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MADRE DE AGUA (Gouveia, Portugal)
ヨーロッパを車で走る旅が多くなった。始めの頃は行き当たりばったりのホテル選びだったが、ある時からホテルをあらかじめ選んで予約して出かける旅に変わってきた。行き当たりばったりだと、当たり外れがあることが嫌になってきたのと、せっかく泊まるのだから、気持ちのいいホテルの方がいいと考え方が変わってきたのだった。インターネットの普及で簡単にいいホテル選びができるようになったこともその原因のひとつだろう。

ポルトガルへのこの時の旅行も、ホテルをあらかじめ選んで予約して出かけた。都市のホテルに比べて地方には個性的でいいホテルが多い気がする。

このホテルは広いワイン畑の中にあり、ワイナリーが経営している。建物はそれほど大きくはなく、部屋数も多くはない感じだが、モダンなたたずまいであった。レセプションには誰もいなかった。呼び鈴を押すと可愛い女の子が現れた。中学生ぐらいに見えた。ファミリー・ランのホテルなのかもしれない。部屋はセンスのいいアコモデーションで、とても気持ちがいい。

早い時間にチェックインしたので、村の集落まで散歩することにした。10分ぐらい歩くと集落に着いた。小さな集落なのでカフェなどはないかもしれない。しかし、1軒だけ古っぽいカフェを見つけて中に入った。村の人たちが数人談笑していた。東洋人が入ってきたことに誰も驚いたりはしなかった。僕らはすぐその場の雰囲気に溶け込んだような気がした。この村は別に観光地ではなく、何も見るべきものはない。言い換えれば何もないことが最大の特徴だ。こんな田舎の旅も好きだ。

ホテルでのディナーはタコの料理、ソーセージのパイ包み、スープなど。ポルトガルではタコの料理はすばらしく、ここのタコ料理も「超」を付けてもいい美味しさだった。そしてこのホテルのワイナリーのワインをいただいた。数種類のワインをテイスティングさせてもらい、その中からこのホテルと同じ名前の”Madre de Agua”にした。豊かな味と香りだった。

何もない村だったが、ワイン畑と気持ちのいいホテル、素晴らしいディナーに満足したのだった。

ゴージャスな門構え。


レストランはモダンでスタイリッシュ。


超美味なタコ料理。

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