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Paradore de Santo Domingo-Bernardo de Fresneda (Spain)
スペインを旅する時の楽しみのひとつはパラドールに宿泊することだ。パラドールは新しく建てられたものもあるが、主に古い城や修道院などを改装してホテルにしたものでスペイン各地にあり、半官半民の運営による比較的高級な宿泊施設である。

この日はパレンシアを出発し、ブルゴスを通って、サント・ドミンゴ・ドゥ・ラ・カルザーダの街に着き、このパラドールにチェックインした。このパラドールは元は修道院だったものを改装したもので、荘厳なエントランスにいささか緊張した。内部のたたずまいは重厚な雰囲気で、ロビーも部屋も修道院時代の面影を色濃く残している。このようなホテルに宿泊すると、宗教にはあまり縁のない僕などでも身の引き締まるような感覚を味わったりするのであった。ディナーも楽しみだったが、この夜は営業しておらず、残念だった。

この街はサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう「サンティアゴ巡礼路」の途上にあり、街のあちこちの建物には巡礼のシンボルである帆立貝のマークが刻まれていたり、標識が立っていたりする。このホテルの外、道路に面したところには、詳しいことはわからなかったが、キリスト教に関係のある像やレリーフがあり、その前ではひとりの若い女性の巡礼者がじっと像に見入っている敬虔な姿があった。

ロビー。


若い女性の巡礼者。

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