軟 式 テ ニ ス



 社会人になって軟式テニスをはじめた。テニスは職場の人がたくさんやっていて、もう30年以上つづいている交流試合なども続いていて、まだ当時は下火にはなっていなかった。前衛をしばらくやっていたが、ぜんぜん上達しなかった。しかし、試合にはだいぶ出場した。前衛は、ボールのスピードに着いていくのがたいへんだった。また、ボールの落ちる位置によって、自分の居場所を毎回考えて移動するのは、なかなか難しかった。しばらくして後衛になった。こっちの方が自分には向いていた。なにより自分のペースでできた。1本を決めるのは前衛だが、試合をつくっていくのはやはり後衛だった。結局7年ほどやったが、どんなものかはある程度わかったつもりではいる。夕方がんばって練習もだいぶした。しかし、転勤になりやめてしまった。転勤先では、一年間ぐらい試合に出ていた。転勤先の交流と言うことでは、やっていてよかった。しかし、世の中は、硬式テニス全盛の時代となっていた。
 

                    


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