初冬の戦場ヶ原・赤沼茶屋で、栃木に住むこの辺の鳥のことに明るい人と、待ち合わせをしてバードウォッチングが始まった。最初は、渓流沿いの木道を歩いた。それから、川から離れ湿原の中を進んで行く、戦場ヶ原の景色は、どんな季節に来てもいいものだ。渓流の水も澄んでいてきれいで、男体山の青もさえていた。湿原の木は、男体山を背にして絵はがきで見る風景を作っていた。おもわずシャッターを切った。標高が、1,200−1,400mぐらいあるので鳥も平地にいるのと違うらしい。ゴジュウカラという鳥は、シジュウカラより年寄りなのが、バカなのか逆立ちして木にとまっていた。これが、識別ポイントらしい。渓流には、ミソサザイやカワガラスがいた。後日、カワガラスはテレビでも話題になっていた。アカゲラもいた。見たい鳥の一つだったので見られてよかった。トントントンと盛んに木を叩いているが、頭は大丈夫だろうか。赤が鮮やかだった。歩き疲れるころには、ベンチがあり、いい遊歩道になっている。標識もあった。湯の湖から戦場ヶ原へは、湯滝という滝が流れ込んでいた。日光は華厳の滝しか知らなかったが、なかなか大きくきれいな滝だった。そこから道を横
切って、光徳牧場へ向かった。しぼり立ての牛乳や、みやげものを売っていた。国道(120号)を走るだけだと気づかない場所にあり、いい場所を知った。
もうだいぶ歩いた、バードウオッチングはハイキングも楽しめた。帰りは、さすがに疲れたので1区間路線バスを利用して駐車場まで帰った。宿は竜頭の滝の上にある、山の家だった。外見は古いが、天然温泉で、暖炉もある落ち着いたふういんきのある宿である。翌朝は、6時起床、鳥と一緒に目覚めなければならない。
つづく。