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30 古将棋の世界(7) 中将棊作物第46番 NEW! 中将棊作物より |
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5十獅, 同 と, 4十一猪,同 と, 7十竜, 4十と引,
2十一豹,2九玉, 2四馬成,同 銅, 2六鷹, 1八玉,
7二竜成,同 飛, 1三香成 まで15手詰
単純に2十一猛豹、2九玉、2六角鷹、と追っても、1八玉と逃げられると手が出せません。 1五馬がジャマ駒で、これを消せれば1二香成という手がありそう。 しかし、1二飛には9十の奔王が利いてそのままではだめです。
それでは手順を見てみましょう。 初手から、5十獅子といきなり豪快な捨て駒。 同奔王と取ってくれれば1二への利きが消えるのですが、軽く同と、と取られると・・・ 続いて4十一奔猪、同と、と捨駒。 それなら、初手から4十一奔猪としても同じですね。 実は7九の獅子もジャマ駒! そのココロは続く手順で明らかになります。
7十竜のソッポ行き。 同奔王なら1二への利きが消えるけど、4十とと合駒されると? そのとき、7二竜成、という王手を可能にしたのが、獅子の消去とソッポ行きの効果なのです。
以下1五の馬を2四馬成で消去し、7二竜成、同飛と1二飛の利きをはずして1三香成の詰上り。 わずか15手に、獅子と馬のジャマ駒消去、竜のソッポ行きから成捨て、と密度の高い妙手を盛り込んだ三代宗看にふさわしい豪快な短編作でした。
- もずさん:
- 1八に逃げ込まれたとき▲1二香車成で詰ますために、 9十奔王の利きをそらそうとするが、受方も別の応手で粘る。
飛鷲に成ることを見越した龍王のそっぽ行きが妙手。
変化手順を以下に示します(もずさん)
2手目同奔王は4十奔猪、2九玉、2四馬成、1八玉、1二香成、1七角鷹、同白駒、同玉、1五角鷹行。
6手目同奔王は2十一猛豹、2九玉、2四馬成、同銅将、2六角鷹、1八玉、1二香成。
6手目5十白駒 も可。2十一猛豹(または銅将)から同様に進む。
10手目1八玉は7二竜成、同飛、1三香成、1七角鷹、同白駒、同玉、1五角鷹行
(2手長。こちらを本手順とすべきか?)TETSU注:10手目1八玉は、先に1三香成とすれば15手で詰むので、変化とした。
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