標高1,719mの高地にある菅沼は日光国立公園の中心部にある。今年解禁されるという話を聞いてすぐ応募することにした。2年ぐらい前に特別解禁をしていたが応募はしなかった。最近、1年おきに解禁しているらしいが、申し込んでも抽選で当選しないと釣りが出来ない。早々に自宅FAXで予約を入れる。抽選日は5月31日、6月に入ってしばらくして郵便が届いた。当選だった。第2希望の7月14日土曜日に決まった。日光方面は、中禅寺湖、湯の湖、丸沼で釣りをするが、丸沼に行く途中にある菅沼はよく知っていたが未知の釣り場である。
日光東照宮前の国道120号線を通り、中禅寺湖、戦場ヶ原、金精峠を通りトンネルを抜けると栃木から群馬県になる。(写真上)は金精峠から見た湯の湖で、早朝の静かな湖面が印象的だった。つくばを3時10分ごろ出発、143キロを約3時間かかって到着した。菅沼キャンプ村という大きな看板と山小やと書かれた大きな看板のある売店があり迷うことはない。登山客がすでにたくさん来ているようで、車がたくさん駐車してあった。当選したと思われる釣り人の車も、入り口ゲートに並んでいた。もう釣りの準備をしている人もいる。開始は7時30分なので1時間は待ち時間があった。6時30分を過ぎる頃、閉まっていたゲートが開いた。パーキング入り口の建物で6時45分から釣り券の発売が始まるという。3番目に券を購入し、まだ時間があるがとにかく沼に向かった。道は湿っていた、どうも前日、滝のように雨が降ったと前泊の釣り人が話していた。関東地方は空梅雨で雨が降らないが、山沿いは結構雨が降って水源地は水があるのかも知れない。キャンプ場を抜けると沼が見えた。もう釣りを始めている!!。7時30分開始しと案内にあったが厳密でないようだ。のんびりしてなくてよかった。しかし、ちょっと出遅れた気もした。
菅沼はきれいだった。岸沿いの浅瀬は透き通って底がきれいに見える。アンカーをおろして驚いた、かなり深くまでロープが見える(写真下)帰りがけ沼の案内板を見ると透明度15メートルと書いてあった。15Mとは信じられない深さだった。そんなにあるんだと関心してしまった。
最初は沼の一番遠くに向かって手漕ぎボートで行った。普段使ってないのかオールが新品だった。仕切網のところまで行くとその先は禁漁区になる。一段と水の透明度が増した気がした。まだ釣り人はなく沼を独占状態だった。プライベートビーチならぬプライベートフィッシングエリアの感があった。出かける前、標高が高いので現地は寒いのか暑いのかわからなったが、暑くなりそうである。高地の釣りは気温に注意が必要だ、以前夏に丸沼に釣りに行って寒い思いをしたことがある。たしか、レインコートを着て寒さに耐えた記憶がある。日差しは強かった。気温も23度ぐらいになった。標高は1,719Mなので下界と比べると10度は涼しい計算になる。水温は思ったより高く19.5−20.5度もあった。
しかし、景色はいいが魚は釣れなかった。写真を撮りながら周りを観察すると、池の中央で釣れている人がいた。沼の中央部は深く、アンカーは使えない。流されながら釣っているようだった。水温が高いので深場に魚がいるのかもしれない。早々同じように中心部でやることにした。ラインはタンプVを使い充分沈ませて釣ることにした。釣れないかと思っていると水面近くで突然ガツンときた。何の前触れもなく突然だった。いっしょに行ったT氏は帰りに備えて休憩中だったが起きて釣りを再会。釣れたフライは実績があるユラギフライだった。(芦ノ湖のアオミドロに似た感じのシルエット)1匹目が釣れたのは10時を少し回っていた。解禁間近の最初2週間は午前、午後制になっている。今回は午前の部に当選した。しかし、暑くなってから釣れたので時間はあまり関係無いかも知れない。ボートは中央部に浮かんでいるのに、流されないのが不思議だった。しかし、少しボートが動き出すとみるみる流され出した。ハーリングをしている状態になり、このまま流されていても釣れるかもしれないと話をしていると、ほんとに魚が食ってきた。2匹目は元気な最初のより大きい魚だった。魚を見ると大きな”ミノー”(小魚に似せた疑似餌)(ルアーの一種)が腹びれに刺さっていた。自作のものらしく”2000年バージョン”とか書いてあった。去年は禁漁だったので今年無くしたものだろう。ミノーの目を見ると漢字で何か書いてある。よく見ると伊と藤が両目に一つづつ。伊藤さんのものらしい。記念に持って帰ろうとも思ったが、帰りがけ管理人の人に渡して届けてもらうことにした。
あまり流されるので船を固定することにした。岸にだいぶ近づいたのでアンカーをおろすと簡単に底についた。3匹目は水面近くまで追いかけてきて食った感じだった。ズシンと重かった。魚は船に近づいてからも沖に持っていくようなこともあり、危なくとり逃がすところだったがどうにかネットに取り込めた。魚は想像より大きく、計ってみると50センチもあった。フライもガッチリ食っていて逃げられなかったようだ。夏の太陽に照らされて、キラキラ光ってきれいな魚だった。(写真下)今回の特別解禁では、魚のリリースが義務づれられ、バーブレス(あげなし)指定だったので写真を撮ってすぐリリースした。午前の部は12時終了。船が船着き場の岸にちょうど12時に着くように帰った
帰りがけ看板を見ると最深部63?メートル。外周14キロ。透明度15メートル。日光白根山の噴火でできた沼だと説明があった。”すがぬま”ではなく”すげぬま”であることも同時にわかった。通常1日釣りをするのでちょっと物足りない気もした。船から下りるとパラパラと雨が降ってきた。車に戻るまで結構降ってきた。道沿いの山小や売店で蕎麦を食べて、みやげものを物色して車に戻ろうと外に出ようとすると、大粒の雨がスコールのように降っている。午前中でラッキーだった。午後からでは釣りもたいへんだろう。
竿:6番8.6フイート
ライン:シンキング.タイプV。テーパードリーダー:4X.1.5M+ティペット:へら用1号2.5Mのロングにする。
テーパードリーダーの間に海釣り用クッション入れる。
料金 午前の部半日2,100
ボート2人のり3,700円
帰りは有料道路を通らず日光中心部を通って、ようかん&水ようかんを購入して帰る。