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中門跡の基壇から見た国宝の五重塔。 五重塔は8世紀に創建され、現在の塔は15世紀に再建されたもの。 中門跡の基壇の上にある丸い石は、柱を支えていたのだろうか。 五重塔は、ちょうど初層が特別公開中だったので、見学することができた。 待ち時間を表示する札が立っているところを見ると、休日には相当混雑するようだった。 2010/10/22撮影 |
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2018年に再建された中金堂は 興福寺で最も重要なお堂にふさわしく、単層で裳階付となっている。 藤原不比等によって中金堂が創建されたのは710年で、その後度重なる火災で焼失、再建を繰り返してきた歴史を持つ。 今回は国内での大木の調達が出来なかったため、主にカメルーン産の木材が使われたという。 2019/05/27撮影 |
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東金堂 最初の建物は8世紀に建てられたが、現在のものは15世紀に再建されたもの。 中に薬師如来像、日光・月光菩薩像などが安置されている。 2010/10/22撮影 |
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鎌倉時代に建てられた三重塔。 早朝まだ薄暗い時刻で、屋根に月がかかっていた。 同じ国宝でも五重塔を訪れる人は多いが、目立たない場所にある三重塔を見に来る人は少ないようだ。 小ぶりで優美、威圧感がない。 興福寺境内は平城京の東側の高台にあり、平城京を見渡せるような場所なのだが、なぜか三重塔は他の主要伽藍から少し下がった位置に隠れるようにして建っている。 2010/12/24撮影 |
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北円堂(国宝) この八角円堂は8世紀、藤原不比等の一周忌に際し建てられたが、 今見る建物は13世紀ごろに再建されたもの。 同じ八角円堂の南円堂と比べたとき、すっきりとした優美な姿が美しい。 2011年秋の特別公開の際に内部を拝観できた。 運慶晩年の弥勒仏坐像をはじめ、無著・世親菩薩立像や四天王立像などの諸仏像に圧倒される。 2010/10/22撮影 |
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南円堂 こちらの八角円堂は、西国三十三所観音霊場の第九番札所である。 9世紀の創建だが、現在の建物は江戸時代中期の17世紀に再建されたもの。 屋根の勾配が急で、朱色の塗りと屋根の上の宝珠が目立つ堂々とした建物だ。 本尊は、不空羂索観音菩薩像。 2010/12/24撮影 建物の構造としての北円堂との大きな違いは、向拝があり唐破風が張りだしていること。 この唐破風の存在が、地震のときの揺れを北円堂より大きくしているという調査結果が2020年9月の新聞で報じられ、興味深く読んだ。 (この項2020年9月追記) |