バアソブ

バアソブとは奇妙な響きの名前だ。 長野県の方言で、お婆さんのそばかす、という意味だそう。 釣鐘型の花の内側にある斑点から連想されたらしい。
つる性の多年草で、北海道から九州まで分布するが、絶滅危惧U類に指定されている。 高尾山やその近くでは数が少ないが、陣馬山まで足を延ばすと普通に見られる。 右の写真は、陣馬山頂上の草原に咲いていたもの。
近縁橦にツルニンジン(ジイソブ)があり、高尾山や小仏城山あたりでもよく見かける。 それぞれの花はよく似ている。 バアソブの方が小ぶりで側面の赤紫色が濃く、花期が少し早く8月ごろから咲き、葉の先端が丸味を帯びる、などという特徴があり、たいがいは見分けがつく。
2017/8/19撮影

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