ユンカース Ju90    1/50   木林会員   

  
一見、前回と変わらないように見えますが前回は四角い胴体でした。 それを削り出すのに丸々一か月掛かりました。 その訳は、この胴体は少なくても上部は真ん中辺りまでは普通に丸まってますが、後ろは真っ平です。 ともかくテーパーと断面が極端に変わるので正確なテンプレートを作りました。 これはテンプレートを作る事で頭に叩き込んで削り過ぎないようにと制作しました。
 その作業の中で一番難しかった箇所が機首の風防部分です。 前面の平面ガラスが、イチ、ニィ、サンの四枚。 そして真ん中がクリスタルガラスだったかなぁ、側面の平らなのはアクリルです。 そして他のガラス面も複雑怪奇に変化して、木を削るのは非常に面倒くさい。 だからこれが真ともに出来れば木型としてバキュームで絞るのが常道でしょうが、私はバキュームの経験が無い。 
 そこで窓枠を細い金属で組んで、整形したアクリル板を嵌め込んで作ろうと思っています。 最初は風防部分の木を切り離し、アルミで窓枠を組んだ後に木部くり抜こうと考えましたが、柔いアルミでは最後の最後での懸念があるので、1mm巾のステンレス板で組むことにしました。 実に手間が掛かって大変と承知したうえで、回り道でも手慣れた自分のやり方でトライアルします。

 
 
 
  小林会員
 終盤、大石会員から独機特有の風防の作り方のアドバイスが有りましたが、大型旅客機の風防を多く手掛けた来た木林さんらしく、困難を乗り越えても余りあるJu90の風防の魅力に目を輝かせて居られました。 
下は組み立てラインの中のJu90。実機も大変そうです。(Webより)