BICh-17   1/150

作 渡辺 守   登場 2014年9月


BICh-17とは、どんな機体ですか?
ソ連のボリス・イヴァノヴィッチ・チェイェラノフスキーが直線に近い後縁と放物線状の前縁からなる「パラボラ・ウイング」を1924年から開発に着手。頭文字にナンバーを付けた一連(1〜21)の無尾翼機の内、1930年代に試作した80mm無反動砲を搭載した機体です。無反動砲がものにならず、砲の開発者が逮捕されたため60%ほど出来上がった時点で中止となりました。



作ろうと思った動機や、特にこだわって作ったところをお聞かせください。
この機体も飯山幸伸氏の「世界の仰天機」で知りました。表紙の絵は全体が黒く塗られとても異様な感じが面白く、無尾翼機シリーズとして作りたい機体でした。最初、フラップ、エレボンは普通のタイプだと思っていたのですが、唯一残っている写真を、一緒に見ていた木林会員から、隙間があるとの指摘を受け、同シリーズの他の機体の写真を確認したところ、Ju87のように、動翼が主翼より下がった位置に取り付けてあるのが判り、どう加工するかしばらく悩んでました。というわけで、やっとのことでフラップ、エレボンの隙を表現しました。



良く出来たところ、逆に出来栄えに不満なところはありますか?
出来上がってみると、塗装が地味なせいか、あまりぱっとしません。そこで、冬季迷彩機は風防を開け、コクピットが覗けるようにしました。


その他、感想やエピソードなどがありましたらお聞かせください。
この機体も最初は夏季迷彩機だけだったのですが、同じソ連のSAM-7とペアにしようと思い立ち、ソリを履かせた冬季迷彩機も作ることにしました。


参考資料:「世界の仰天機」 飯山幸伸 光人社NF文庫
ネット検索:BICh-17(写真は真っ黒な斜め後方からの1枚しかありません。

○モデルデータ
機体名:BICh-17   
縮尺:1/150 
材料:ポリエステル樹脂による成型、洋白、アルミ
製作期間: 制作開始:2013年8月12日、完成:2014年8月2日(夏季迷彩)、8月16日(冬季迷彩)

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