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宝塚大劇場パンフレットより

東京宝塚劇場番組案内より 
昭和15年1940

「原作 野上彌生子」となっており、以下の文が掲載されている。

『アルプスの山の娘』上演に寄せて 野上彌生子

瑞西のアンデルセンと呼ばれたヨナス・スピリの作物の中でもこれは代表的なものと云ってよい。
私がはじめてこの翻訳を世に送つてから、もう長い年月が経つが、物語はたゞ美しいばかりでは
なく、筋にも劇的な変化があるので、オペレツトとしても屹度おもしろいに相違ない。
アルプスの山の牧場の花にも似た少女ハイヂの、純真で、可憐な心情や振舞が読者を悦ばせた
やうに、そのオペレツトは東宝の観客を充分魅了するであらう。