2005年
6月30日
★今年も半分終わり。撮影の記録から多少の統計を取っているのだが、今年は順調に撮影が進んでいる。もっともその質は別として量だけは順調だという事である。目標の120%程度に達している。6×6フォーマットのみ機材の稼働率についても記録しているが、主力がハッセルブラッドとローライフレックスである事に変わりはないものの、他の機材も比較的使っていて、半年間全く使わなかったというカメラはない。まずは祝着じゃと言えるだろう。★昨日買ったコーワEが到着。おでこにセレンメータの複眼レンズをくっつけているところが好きで買ったのだ。フォクトレンダーのウルトラマチックやキエフ10に通じるところがある。なんとも言えない愛敬。あの頃のコーワらしい造作で、以前使っていたSWに通じるちょっとチープなボディ。巻き上げはSWそのものと言っても良いくらいそっくりな感触。シャッタはやはりセイコーラピッドだが、今のところ壊れていない。セレンメータも生きている。裏蓋を開けると斜めにミラー兼遮光板がはいっているが、これがまるでフォーカルプレーンシャッタが壊れているように見えて一瞬ぎょっとした。レンズはこれまた無銘の50mmF2。覗いたところ、一枚目レンズの表面は凹に見える。★昼休みにテスト撮影して現像してみた。メータは順光で単体メータと同じ数値を出したので生きているようだ。しかし、特性上天空光をよく拾うしまた逆光ではいわずもがなで露出不足になる。レンズはまだ一本しか撮っていないので能く判らない。当たり前かも知れないが中判のコーワ6と似たような味付けかと思う。★今日は夏越の大祓。福島天満宮で形代に息を吹きかけてきた。今年前半はどうだったか。強気の行動が功を奏したか、悪鬼には取り憑かれてはいないようだ。その代わりに自分が悪鬼のごとく穢れにまみれているかも知れない。身代わりに穢れを移し祓い清めて貰おう。後半もこの調子で押して行こう。

2005年
6月29日
★正午少し前に突然の嵐。そこからカッと照ったりまた曇ったりと忙しい。結局雨になりそのまま降り続ける。★代理で買ったローライフレックス用のプリズムが到着。ミントコンディションだ。渡すのがちょっと惜しくなったりして・・・いやいや、自分が買っても使う事がない。★そうこうするうちにふと眼に留まった通販でkowaflexを少し安く見つけてしまった。ジャンクならジャンクでもいいや、え〜いっ、click!★写真家の兒嶌さんと会って話した。その中で沖縄県が主催するフォトコンテストに、"(銀塩写真は水を汚すので)デジタル写真のみ"と規定しているものがあるという。ネットで検索したところこちらにあった。沖縄の水デジタルフォトコンテスト。余りにも偏狭なイメージ先行の考え方だと言えるだろう。殆どの人が無頓着に使っている合成洗剤の方が環境に悪い事は想像に難くない。審査員をしている写真関係者はそれでよいのか?★子供の喧嘩で言わせて貰えば、「排ガスと騒音で汚い那覇の役人にそんな事言われとうはおまへんな」である。平成15年度、沖縄県の下水道普及率は59.6%大阪府は87.2%。那覇市では88.3%、大阪市は100%だ。銀塩写真が水環境に云々という前に、一般の多くの人が出す雑排水の事を考えてはどうか?特定のジャンルを批判的に扱うのなら、沖縄県のお役人は脚下照顧していただきたい。★環境インパクトの問題は言いだし突き詰めるとキリがない。自分も含めあまり他者を批判しない事が賢明であろう。自分は環境利己主義者だ。環境問題はもう人には説かない。
2005年
6月28日
★自分は現実主義なのとデリカシーが無いのとで幽霊も霊魂も見た事も感じた事もない。縁起を担ぐ事はないし、運命などというものは無く自分の未来は全て自分の掌の中にあると考えている。しかし宗教に敬意は払うし思想・哲学としての仏教やキリスト教も否定しない。非常に希な幸運や不運にしてもそれは単なる偶然だろうし、またそこに至る明確な具体的な要因が必ず存在すると考えている。呪詛の類は大好きだが全く信じていない。★そこから考えて、死は全ての終わりであり、それ以上でもそれ以下でもない。本当に単純に単なる「終わり」なのだ。それ故に恐ろしいのではないか?それ故に自分は死を恐れる。死後の世界があると信じる人は死など全く恐れなくて済むだろう、結構な事だ。しかしそれでも彼等は死を恐れている。地獄に堕ちる事を恐れているのではなく、死そのものを恐れているのだから噴飯ものだ。死後の世界を考えながらも死を恐れるという神経が自分には理解しがたい。

2005年
6月27日
★暑いのは好きなのだが、それはあくまで休日の事であって、平日に暑いのはたまらない。しかもこんなにいきなり暑くなっては。★暑さが酷いと街に人が少なくなる。強い影が真下に落ちて景色は独特の様相を呈する。最も暑い午後の数時間などは、音も蒸発したように消え失せた感じがして、うっとりするほど美しい。紫外線と熱射病対策をしっかりやって、厳しい夏の午後を撮影に行こう。★ここ一ヶ月の過食でまたしても肥った。あまりに酷いのでさすがに少し体重を落とす事にしたが、まぁ、いつものように無理はせず、体が楽になる程度までにしておこう。
2005年
6月26日
★中古カメラ店パトロールとヨドバシへ。液体定着液などはとても重いし粉末の現像剤も結構重い。ひいひい言いながらぶら下げて帰ったが、今度はカートでも引いて行こうと思う。ヨドバシ.comがちゃんと品揃えすればよいのだが、要望を出しても木で鼻を括ったような答えしかないので、期待は出来ない。フィルム用は硬膜剤が入っていてもフジ製に切り替え、楽が出来るようにするべきだろうか?多分そうすべきだろう。ネオパン400プレストはシャドウの落ち込みがきついように思えるが、露出や現像で何とかなるだろう。自分の眼にはそう違いは無いようにも思えるし。こだわりも最近は無くなってきたし・・・・。
2005年
6月25日
★眼精疲労と肩こりと頭痛がひどい。暑さのせいもあるのだろうか。とにかくいきなり暑くなって体がついて行かない。★久しぶりにマミヤC330を取りだして使った。改めて大きさ以外は結構使いやすいと感じた。105mmと55mmを交互に交換しながら使ったが、やはり使いつけていないせいか、時々操作を誤る事があった。★写真展の際、制作者や観覧者が持っているカメラを観察してみると、制作者でスクエアな写真を撮っている人の大方はローライフレックスを使っているような印象を受けるし、観覧者の多くはデジタル一眼レフを下げていたような印象があった。他には非常にマニアっぽいカメラや若いそっち系の子たちがトイカメラを下げていた。やりにくそうな人たちがライカを持っていたり、様々だった。一つ大きく欠落していたのは、地味なカメラで作品を作っている人だった。かつての大衆機や地味な機種で作品を制作している人は、本当に少ないように思う。
2005年
6月24日
★マグニファイアが到着。即刻装着した。今度は水道管をつなぐ際に使う、非常に薄い防水テープをネジの部分に巻き付け、力を掛けてしっかりとねじ込んだ。ついでにシャッタボタンにもテープをまいて脱落防止を施した。これで、そう簡単に外れて無くしてしまう事はないはずだ。他のカメラにも全部脱落防止を施そう。今回の事はこれでもう無かった事にしてしまおう。★精神的に低調だと体にも即刻影響が現れる。朝、起きてみたら歯茎が酷く腫れて痛い。困った、週末に限ってこれだ。
2005年
6月23日
★ふらふらになりながらも未現像フィルムを片付ける。あと少しで無くなる。★やはり昨日の事が頭から離れない、何かぎりぎりのところで踏みとどまっていたのだろうか?最後の糸が切れたように、鬱々する空気の中に落ち込んでしまったように思う。何かやたら空気の粘度が上がったように、呼吸にも動作にも抵抗を感じて疲れる。ねばねばする空気を感じる。とても不快。非常にネガティブな気分。
2005年
6月22日
★お酒を飲みに行って、お気に入りの福島の街を珍しくライカで撮影していたら、高価なマグニファイアを落としてしまった。カメラを肩に掛けていた際、体とこすれて脱落したのだろう。さっき気付いたときにものすごい虚脱感に襲われた。酷く精神的に悪そうなので即刻通販で発注を掛けた。痛い出費だが精神衛生には変えられない。うじうじと悩み続けるよりもお金でカタが付くのならつけてしまいこれ以上考えないようにしたい。今度は水道工事用の薄い防水テープでも巻き付け、強くねじ込んで落ちないようにしてやろう。でかい失敗よりもこういう些細な失敗の方が、小さな棘が足の裏に刺さるようなもので堪える。★夕暮れの福島、浄正橋界隈は写真のパラダイスだ。けれども今日は思わぬ伏兵が居た。
2005年
6月21日
★夏至。夏至という言葉を聞くとムーミン谷の冬で描かれている『夏至祭り』を思い出す。なんで冬のさなかに夏至祭りなのかとてもいぶかしく思った事や、訳の分からないトロル達が古い家具を燃やしているのを想像して心底怯えた記憶がある。暑い中で真冬に思いを巡らせる面白さ。★水道水の温度も上がり始めているため、今日から定着液に硬膜剤を添加する事にした。ここ数年では初めての試みだ。別になんの動機があったというわけでもないのだが、今まで漫然とイルフォードのハイパム・フィクサーを使いやすいから使ってきただけの事なのだ。漫然に少し歯止めがかかっただけの事か。
2005年
6月20日
★大学時代の友人がマルチ商法に陥ってしまったようだ。自分よりもずっと成績優秀だった彼らがなぜと思いたい・・・ところだが、なんとなく想像出来てしまう。どうみても不自然な論理に易々とはめられるというのは、何かが邪魔して真実が見えなくなっているのだ。それは何なのだろうか?それにしても大学教育とは何だったのか。真実を見抜く目を養う事、また養える土壌を作る事ではなかったのか。非常に残念。★未現像フィルムをやっつけはじめる。それにしても、急に暑くなってダルい。水温も急上昇し、冷却が必要になってきた。また去年のような長い夏が始まるのだろうか?夏は好きだが、災害と酷暑ばかりの下らない夏は御免蒙りたい。
2005年
6月19日
★たまっていた未現像フィルムを現像しようかと思ったが、なんだか疲れていてやめ。
2005年
6月18日
★大変な事に巻き込まれてしまった知己の写真家を、厄払いをしようと食事に誘った。ワンマンショーみたいに喋ったけれど、彼は少しでも楽になっただろうか?心配だ。
2005年
6月17日
★最近頭の中をぐるぐる回る音楽。GorillazのFeel Good IncとCaesars PalaceのJerk It Out、どちらもiPodのCM曲だ。今でも"cool"って言い回しをするのだろうか?そんな感じ。ま、自分はオッサンなので「イーねっ!」ってところか。★まぁそんな訳で、半年ほど遅ればせながら自分もこういうものを作ってみた。セルフ・ポートレートだし、何ら工夫のないベタな文字で非常に恐縮だけど、ま、こんなものか。もうちょっと丁寧に作ればマシになるのだろうけれど、素材が悪いからダメかな?★それにしてもアップルは常にセンスの良い広告と製品でムーブメントを巻き起こす。特に"i"のつく製品以来。それらのものを使っているとなんだか一体になっている気がした。今はWinがメインで余りマックは使わないし、現行アップル製品はiPodとiTunesだけになってしまったが、やっぱり心はアップルにあるように思う。今後も何かやってくれるだろうと、期待している。

2005年
6月16日
  Signet35・Ektar44/3.5で撮影↓
★シグネットの距離計を調整した。どうやって調整したらよいのか判らなかったので、距離計のリンケージ部分あたりをバラしてみた。何となく理解した気分になって適当に調整してみた。多分これで大丈夫・・・な筈。現像してみるまではわからない。極楽かはたまた地獄か。★そうそう確か・・・と思って探してみたら、果たして出てきた。シグネット用のY2フィルタとフード。これで撮影に出るには完璧だ。ISO400のフィルムを詰めれば一絞り感度が落ち、ちょうど背中の露出計算尺が使える。昔はダブル・エックスなんてのがあったのだなぁ。★現像をしてみたが、ちゃんと撮れていた。極楽々々。シャッタも絞りも距離計も完璧。しばらくはシグネットのマイブームが続くかな。★しかしプリントはなんだか上手くできなかった。考えてみれば露出計を使わず計算尺で露出したのだが、やはりそれだと一コマ一コマ露出が違うので、プリントの際の露出も変わる。5×7のプリントなどは適当に露出するのでますます適正な露出を与えられなくなり、上手くプリント出来ないのかも知れない。しかしプリントのカンが鈍っているなんてスキャナ依存の報いだ。情けないなぁ。でも、撮影時の露出はちゃんと取ろう。

2005年
6月15日
★長い間放置してあったシグネットを修理した。以前、距離計が狂ってしまったので修理したのだが、今度はシャッタ羽根に油が回って粘って動かなくなってしまっていたのだった。レンズブロックを取り外してシャッタの機械部をバラし、シャッタの羽根とその基部だけを取りだして溶剤で洗い元通り組み直した。途中、小さいバネを飛ばしてしまって床をはいずり回って探したり、組み上げたもののバネが一つ余って「?」という漫画の様な事になったりしたが、無事に組み上がり、コダック・シンクロ300シャッタは快調に動きだした。やれやれ。あとは酷く狂ってしまった距離計の調整。調整方法を検索したら自分のウェブサイトがヒット。もちろん、具体的な調整方法など書いてはいない。それに当時の調整というのは上下像のズレの調整だった。今回は計測自体の調整なので全く違う。さて、どうしたものか。★マクベスのセリフだったか「綺麗は汚い。汚いは綺麗。」というのがある。何事にも必ず二つの側面が存在する。「急がば回れ」か「善は急げ」かいったいどっちなんだよ?とガキの頃から思っていた。どっちにも都合良く解釈する"大人"や"社会人"ひいては"世間人"を自分は憎んでいる。
2005年
6月14日
★仕事が山盛り。しかも横から何度もブレイクが入るわ、気になる事はあるわで全く集中できない。くたびれた。★車検諸費用を現金でがっぽり持って行かれた。今後、部品交換などで軽くハッセルブラッド一台分は持って行かれる。車検とはなんという極悪な制度であろうか。おのれ、薩長連合クーデター明治政府の末裔官僚どもめ。★テナックスが殊の外写る事が判って大変嬉しい。プリントを何度も見ては「うむうむ、よ〜し、うむうむ」と納得している。殆どアホだが、写って嬉しいという体験は、しばらくぶりだ。考えてみれば銀塩で撮って安直にスキャナにかけても・・・それがクラシックカメラなら尚のこと・・・全貌を把握する事なんか出来ないという至極当然の結果が出ただけなのだ。弛んでいる自分の精神。もっとも締まっていた事などただの一度もないが。
2005年
6月13日
  TENAX II・Sonnar40/2で撮影↓
★雑事がいっぱい。とりわけ、車検は面倒くさい。車検なんて制度が機能していないというのは、自動車各社のリコール隠しによって明らか。機能していないのにやるということは、政府・業者何らかの旨味があるからだ。市民にとって無意味。殆ど乗っていないシトロエンはまもなく10年目を迎える。★"How Are You Photography展"に申し込む。とりあえず多くの人に来て貰いやすい場所を申し込むが、展示の形態は美術館でやる幼稚園の作品展みたいになるのではないかと危惧している。あの雰囲気を生かした展示になるのだろうか?とても心配。★まぁ、そんなに心配なら個展をやれという事だろう。その通りだ。やりたいなぁ。★長らくプリントをしていなかった、テナックスで撮ったネガをプリントしてみた。スキャナで読んだ画像はいまひとつぱっとしないものだったのだが、プリントをしてみると不安は払拭される。さすがのゾナー、高いお金を払ったがその甲斐があったというものだ。無論、昔のレンズなので、それに合わせた撮影をしなくてはならないが、その使いこなしを考えるのが楽しい。

2005年
6月12日
★CSでイタリアの自転車レース"ジロ・デ・イタリア"をやっていたが、今日最終日の放送があった。今年で88回目だとの事、少なくとも88年前から彼の地では自転車レースをやっているのだ。羨ましい限りの文化。我が国では自転車レースというとまだまだ「競輪」そして≒賭博と言うイメージが一般に強いのか、ロードレースが市民権を得ていない。もっとも競輪だって立派なプロスポーツで、自分は競輪場で働いていた事があるのだが、それは断言出来る。★ネオパン400プレストを現像。スキャナにかけてみた。シャドウの落ち込みがTMYに比べて強いかなと云う感じで、これは感度の修正で拾い上げればいいかという程度。TMYやデルタ400などはハイライトが妙に金属的にぎらつくが、これにはそれがない。通常のプリントサイズに伸ばして不満がなければ、あっさり乗り換えてもいいかもと思う。★自分はフィルムに関して別段これと言ったポリシーはない。細部を見分ける目がないのだ。ネオパンはフィルムの帯もちぎりやすく、最後のシールには接着剤が付いているので、取扱いがしやすい。現像液は非MQ・PQのフジドールEがあるし、フィルムも薬品もヨドバシ.comに出品されているし、いろいろ楽かも知れない。これで夕暮れや夜景の調子が良ければ乗換することにしよう。★「こだわる」という言葉は、近年では肯定的に理解されているが、本来は否定的な意味合いを持つ言葉だったはず。ま、どっちでも良いのだが、自分はあまりものごとにこだわらないように気をつけて行こうと思う。大好きなかつての植木等のように、無責任でスチャラカでいい加減でスーダラでホンダラダッタホイでいい。気楽に生きて行きたい。
2005年
6月11日
★両親のご機嫌伺いに京都へ。そのついでに、京都駅ギャラリのミヒャエル・ゾーヴァ展へ。なかなか見応えのある、いい絵が多かった。とくにある一枚が印象に残った。しかし、その作品はポストカードも画集もトリミングされ、作品の縦横比も変えられていた。原画はスクエア画面だったのだ。当然本人の許諾があるのだろうが、こうやって平気でトリミングするエディターの神経には信じがたいものがある。またポストカードも画集も印刷が悪く、原画とは全く印象の違うものになっていた。★ゴッホ展はどうせ人が多いだろうから止めだなんて思っていたのだが、これを見てちょっと考えを変えようかと思う。印刷がこんなに原画の印象を損ねているのだとすれば、やはり現物を見る必要があろうというものだ。オリジナルでなくても良いから、せめて精巧なレプリカを。★現像薬品やフィルムやら細々したものを買いにヨドバシへ。なんとまた兒嶌さんに会った。ヨドバシは写真のフロアが大幅に配置変更されており、品数も絞られていた。ひとしきり銀塩写真の衰退を嘆く。思うところ会ってイルフォのRCだがクールトーンを買って帰る。
2005年
6月10日
★昨日注文したジュピター8が到着。ロシアレンズは酷いと聞いていたが、これはそう安っぽくもなければ、グリスが切れたようなごろごろした感じもなく、なかなか良い感触である。余り天気が良くはなかったが、そこらあたりを撮影してみる。現像は・・・またこんどかな。あちこちのロシアからサイトを見ては、その評価のばらばらさ・・・つまり個体差が激しいのだろう・・・にびくびくしている。どうかあたりでありますように。★多量の未現像フィルムをやっつけたものの、今度はその整理やデータベースへの登録が一仕事だ。ネガケースに記入するのがまた面倒くさいし、字は間違うし、思い違いは激しいし、もう本当に脳が老化しているのだなぁとつくづく思う。やれやれ。
2005年
6月9日
★政治のニュースが流れるたびに思うが、この国の殆どの人間は主権在民という言葉を忘れているようだ。支配して貰わなければどうにも出来ない愚か者の国なのだろう。合掌。★昨日、レンズを逃したのがどうしても悔しい。で、全く別のレンズだが買ってしまった。旧ソ連製のジュピター8。明日到着。ちょっと楽しみである。
2005年
6月8日
★格安の中古レンズ情報が入ったので、店に立ち寄ってみたら、既に売れていた。あ〜あ。キックオフが19:35なので、急いで家にとって返す。ああ、何やってんだ、自分。★未現像フィルムはネオパン以外やっとカタが付いた。そのうち35mmフィルムの一本が未露光だった。なんというあほらしさ、がっかりする。考えてみれば、中判フィルムではカメラの故障以外に未露光はまず起こらない。その辺りの油断もあったかなぁ。★実家の台所の整理に着手しているが、自分のものだとさっぱり捨てられないが、ひとの(・・・と言っても両親だが)ものなら、平気で捨ててしまえる。なんか人生って如何に上手く取捨選択をするかにかかっているなあと、引出しにこぼれた醤油を拭き取りながら考えた。強いアニミズムを持つ自分は、捨てられない、整理しきれない。その代表が本とカメラか?
2005年
6月7日
★人が見かけによらないのは判りきった事実だが、別の角度からその人の内面を知る事が出来るのに、それでも尚、表層的にしかその人を理解できない人の浅薄さ。★うまく行けば明日中に先日のネオパン以外の未現像にはかたが付くはず。とっとと片付けて、はやいとこネオパンに着手し結果を見てみたい。しかし国産フィルムを使うと、コストはほんの少し上昇する。計算してみてびっくりだ。★土門拳はいい撮影が出来たとき「鬼が憑いた」と言った。まさに彼らしい鬼気迫る表現だ。今回、自分の一連の現像で気の抜けた写真の数々を見て、それがよく理解できる。今回の自分の写真には貧乏神が憑いたようだ。やれやれ。しかしそれもやっと終わる。今度は鬼の憑いた写真を撮りたいものだ。★京都写真クラブ"How Are You Photography展"より出展案内のDM。誰かが紹介してくれたのか、写真月間の紹介か。写真展は12月とのこと、出そうかなぁ・・・。
2005年
6月6日
★暗室があるのは自分の実家なのだが、実は空き家になっている。家なので台所も風呂もちゃんとある・・・どころか、我が家より遙かに広いのだが、余り使われていないので荒廃の兆しが見える。そこで、少しずつ掃除をしようと、まず台所から始めた。使われていた当時そのままなので、汚れもそのまま残っている。使いもしない鍋釜も放置されたまま、まるで"マリー・セレステ"だ。フィルム現像しようと思っていたが狂ったように掃除を始める。こてこての油汚れが難敵。いつまでかかることやら。きれいになったら一族パーティでも開こう。
2005年
6月5日
★小さい頃から場当たり的にしか行動できない。小学校の頃など計画的行動が出来ないとか集団行動が取れないとか散々に言われたので、わざとますます非計画的非集団的行動を取ってきたら、まったくそれができない人間になってしまった。従って、今まで一度たりとも計画的な行動を取った事が無く、集団的な行動もとった事がない。いつもスタンドアロンだ。一ヶ月先の予定など立てられる方がおかしい。★前フリが随分と長くなってしまったが、つまりは歯医者の診察券を無くして次のメンテナンスがいつだったか忘れてしまって、思い出す術も無いと云う事である。★今日は国粋主義者となって日本のカメラと感材で撮影する。しかも超国粋主義的宗教施設である。結果はいかに。★夜にハードコアパンクバンドのライブへ、タバコと大音量と酒の穴蔵でのライブ。それなりに楽しむ。
2005年
6月4日
★大阪駅を歩いていたら、前方に長身のアーティスト風の男と女。兒嶌さんと勝山さんであった。千でのバラしを終わってヨドバシへむかうところだとのこと。同道させて貰い、地下のカフェで今回の写真展の作品の事やカメラの話を。何とも楽しいひとときになった。★ヨドバシではフジのフィルムや印画紙、処理薬品を購入。少しフジを使ってみて、従来と大幅な違いや不足がなければこちらにシフトしてしまっても構わないかと思っている。フジの120フィルムは(画質という事ではなく)取り扱いが容易に出来ているので、屋外でフィルムの装填や取り出しが非常に素早くできる。★フジは取り扱いを簡易にするための様々な提案をコダックや他メーカーにしたようだが、無視されている。120フィルムを自分で交換するのはアマチュアで、プロは助手にやらせるのでどこのメーカーも関心がないのであろう。
2005年
6月3日
★今回のアグファ破産の話はこたえた。これから先、今まで通りのTMYと並行して400プレストも使ってみようかと思う。ついでにレンブラントやシーガルも使ってみようか。パニックになる必要はないだろうが、工業製品が消えてしまう時はあっという間に消える。心積もりをしておくに越した事は無いだろう。★人というのは、その大まかな行動に置いては、大概数学的なまでに類型的だ。そんな類型的人間に患わされる馬鹿馬鹿しさ。多様性のない種族はある時突然大絶滅を迎える・・・はず。問題は、そんな事態はこの近代的な世の中に置いてはほぼあり得ないと言う事だ。★放って置いたプリントやフレームの荷ほどきをする。また来年もという気持ちとこれで終わりという気持ちが交互に浮かび上がる。
2005年
6月2日
★写真展が終わった。搬出し家に帰った時から酷く空虚な感覚に囚われている。喪失感のような、まるで今回のタイトルのようだ。★今回の作品は、そんなわけはないと解っているのだが、死んだ後にも意識がこの世を漂うとすれば、景色はこんな風に見えるのかも知れない・・・と少し思いながら構成した。★何故、お気楽に、楽天的に、享楽的に、快楽に、道楽に生きて行けないのか。気持ちの持ち方一つで変わるはず。しかし、その「気持ち」というものがコントロールできない厄介なものだから、どうしようもない。誰も助けてはくれないし、誰も判ってはくれない。
2005年
6月1日
★フィルム現像を再開。しかし何らの新味もない映像がだらだらと続く。この先もこんな下らないフィルムを現像するのかと思うと気が重い。捨ててしまいたい気持ちと勿体ないと思う気持ちがごちゃ混ぜになる。★その数が多いのか少ないのか分からないのだが、今日は14本現像した。他の皆さんはきっともっと現像しているのかも知れないが、自分はこのあたりが精一杯ってところだ。ああ、腰が痛い。これで溜まっているフィルムの一部分だ、やれやれ、先は長いなぁ。★明日は搬出。午後から仕事を休んで、まだ観ていない千スペースの作品をゆっくりと見ようと思う。熱気に浮かされた一週間も、間もなく終わり。あとは祭りの後の寂寥感。誰も祝ってくれないのでひとりで祝杯をあげよう。