Mozilla for 超漢字 について

  超漢字4の試用版ソフトとしてパーソナルメディアより移植版として公開されているMozillaも、Mozilla 0.9.3, Mozilla 1.0, そして Firebird 0.7 とまでバージョンアップが進んできました。早いところ メジャーバージョンアップされた Firefox 1.0 を移植して欲しいものですが。Linux上で快適に使えるのを体験すると、超漢字でも使いたくなるのです。さて、このソフトはパーソナルメディアさんの好意で試用版という形で配布されていますので、

「本ソフトウェアは、評価および試用を目的としています。"Mozilla Firebird"自体の不具合、および超漢字4への移植に伴う不具合が残っていますのでご注意ください。」

さらに、

 「サポートはしません」
 「動作保証はしません」
 「ソフト使用による損害は一切保証しません」

という、無い無い尽くしの「こわ〜い」条件がついていますが、考えてみればこういう文句はソフトウェアにおいては特に珍しいものではなく、某M社のソフトはさらに徹底的な責任回避の契約文書になっています。ホント、「暮らしの手帳」や消費者団体がこの「恐ろしい」事実を知ったら卒倒するようなことがソフトウェアの世界では平気でまかり通っているから恐ろしいものです。(パーソナルメディアさんを非難しているわけではありませんので、誤解無きよう念のため)

  ・・・・ということで、「評価および試用を目的」としているのであれば、きちんと「試用」して「評価」するのが「正しい」超漢字ユーザーとしての「お務め」であるので、謹んで評価させていただきましょう。


■超漢字版 Firebird 0.7 が役に立ったこと
  なんと言っても、基本ブラウザでは見ること出来ないサイト(SSLで保護されているページ等)を見ることが出来るので、これは有り難い。お蔭様で、超漢字でも買い物(日米amazon, 米ebay, 米paypal,日Yahoo!オークション)が出来るので重宝しています。

■超漢字版 Firebird 0.7 の(山ほどある)不満点
  とはいえ、(山ほどある)不満点をなんとかして欲しいのも事実です。簡単に言うと、「動作保証」無しで「使えない機能」も多く、それに加えて「不安定」なので頭が痛い。とにかく(基本ブラウザに比べて)動作は遅いし、まるで某OSの如く「プロセッサ例外」などという腹立たしいメッセージまで出て重要なページを見ている最中に終了してしまう。おまけにOSの動作も何となく不安定(Shift+Break で強制終了するか、さもなくば手動電源断)になる。ただ、ダイヤルアップからADSLに乗り換えてからは致命的なトラブルには遭遇しなくなりましたが・・・。


■不満点詳細
  パーソナルメディアさんによるMozilla使用の注意事項(青字)に対してコメント(黒字)させて頂きます。

>本ソフトウェアは超漢字の標準的なユーザーインターフェースに従っていません。操作方法はWindows/Macintosh/UNIXと同様になります。

これは仕方が無いですね・・・とはいえ、BTRONのネットワーク型のダイナミックドキュメントに慣れた身としてはこの制約は大きい。

>TRON多国語コードを使用することはできません。

これも仕方が無いですね。まあ、今のところこれで困ることはありませんが・・・

>印刷機能は使用できません。

私はプリンタを持っていませんけど、やはり出来るようにしていただきたいです。

>メニューバーの[ファイル]-[名前を付けて保存]は、実身名のみ入力できます。保存した実身の仮身はトレーに入りますので、トレー小物から他のウィンドウへコピーしてください。 仮身をダブルクリックすると、Mozillaを起動して保存した内容を表示することができます。

ま、出来ないよりましですが、もう少し楽にやれる方法があるといいのですが・・・

>HTML本文をトレーに複写することはできません。HTML本文を選択してメニューバーの[編集]-[切り取り]、[コピー]、[貼り付け]、[削除]、[すべて選択]を選んでも無効です。

一応出来ますが、ただ、状況によって出来たり出来なかったりします。保証しないということでしょうかね?

>ブックマークをファイルに保存する機能は使用できません。ブックマークの編集では、項目のドラッグ移動はできません。メニューバーの[編集]-[切り取り]、[貼り付け]などを使ってください。

ブックマークの編集が出来ないのは困りものですね。また、ブックマークをHTMLファイルとして保存できれば、基本ブラウザでも有効利用できると思うのですが。

>メニューバーの[編集]-[設定]で表示される設定ウィンドウにおいて、フォントや画面解像度など、設定することができない項目があります。

フォントの大きさが小さいと文字が汚いのをなんとかして欲しいですね。

>"file:"で始まるURLを使用することはできません。

関係ないかもしれませんが、TRONWARE付録CD-ROMの内容で超漢字で見ることの出来ないもの(例えば、超漢字ウェッブサイトの収録内容等)がありますが、それを見れるように出来ないでしょうかね? BTRONでTRONWARE付録CD-ROMの中身が見られないのはちと悲しい。

>動作速度が遅い場合は、[システム環境設定]小物で色数を256色に設定すると早くなる場合があります。

でも、写真等の画像は変てこりんになってしまいますね。その他の不具合としては、

・「プロセッサ例外」でよく落ちる。

・予告無くOSごとフリーズすることがある。

・突然、クリックしたリンク先へ飛ばなくなったり、urlを入力して
  飛ぼうとしても飛ばなかったりすることが多い。

・Mozillaを終了せずにダイヤルアップの回線を切った後で
 Mozillaを終了すると、OSの動作そのものが極端に遅く
 カーソルの動きがぎこちなくなったり、画面の更新が数秒〜数十秒
 かかるようになったり・・・といった状況。

・掲示板(掲示板の種類、例えばteacupは問題ない)の種類により、
 投稿記事を書いた後に送信を押して「パスワード・マネジャーに・・・」
  のメッセージ・ウィンドウに答えた後、無題のメッセージ・ウィンドウ
 と、文字のないボタンが現れることがある。SSLによるセキュリティサイト
 でも同様。

というところでしょうか。ただ、ダイヤルアップからADSLになってから、これらの不具合は最後のものを除いて殆ど発生しなくなりましたが。


  図らずとも一問一答(愚問愚答?)になってしまいましたが、より一層超漢字4のブラウジングの利便性を高めるためにも、Mozilla をオマケ扱いから正式な超漢字のアプリケーションに昇格(?)して頂き、超漢字内での連携が出来るようにして頂けたらと思っております。(2003.1.5,2005.2.19大幅追記修正)

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