2000年1月10日

御挨拶

"脳卒中の治療最前線"へのご訪問ありがとうございます。
このホームページは、脳卒中の患者さんおよびそのご家族をはじめとして、すべての脳卒中に興味のある方に対して、最新の情報を提供するために作りました。

近年医療現場では、インフォームド コンセントの重要性が度々論じられています。インフォームド コンセントとは、患者が医師から診療に関する正しい説明を受け、十分に理解した上で患者自身が主体的に診療行為(治療方法)について選択したり、同意したり、拒否したりするような”自己決定権”を行使することです。そして、その”自己決定権”を行使するためには、病気についての正しい知識や最新の治療方法などについてきちんと説明を受け、理解することが必要です。
すなわち患者さん自身も医師にすべてを託すのではなく、自分のあるいは御家族の病気について、ある程度の正しい知識を得ておくことがとても大切なことだと思います。病気と本当に戦うのはあなた自身、あなたの家族自身であり、医師はその手助けをするだけです。自分たち自身の健康を他人任せにするのでなく、自分たち自身で積極的に関わっていきましょう。

日本の医療制度は、国民のほぼすべてが医療保険を持ち、どの病院にかかるのも自由とされています。そしてどこででも等しく最新治療を受けることができると錯覚しがちですが、実際には病院によって、医師によって治療方針が異なることは少なくありません。
このホームページの内容は専門的でやや難しいかとも思いますが、日本では米国と比べて患者さんおよび一般の方が得られる医療情報があまりにも少ないと常々感じておりましたので、今回思いきってこれを作成しました。このホームページが多少なりともみなさまのお役にたてればと思っております。


植田 敏浩