叙情の時 . . . . . . . . . . . . .
. . . . . . . R.カラーチェ
Momento Lirico, op145
作者ラファエレ・カラーチェ(1863〜1934)は、すぐれたマンドリン製作者としてあまねく知られていますが、演奏家としても作曲家としても並外れた才能をあらわしました。祖父の代からの楽器製作者の家庭に生まれ、ナポリの音楽学校で作曲を学び、180曲ほどの作品を遺しています。家族や友人から遠く離れて暮らす不安や動揺と、ふるさとに想いをはせるやすらぎとが、心のなかでせめぎ合うイメージを表現したこの曲は、いくつかの詩を読んで触発され作曲したとカラーチェ自身が記しています。
オラトリオ、カンタータ、ミサ曲、チェンバロ・ソナタなどたくさんの作品があります。
第10回 LMCコンサート プログラム より