スティーパ・カプロニ   1/150

作 渡辺 守   登場 2014年4月



合成写真

スティーパ・カプロニとは、どんな機体ですか?
1932年にイタリアのルイージ・スティパによって設計され、カプロニ社によって製造された実験機。中空の樽型の胴体の中に、プロペラとエンジンを完全に取り込んだ形状をしたダクテッドファン形式の機体。エンジン部分は、タイガーモスの機首をそのままつかっています。

作ろうと思った動機や、特にこだわって作ったところをお聞かせください。
珍機シリーズの一機で、胴体をどうやって作るかずっと悩んでいました。胴体内側形状を前後に分割できるように作り、その上から、剥離用にセロテープを張り、ガラス繊維で補強したポリエステル樹脂でを被せて、ルーターに咥えて外形を整形して作りました。

良く出来たところ、逆に出来栄えに不満なところはありますか?
Stipa Caproni の文字や、機首、尾翼のマーキングは上手く描けたと思います。張線や、操作索は50μの釣糸を使っています。プロペラは一位の木を削って、木製ペラの雰囲気を出してみました。尾輪のはっきりと映った写真が見つかりませんでしたので、いい加減です。


その他、感想やエピソードなどがありましたらお聞かせください。
じつは、胴体がうまく抜けず、最終的には、縦に切れ目を入れ、無理やり剥がしました。そのため、今回は単品のスクラッチビルドです。翼はポリエステル板(自作の成型品)からの削り出しです。色彩的にはきれいな機体なのですが、全長5.88mに対して、全幅が14mもあるので、ちょっとアンバランスな感じがする飛行機です。YouTubeに飛んでいる画像が載っていますが、翼面荷重が小さいのかずいぶんゆったりした飛行にみえます。その中で、なんと胴体右側にもStipa Caproni の文字が!!!!!(写真では右側には文字のないものしか見つからなかったのに〜っ!)


資料:ネット検索「stipa caproni」

○モデルデータ
機体名:スティーパ・カプロニ   
縮尺:1/150 
材料:ポリエステル樹脂
製作期間:2013年7月15日制作開始〜2014年4月5日完成

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