安養院(鎌倉市) 2013年 4月
 安養院(あんよういん)は、山号を祇園山と称する浄土宗の寺院である。 正式名は、祇園山安養院長楽寺(あるいは田代寺とも)。
 この寺の歴史を調べてみると、けっこう複雑な経緯をたどっている。
 前身の長楽寺は、北条政子が源頼朝の菩提を弔うために長谷の笹目ヶ谷に建てた寺院とされる。 その後、鎌倉幕府滅亡時に焼失し、善導寺と合併し安養院となった。 安養院は政子の法号である。
 また、安養院に祀られている千手観音は、1680年に安養院が全焼したのち、 比企ヶ谷にあった田代寺から移されたものという。 この千手観音は田代観音とも呼ばれ、安養院は坂東三十三観音の第3番札所になっている。
 筆者が最初にここを訪れたのは、2013年4月下旬。 ツツジの花を目当てにしてのことだった。 境内裏手の宝篋印塔周辺のツツジは見ごろを迎えていたが、山門前から道路沿いに植えられたツツジは、 満開には少し早かった。
 翌2014年は、5月連休過ぎに来てみたら、山門周りのツツジが見事だった。 その代わり、宝篋印塔を囲むツツジは最盛期を過ぎていた。
 写真は、CANON 5D Mark U・EF-24-105mm F4L IS USMで撮影。


 ツツジの寺として知られるように、山門の回りはツツジの木で埋まっている。
 2013年は4月末に訪れたら、少し時期が早かった。 そこで、翌2014年は、5月連休明けに来てみると、ちょうど見ごろだった。
 ツツジに山門を組み合わせた写真を何枚か撮ってみたが、 結局ありふれた構図のこの写真がもっとも見栄えがした。
 この写真だけ、PENTAX K-5・DA 12〜24mmF4で撮影。
2014/5/10撮影

 山門から見た本堂正面
 ツツジの花が終わると、境内は静かになる。
2013/5/26撮影

 本堂の背後には、大きな宝筐印塔(立て札の右)と北条政子のものとされる供養塔(立て札の左の木陰)がある。
 大きな宝筐印塔は鎌倉最古の石塔(14世紀)と言われる。
2013/4/28撮影

 身代わり地蔵
 本堂の裏手に安置されている。
2013/4/28撮影

[TOP]