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軽井沢に探鳥会と言うことで喜んで参加した。やはりバードウォッチングは軽井沢があうと勝手に思っていた。しかも、別荘に泊まるという。当日は、山に登るので歩ける用意をするようにということだった1996年6月1.2日だった。たしか、真夜中の高速道路のパーキングで待ち合わせて長野に向かった。パーキングで待ち合わせもあるんだなと思った。当日は外人も来ていた。挨拶をしたが、自己紹介以上の話は出来なかった。現地の山に早朝到着したが、まだ暗かった。外に出るとすごい強風だった。長く外にいるとさむくていられない。暗くて、寒くて、地理がわからない最悪から始まった。待ち合わせの人がまだ来ないようだったが、とりあえずいられないので山を降りることにした。
少し下ると、薄明るくなって鳥が盛んに鳴いている。オオルリを見ることができた。頭のブルーが印象的だった。鳥を見ていると車が通りかかった、待ち合わせの人だった。第一声が上に行こう!大丈夫。大丈夫だった。戻ることにした。駐車場に戻り山を登る。明るくなると風もやんで、ちよっと寒いかな程度に変わった。あの人の話は正解だった。きょうのガイドは地元の山岳会の人だった。どおりで、これは心強い。山は、浅間山がすぐ目の前の黒斑山という山だった。途中、カモシカも見ることができた。どうしていつもあんな急斜面で生活しているか不思議だった。登山道では、間近にうそが来て鳴いていた。赤がめだつきれいな鳥で、以前日光の絵はがきで載っていた鳥で見たいと思っていた鳥だった。予想通りだった。山頂は、2000M以上あった。近くの山は森林限界になっている。休んでいると、アマツバメが盛んに飛んでいる。風切り音が山頂らしかった。この先蛇骨岳まで行くという。日頃歩いてないので、大丈夫かとも思ったががんばっていくことにする。途中雪がだいぶ残っているところがあり、靴が深くめり込んだり、濡れてしまった。いままで見られなかったホシガラスが近く
で見ることができた。尾根沿いの左右に低い木が生える、浅間山が大きくきれいに見えるいいところだった。降りる頃にはだいぶ足に来た。やっと駐車場に着いた。ちょっと山に登るといった感じではなかった。案内とはだいぶ違っていた。夜は、小諸の別荘がきょうの宿となった。高級な別荘ではないが、作りは山小屋風だった。最近は、民家が近くまで迫ってきたとかいう話をしていた。夜は、たくさんの山菜と焼き肉パーティを野外でたき火を囲んでの懇親会となった。火をみつめて過ごすのも久しぶりだった。ここでの、ホラー話は臨場感があって、ほとんど信用してしまった。そこにいたすべての人が信じたに違いない。10数人いたと思う。話した人も雄弁だった。彼は、以前きょう登った山にだいぶ通ったらしい。この別荘も恩師の人のものらしい。そこであった奇妙な体験だった。
つづく。