日は平日なんだし。これでよしとしよう。★今朝から今年としては少し珍しく体調を崩してお腹の具合が変だった。夜までに何も食べずにいたらだいぶん良くなった。ところが今度は耳鳴りがする、とうとう体調を崩したかなと思う。★ロンドンでテロ。以前に滞在したラッセル・スクエアあたりで、ダブルデッカーが爆破されたとの事。早朝のラッセルスクエアで、散歩している老婦人とパートナーの黒ラブと、しばらく歓談した事を思い出す。テロなどと愚かな事だ。戦うべき本当の相手を見誤っては断じてならない。
2005年
7月6日
★やっと重い腰を上げて未現像フィルムの処理に乗り出した。しかし道のりは遠い。世の写真愛好家の皆さんはいつ何時どうやってフィルム現像をしているのであろうか?なんとか山のような未現像を片付けなくては・・・。
2005年
7月5日
★コーワEでのフィルムをもう一本現像してみた。スロウシャッタではブレが酷い。油断していると酷くぶれる。この写真もぶれている。レンズシャッタ式一眼レフだから動作のステップも多いし、気をつけるしか仕方がないか。描写はやはりコーワSIXに似ているように思う。なんというか湿気が多いというか、なかなかウェットな描写というか。この写真では全然わからないが・・・。そう言う意味では、コーワのレンズについては描写は統一されていたように思う。それにしてもこのセレン光電池のレンズをおでこにくっつけたスタイルは味わい深い。これだけでも楽しいカメラだ。これで露出がもうちょっと計りやすければなぁと思う。バイザーでもつければ良いのかも知れないが、微妙だ。もしくはつばの長いキャップでもかぶってカメラを構えるかってところか。★ローライフィルムの続き。某有名カメラ店勤務の友人が「あれはMACOが卸元で製造はTURAというメーカーです」と教えてくれた。なるほど、MACOのウェブサイトを読むとそう書いてあった。TURAが造ってMACOが卸しRolleiのブランドで売る。なんだかよくわからない。そいうものなのだろう。

2005年
7月4日
★某ショップのウェブサイトを見るとどうもローライブランドのフィルムがあるらしい。検索をかけてみると英語のサイトが多く引っかかったのだが、なんとかかんとか読んでみると、"どうもMACOのOEMじゃないのか?MACOのショップでも取り扱っているし・・・"とか、"そうじゃない"とか"MACOのOEMにしても新しい製品だ"とかかまびすしい。もうちょっと英語が読めればよくわかるのだろうが。と、ここまで書いて、本家ローライのウェブサイトを読んでみると、やはりMACOの製造らしい。共同開発と表現されていた。衰退著しい銀塩の中にあって明るいニュースなのだろう。早速取り寄せて使ってみたいと思うが、しかし120フィルムで一本1290円、10本パックでも10700円。これではとても売れないだろう。誰がこんな高価なフィルムを使うのだろうか?ドイツでの価格は付加価値税込みで一本5.68ユーロ。レートが133円として756円ほど。向こうでも高いようだ。需要はあるのだろうか?★コーワEのレンズは開放でかなり甘く、f8程度まで絞ってシャープになる。絞ってもカリカリにはならずコントラストはやや低い感じ。総じてコーワ6のレンズに似ているように思えるが、6用よりは少し落ちるように思える。シャッタのショックは大きくぶれやすいので注意が必要だろう。コマ間はよくそろいパーフォレーションにかからない、これは立派な事だ。
2005年
7月3日
★雨の休日となった。水不足や洪水の事はとりあえず考えの外において、雨に降り込められるのは良い気分だ。こんな日に鄙びた温泉の露天風呂で、日がな一日雨の音を聞きながら本でも読んでいられれば、本当に気分がよい事だろうと思う。★かつて自分はあり余る時を楽しんでいた。その頃からの習いになって、一泊や二泊の短い旅行は忙しなくて疲れるだけなので、殆どしなくなってしまった。だから時間が無くなった今、一泊二泊程度の極超短期の外出は殆どしなくなってしまった。つまり、旅に出る事は無くなってしまったのだ。遠くへ行きたいという願望はまさに願望だけになってしまった。なんとかこの人生の不具合を修正したい。★「俺はお前ではない」とよく思う。そう思うから自分は余り人に説教だの説得をたれる事はしてこなかったのだが、最近はそうも行かない事も多い。それでも「俺ならこうだ。お前は勝手にしろ」とまでしか言えない。なぜならやはり「俺はお前ではないから」だ。フーテンの寅さんのセリフではないが「俺が芋喰って、お前の尻からプッと屁が出るか?」って訳だ。
2005年
7月2日
★仕事をしているパソのマウスの調子が悪く、苛々するので買い換える事にした。結局ヨドバシにたどりついた。★ついでに写真の売場も覗く。「写真」関係の売場は縮小されているがその中でも銀塩カメラのコーナーは怖ろしいほどに閑古鳥が啼いている。信じられない、信じたくないような光景だが現実だ。一般的な人々が買い物に訪れる大規模店は社会を映す鏡だ。銀塩がこれだけ凋落しているのは、社会におけるその地位を失いつつある・・・もしくは、その存在の仕方、存在価値やその質が変容してきているという事だろう。★自分の選択は何だ?さてどうする?★CATVでまた"攻殻機動隊"を放映していた。また見てしまった。何度見ても面白く、また含蓄が深い。"イノセンス"にしてもそうだが、いつも、人というものは何か?と言う事を考えさせられる。所詮、体は魂の容れ物に過ぎないと思う。どんな容器に入っていようが、魂の質が問題なのであろう。
2005年
7月1日
★暑くて怠い。未現像フィルムはたまる。なんか人間全体が詰まっているような感じ。週末は休養を取って来週にはがつがつと現像しよう。★自分でこの日記を読んでいたのだが、この時期には毎年ちょろちょろと買い物をしているように思う。ボーナス時期だからだろうか。世の中全体の動きに、知らないうちにつられているのだろうと思う。もはや気楽なサラリーマンではないので、ちょっと考えなくてはならないか。でも考えると暗くなるし、とりあえず考えずにおこう。