レポート担当
今回の展示会では出展作品の数や種類に制限を設けず、出展会員一人に1テーブルを割り当てて、各自自分のスペースを自由に使ってディスプレーしてもらうことにしました。そのため完成機の展示だけではなく、モック、図面、写真、さらに工具や治具までもが展示されとても興味深いものになったと思います。
では各テーブルを見ていきましょう。順番は東端の水野会長から西端の宇都宮ソリッドモデルクラブ伊藤会長まで、テーブルの並び順でいきます。
水野会長
滑走路とグリーンのボードに並べられた1/144の作品群。顔を近づけて見ると、航空祭の飛行場を上空から見ているようで楽しくなります。
相沢会員
1/48の飛燕、P-40と1/144の作品群。黄色いシコルスキーS39は完成一歩前。
渡辺(守)会員
今回の展示会のプロデューサー。展示内容にも力が入っています。モックの1/50百式司偵は胴体、エンジンナセルが内側から削られて薄い外皮が残るだけ。そんな加工で使用している工具が横に展示してありました。
鈴木会員
1/144の作品群。大型機でも1/144だと全体イメージが把握できますね。銀色のボーイング爆撃機、B-17とB-29との間には大きな進化が感じられます。
松崎会員
今回の展示は米海軍試作戦闘機。ほぼ毎月1作のペースで作っていらっしゃいます。最新作は白いF9F-9。
樋口会員
手前のモックは宮崎駿デザインの飛行艇ファルコ。アニメ、未来少年コナンに登場。完成が楽しみです。
岩附会員
奥の「剣」、ナッターは追い込まれた状況で生まれたつらい飛行機?手前の航空黎明期の機体はソリッドモデルというより、異種材料の寄せ集めの様な作り方だそうです。
倉持会員
代表作の艦載機シリーズと大型のモックを展示。モックは複座型ハリアー、ビクター、B-36など迫力充分、完成が楽しみです。
渡辺(成)会員
1/72のピラタスB4。普段から実機やRCに親しんでいるせいか、飛びそうで飛ばないソリッドの作品には優雅なグライダーを選択。次期作品もグライダーになるそうです。
大石会員
カーボン製のP-51/A-36。成型のための原型や型の展示も。カーボン製というのも凄いけれど、何より凄いのは、膨大な量の実機の部品図を参照して、極めて実機に忠実な外形を実現していることです。
寺沢会員
以前、例会で拝見した時はまだ木地の状態でしたが、大分進みました。エンジン周りは完成でしょうか。
三浦(建)会員
1/16スカイレーダー。とにかく作りが凄い。ずらっと並んでいるのは星型18気筒エンジンのシリンダー。このエンジンを作るための治具も展示。胴体はパネルラインで材料を分割。主翼はリブ組の上に外皮を被せたもの。
粟津会員
珍しい機体が並ぶ。フィゼラーFi-333、マーチン・モーラーAM-1、ミグMiG-3、ヤクYak-3いずれもあまり見かけない機体です。
坂圦会員
今回はモックの数々を展示。材料取り、キャノピーの木型など参考になります。「飛燕」のモックは6機分もありますね。全部出来れば壮観、楽しみです。
北原会員
当ホームページの作品集にも紹介中の力作が並びました。正確な形状、仕上げの綺麗さ、どれも見所たっぷりです。
白根会員
一日展のポスターに製作途中の写真が使われたノースロップF-89スコーピオン。今回は全面アルミ貼り完了。丁寧で着実な工作、完成が待ち遠しい一機です。
三浦(豊)会員
代表作のノースアメリカンF-100DスーパーセイバーとグラマンF6Fヘルキャット。それと前日に仕上がったというF-100Dのイラストを展示。F-100Dは久しぶりに見ましたが圧倒的な存在感でオーラを放っています。言葉を失いただ見つめるだけ・・・。
笠原会員
コンベアF-58。アルミの輝きが美しい作品。ほとんど完成のようですが、機首や翼端の塗装が残っているそうです。
江原会員
木肌造りの作品。ホーカー・テンペストやF4Uコルセアはモーターライズされていてプロペラが回ります。DC-6は製作中でこちらも完成が期待されます。
杉野会員
1/32の零戦21型、彩雲、フォッカーD-21。杉野会員はいつも引込み脚を実現していらっしゃいます。それは脚を引込んだ飛行姿勢が美しいから、同感です。
武田会員
新作のハリアーGR.1、作り始めたのは2年前。しかし筋彫り塗装が終わったのか展示会1週間前、バタバタと完成させました。1/100旅客機のB727とMD-90はともにツルピカ仕上げ。他に「MODEL WARBIRDS」とみくちゃんコーナーの紹介。
手柴会員
アルミ貼りの力作ホーカーP1127。アルミは徹底的に磨いてあります。後はF8U-3クルセーダーV。まだモックですが、左半分は凄いことになっています。
福田会員
ポリカリポフI-153、コンベア・ポゴ、ホーカー・ケストレルそして額に入っているのはI-153のエッチングパーツ。もちろんオリジナルです。ケストレルは様々なアクションをするディスプレーを計画していて完成まで時間が掛かりそうです。
三浦(徹)会員
手前から空技廠の実験機MXY1、海軍ロケット戦闘機「神龍U」、ソ連有翼ミサイル16X。
珍しい機体ばかりで、ソリッドモデルならではの作品です。
宇都宮ソリッドモデルクラブ 伊藤会長
F-4JファントムU、ウエストランド・ワイバーン。どちらも実機の特徴を良く捕らえた美しい作品です。
さて、すべてのテーブルを御紹介しました。さらに個々の作品の紹介もしたいところですが、データが大きくなりますので、残念ながら断念しました。
ご来場頂いたお客様、ありがとうございました。
また展示参加したTSMC会員の皆様、お疲れ様でした。次は創立60周年展示会ですね。すばらしい作品を期待しています。