<レース結果>
ダイアトニック 6/21 函館11R 函館スプリントステークス(GⅢ)〔芝1,200m・16頭〕優勝[1人気]
ポンと飛び出るようにスタートを決めるとそのまま2番手を追走します。最後の直線で満を持して
追い出しに掛かると、残り150mであっさり抜け出し、2つ目の重賞制覇を成し遂げています。
安田隆行調教師:「おめでとうございました。ややフライング気味でゲートを出たのには驚きましたが、
その後も折り合いを欠くこともなく、最初から最後まで危なげない走りを見せて
くれました。今回は58kgの斤量がどれだけ影響するかだけ気掛かりでしたが、
終わってみれば全く関係なかったですね。レース後、武豊騎手に聞いたところ、
『ゲートを出たい気持ちが強くてこじ開けるように出て行きましたが、その後は
無理せず良いポジションを確保することができましたし、折り合いもまったく問題
なかったですね。仕掛けてからの反応も抜群でとても乗り易い馬でしたよ』と話し
ていました。春は不運なレースが続きましたが、北村友一騎手が1,200m仕様の
競馬を教え込んでくれてから、レース運びが上手になりましたし、段々とスプリン
ターの風格が出てきましたね。函館の水も合っているようで、硬さは見せないで
すし、とても穏やかに過ごしていましたから、良い状態でレースに臨めました。
この後は一旦ノーザンファーム空港へ放牧に出しますが、その後も問題なけれ
ば8月30日のキーンランドカップへ向かいたい気持ちがあります。暑さに弱い馬
ですので、あくまで馬の状態を確認しながら考えていきたいと思います」
<レース結果>
キングスヴァリュー 6/20 東京1R 障害3歳上未勝利〔障3,000m・13頭〕4着[6人気]
五分のスタートを決めて、中団よりやや前目からの競馬になります。2周目の3コーナー辺りから
前との差を詰めにかかり、直線では大外から懸命に脚を伸ばすと、障害2戦目で掲示板を確保
しています。
宮田敬介調教師:「どちらかと言うと慎重に飛越をする馬なので、本場の大きな障害でどう出るか
なと思いましたが、状態が良かったからか自分からしっかりと飛んでくれました。
乗ってもらった草野騎手は『ゲートの中で2回ほど潜ろうとしていましたが、タイ
ミング良く出てくれましたので、思っていた位置を取れました。ただ、2周目の
向こう正面で内に押し込められたところが痛かったですね。その後もこの馬なり
に最後まで脚を使ってくれて、2戦目でレースぶりが変わってくれましたし、これ
から経験を積めばもっと走ってくるでしょう。あとはトモの嵌まりが良くないこと
から、ハミを支えてあげないといけないところがありますので、そこが解消され
れば追走もスムーズになってきそうです』とのことでした。今日は暑かったため、
レース後はやや熱中症のような症状で検量前に帰ってきましたし、少し右前に
熱感がありましたので、トレセンに戻ってしっかり馬体を確認させていただいて
から、今後の予定を決めたいと思います」
<レース結果>
ダイアトニック 10/26 京都11R スワンステークス(GⅡ)〔芝1,400m・18頭〕優勝[1人気]
17番枠から互角にスタートを決めると、道中は無理せず中団からやや後方の位置で脚を溜めて
いきます。最後の直線で馬場の良い大外に出して追われると、上がり3ハロン最速33.6秒の脚を
使ってゴール直前で捉え切り、重賞挑戦2戦目で念願の重賞制覇を成し遂げています。
C.スミヨン騎手:「多頭数の大外枠だったのでどれくらいのポジションで進められるかが心配
だったのですが、スタートがよかったですし、いい位置を取ることが出来ました。
直線で内の馬場が悪かったので外へ行ったのですが、前の馬との距離が
あったので差せるかと心配な面もありつつ、最後にもうひと伸びしてくれました。
今日の内容であればマイルでも全然問題ないでしょう」
安田隆行調教師:「おめでとうございます。長期休養明けで馬体はまだいい頃と比べるともう
一段階良くなる感じを残しての出走でしたが、きっちりと初の重賞タイトルを
掴んでくれました。私は他の競馬場へ臨場していたのですが現地にいた助手
によると、今日も装鞍所でだいぶ煩い面を見せていたようです。でも、その
あたりは一回出走したことでガス抜きが出来たでしょうし、次走はもっといい
精神状態で出走できるでしょう。賞金加算もできましたし、問題がなければ
マイルCSへ向かいたいと思いますが、前捌きに硬さの出やすい馬ですから、
まずはレース後の状態を見てから決めたいと思います」