マハーボディー寺院は、インドのビハール州ブッダ・ガヤー(Bodh Gaya)にあり、
ブッダが悟りを開いた場所に建てられている。
日本語では大菩提寺とも表現される。
仏教が始まった原点といえる場所なので、仏教徒にとっての聖地の一つである。
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大塔 これは朝7時ごろ、朝日を浴びた姿である。 夜と違って人の数も少なく、さわやかな空気に包まれていた。 この大塔を見て、まず目が行くのは塔の本体部分だ。 上すぼまりになっているが、直線的に細くなっているのではなく、わずかにカーブしながら すぼまっている。 この微妙な曲線がレンガ造りの大塔に柔らかさをもたらしている。 13世紀にイスラム勢力によって破壊されそうになったとき、仏教徒がこの大塔 を土中に埋めて守ったと伝えられている。 52mもある塔を作るのも大変だが、埋めるのも容易でないはずで、信仰の強さを物語っている。 そして、19世紀になって、イギリス人カニンガムによって発掘され、その後修復されたのだそうだ。 2012/3/18撮影 |
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夕方5時ごろ、夕闇せまる大塔。
白い衣装の人たちはスリランカからの巡礼団。
大塔の前には、トーラナ門がある。
8世紀ごろ作られたというこの門は、日本の鳥居の起源とも言われている。
2012/3/17撮影 |
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大塔内部に安置されている仏像。
日本の寺院で目にする仏像とはずいぶんと違い、高価な工芸品といった印象を受ける。 背景の鮮やかな青と衣の黄色、若々しい顔、それに輝く肌の色が強烈である。
花に埋まる仏足石。
2012/3/17撮影 |
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囲いがされている菩提樹と金剛宝座。 大塔の裏側にある。 ここでブッダは悟りを開いたとされる。 周りには熱心に祈りを捧げる信者の姿があった。 2012/3/17撮影 |
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寺院の周りを灯明を持ってお経を唱和しながら回るスリランカからの巡礼団。 2012/3/17撮影 |
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上で紹介した写真はいずれも境内(寺院の塀の中)で撮ったもの。 混雑してはいるが、清掃され、インドの現実世界から切り離されているともいえる。 この写真は寺院の塀の外。 物乞いがたむろしていたりするインドの現実世界がある。 2012/3/17撮影 |