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山門 聖林寺はどこにでもありそうな規模の寺で、さして広くない境内は、各種の樹木で覆われている。 ここを訪れる大半の観光客や参拝者のお目当ては、国宝の十一面観音立像だと思われる。 2014/06/07撮影 |
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本堂からは、北の方角の眺めがいい。
晴れていれば、写真の中央あたりに三輪山が見えるはず。
聖林寺と三輪山は直線距離にして約5kmである。
十一面観音像はもと三輪山・大御輪寺の本尊で、 明治維新前後の廃仏毀釈のあおりで、聖林寺に運ばれたといわれる。 和辻哲郎は、路傍に打ち捨てられていた、という噂話を「古寺巡礼」の中で紹介している。 また、白洲正子は、フェノロサが大御輪寺の床下で発見し、聖林寺の僧と一緒に聖林寺まで運んだ、という住職の話を、「十一面観音巡礼」の中で記している。 2014/06/07撮影 |