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ホア・トック (Hoa Tuc)
このレストランははホーチミン市で滞在したパークハイアット・サイゴンのすぐ近くにあり、滞在中に3度も出かけた。1回の滞在で2度ということは珍しくはないが、3度というのは、このレストランのほかには記憶にない。

ここは、かつてアヘン工場だったという建物をレストランにしたもので、古い門をくぐると、かつての工場敷地にはほかにも数軒のレストランある。ホア・トックはその一番奥まったところにあり、建物は古いが、きちんと白いテーブルクロスをかけたテーブルが並んでいて、上品な雰囲気だ。

1度めはアジアの旅が好きな友人に教えてもらって出かけて、ランチを食べた。ベトナムといったら、揚げ春巻きだ。ホーチミンに到着してほかのレストランで食べた揚げ春巻きはそれほど美味しいとは思えなかったが、ここの揚げ春巻きは文句なしの美味しさだった。他にブンや焼きそば、スープなどを食べたがどれもいい味だった。

昼でこれだけ美味しいのだから、夜はもっといろいろ美味しい料理がいただけるかもしれないと食い意地が頭をもたげ、ディナーを予約して帰ったのだった。
さて、その夜のディナー。前菜の盛り合わせ、春雨とカニの炒めもの、海老の塩焼き、ローストチキンをいただいた。前菜の盛り合わせとは、大きな皿にビーフ、サニーレタス、きゅうり、スターフルーツ、ライスヌードル、春巻の皮が一緒に盛り合わせてあり、食べ方はウェイトレスに実演してもらった。春巻の皮にこれらの具を載せて巻いて食べるのだが、これがとても美味しかった。オーダーした料理がすべて一緒に出てきたので、テーブルの上はとてもにぎやかだった。

翌日はホテルのコンシェルジェの女性に教えてもらったレストランに出かけた。しかし、大盛況なのだが料理はどれも全く美味しくない。半分ぐらい残して早々に切りあげ、口直しをしようと、またまたホア・トックに出かけたのであった。若いウェイターたちはすっかり僕らのことを覚えていて、「ウェル・カムバック!」といい席へ案内してくれた。昨晩の美味しさをしっかり覚えていたので、また前菜の盛り合わせ、エビのベーコン巻きと白ワインで大満足の食事となった。

はじめからこの店で食べればよかった。

かつてのアヘン工場の門。

飲食店が並んでいて、ホア・トックは右側の奥。

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