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さざえ堂の全景 六角形のお堂は、高さが16.5mもあるから、塔ともいえる。 高層建築といえば五重塔や三重塔くらいしかなかった時代に、このさざえ堂の外観を仰ぎ見た人は畏敬の念を抱いたのではないだろうか。 そして、内部に入ってその構造に感心したと思われる。 左手に見える向拝が出入り口。 お堂本体にはここから中に進み、右回りの螺旋状スロープに導かれ最上部に達する。 最上部からはそのまま下りになり、今度は左回りにらせん状スロープを下ると入口の後ろ側に出るという構造である。 つまり、一方通行のため。反対方向に歩く人とすれ違うことがないという仕掛けなのだ。 外見からも内部が螺旋構造になっていることがわかる。 さざえ堂の名は、その構造と外観がサザエを連想させつことからつけられたもの。 2018/11/2撮影 |
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内部の通路は階段ではなく、螺旋状のスロープになっていて、滑り止めに桟が固定されている。 さざえ堂がかっての正宗寺としての仏堂であった江戸時代までは、内部に西国三十三観音像が配置されていたそうだ。 お堂を登って下りることで三十三観音巡りができるというわけである 2018/11/2撮影 |
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螺旋状のスロープを登り切って見上げた天井。 そのまま進むと下りのスロープに導かれる仕組み。 一面に張られた千社札は美的とは言い難い。 2018/11/2撮影 |