詰将棋おもちゃ箱記念作品
「おくろう記」発刊記念 クリスマス・新春特別出題
記念作品
記念作品

盤面曲詰の第一人者河内勲さんの「初形象形作品集 おくろう記」が、全詰連書籍部のはじめての詰棋書として発行されました。 本格的な盤面曲詰は創作が難しいことから、全作品盤面曲詰という作品集はほとんど前例がなく、歴史に残る快挙といえましょう。 作品100局(全体の2/3が未発表作品)のほか随想6編が収録されており、この中にも20局程度盤面曲詰が含まれています。

全詰連書籍部で扱っていますので、是非購入してご鑑賞ください。
郵便振替 00260-8-111624 (口座名:門脇芳雄)で送料共1410円です。

下記の7名様より感想をいただき、ありがとうございました。

  今川健一さん けんさん のんさん 塚本惠一さん
  流さん S.Kimuraさん 岡村孝雄さん


抽選により、のんさん、塚本惠一さんのお二人に「おくろう記」をプレゼントします。 送付先をメールでご連絡ください。


今川健一さん:
史上初めての初形象形詰の作品集に、先ずは驚く。
各題を解いて行くにつれて、河内さんの象形発想の妙とそれを実現する創作技量の高さ、確かさを感じます。
私見ですが、初形象形詰の創作は、あぶり出し曲詰より難しいと思う。
全題を解いての感想は、「象形詰では、追い回し手順と、収束は似た手順が多いな。」です。
作者の発想の豊かさと、その実現への苦労が生んだ好作品集と詰将棋仲間に推薦します。
けんさん:
おくろう記の4作品鑑賞させていただきました。 盤面曲詰は作ろうと試みたことはあるのですが、余詰が発生すると余詰防止駒が置けないので大変苦労しました。 形を作るのだけでも大変なのに、手順も申し分なく、さらにそれが100題も!素晴らしい作品集だと思います。 4作品の中ではBが特に難しく、(当然解けませんでした)よくできているものだと改めて感心しました。
のんさん:
並べてみました。 鑑賞してみました。 難しい・・・
盤面曲詰なのにこんな手数凄いなあ。 Bが60手超えるってのは大したもんですね。
Cは中盤の宙をさまよってるあたりが気に入りました。
Dは、形だけでも唖然としました。手順もなかなか。
盤面曲詰は正直うまく評価出来ませんが、それでもすごいなあ、と思わされるほどうまくできていると思います。
塚本惠一さん:
形と手順のバランスがいい、という感じがしました。
これは全部正算で作られたのだろうか、と考えてしまいました。
不要駒なしで作るだけでも大変だとおもいます。
紛れ駒を置いて、その余詰を消す、という作り方もありますけど(笑)
そういう悪さが感じられないところが立派です。
流さん:
(前略)全詰連ブックス第1号おめでとうございます。
記念すべき第1号が歴史に残る作品集となりそうですね。
河内さんと全詰連のますますの御発展をお祈りします。
S.Kimuraさん:
第81番は駒数が少なかったので,自力で挑戦しました. 3手目に気付くのに時間がかかりましたたが,変化は多いものの何とか解けました.

その他は私の棋力では歯が立ちませんでした. その内,第36番は初手が6七馬ぐらいしかなさそうだったので,最初の数手まで自力で挑戦してみましたが,あえなくギブアップ. あまり時間が取れなかったため,第36番のみを森田将棋の助けを借りながら,変化手順も含めて鑑賞しました. 角と馬が遠くまで効いてきて,うまく詰むのがとても印象的でした.
岡村孝雄さん:
初形象形百番という前例のない試みに加え、内容も素晴らしい作品集。
未発表作も多く、ぜひ読んで鑑賞したい一冊です。
(余談ながら「おくろう」の語源は『おくろう記』で初めて知りましたが、詰将棋創作の座右の銘にしたい言葉だなあと思いました。)

おくろう記第81番
鑑賞する

今川健一さん:
トリプル趣向と見るか、ダブルと見るかで評価は変わる。
私には、「3」とは読めない。
故銀杏先生曰く、「曲詰は形が、第一」。
詰手順は追い詰で妙味は薄い。
そこで評価は5点方式で3の上。
岡村孝雄さん:
一色図式・一色持駒で盤面「3」の趣向もさることながら、滞ることなく手の進む易しさと、お約束通りといった収束で解いていて親しみを覚える作品。

おくろう記第48番
鑑賞する

今川健一さん:
以前に解いた事は覚えているが、その手順は忘却。
再度の挑戦だが、63銀生のあたりは、やはり難しい。
この作品を、謎解きとして評価しても、かなりの高得点。
象形詰としては、61が空いているのがマイナス点。
評価 4の中
岡村孝雄さん:
中段へと逃げられそうでしたが、54銀不成〜63銀不成が鍵で2枚の角筋を通せて押さえ込めるわけですね。それにしても予想外の長手数。

おくろう記第36番
鑑賞する

今川健一さん:
配置図は最高。馬と金で追う手順も良し。
収束の手順は巧みだが、作品集の一作として考えると、またかの感がある。 好作。
評価 4の上
岡村孝雄さん:
角や馬の長い利きを活かした攻めと、その大駒が歩合を取って2枚とも消えていくところが、題名「花火」とあいまって印象に残ります。
花火シリーズ9局のアニメーション

おくろう記第100番
鑑賞する

今川健一さん:
「二度の伏線的な合駒が素晴らしい。」が、「めいと」での私の感想。勿論、配置図も駒の意味づけにも感心している。
中出さんは、不動駒の多さに不満。 橋本凡骨生さんは、終盤が今一つと。
看寿賞を獲得出来なかったのは、このあたりが理由でしょうね。
評価 5の下
岡村孝雄さん:
攻駒・合駒とも飛角金銀を中心に、大きく力強い手順が続くだけに、そのさなかの細心の捨合が光っていると思います。

柿木義一さんの Kifu for Java を使わせていただいています
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