超漢字使い始め

  音楽に関するホームページを立ち上げたいと思ったのが2001年の夏。ある方から「掲示板の発言ばかりでなく、ホームページを立ち上げてみては如何ですか?」と「悪魔のささやき」を真に受けて「じゃ、出来るだけ手間のかからない方法でやってみるか!」という気になったのです。

  しかし、ホームページ作成というのは本当に大変です。やり始めるときりがない。それまで「見てるだけ〜」だったので、作ってみて初めて皆さんの苦労が解りました。長く続けるには、「ぼちぼち」やっていくのが良ろしいようで・・・

  出来るだけ楽に長続きさせるためには・・・・

  「HTMLのハイパーテキストと同じ感覚でホームページを作りたい」
  「HTMLの書き方を覚えるのはしんどくていやだ」でもO.K.

でなきゃ駄目だろう。

  ちょうどそのころ、BTRON仕様OSの「超漢字3」がパーソナルメディアより発売されており、ようやく電子メールとブラウジングが出来る環境が整ってきたところでした。以前、1B/V3 という同社のBTRON仕様OSをインストールしたこともありましたが、インターネット環境が整備されておらずCD-ROMも利用できなかったので、結局ほとんど使いませんでした。しかし、その「実身(じっしん)/仮身(かしん)」のネットワーク型のファイルシステムは非常に魅力的で心の片隅に何か気になるものとして引っかかっていました・・・が「超漢字3」によりインターネット環境もある程度整い、アプリケーションとして「超漢字ウェッブコンバーター」が発売され、「『超漢字』上で作成した文書をそのままHTML文書化・簡単にFTP出来る」ようになったので、これはいけそうだ・・・と導入することにしました。

  「超漢字」はその名のとおり多漢字・多文字環境を実現しているのですが、最大の特徴はこの「実身/仮身」によるネットワーク型のファイルシステムです。Unix,Windows,Macintoshの「ディレクトリ」ファイルシステムとは異なり、簡単にいえば「仮身」がHTMLのリンクに相当し、「仮身」の示すファイルの中身が「実身」という構造になっており、ファイルの場所を示す「パス」(/windows/system/...といったような)の概念とは根本的に異なるものです。HTMLのハイパーテキストがそのままファイルシステムになっていると考えて頂ければ良いでしょう。

  最初はBTRONの作法や「実身/仮身」の概念がなかなか理解できず四苦八苦しました。なまじディレクトリファイルシステムの概念を持っていたので、「実身/仮身」モデルの理解に苦しみました。しかし慣れてみれば、そのネットワーク型モデルが、人間の思考との親和性が非常に高く実に使いやすいものであることを実感できるようになりました。

  勿論、この超漢字とウェッブコンバーターで凝ったホームページの作成は無理(変換後のHTML文章に直接手を加えるという方法はあります)ですが、私の使用目的からすればこれで必要十分。まあ、不満は皆無ではありませんが、概ね満足できる状況です。


2001.12.16記, 2005.1.30追記修正
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