解説・全短評
大道棋9と同じ類型で、誘い手も同様です。
>上記解説のように、73角成、92玉、81馬以下が誘い手ですが、73角成には94玉と逃げて、
>1) 64飛なら74金合で逃れ
>2) 84馬、同玉、86飛なら85歩の捨合で逃れ
>3) 84馬、同玉、64飛なら83玉で逃れ。
1)の74金合の筋は、83馬!以下かなり追えるので、これにはまると大変。 実際、55桂がなければこの筋で詰みます。 55桂は作意には関係なく、余詰防ぎの駒。
意味ありげに見せるために桂にしたのですが、実は歩でもよく、この方が集客度が高くてよかったかもしれません。
1)2)3)どれも詰まないとすると、ほかに手があるの?
この類型、案外いろんな手があるんです。
正解は73角成、94玉に72馬右。 85玉、63馬引、94玉で千日手でダメ?
いや、85玉のときに63馬寄という手がありました。
74の合駒がなんでも、切って64金とすれば詰み形。
香合が最長17手で正解。
わかれば簡単、という問題で、すぐ解けた方とかなり悩まれた方と分かれたようです。
それでは解答者のみなさんの感想を。
- 永島勝利さん:
- 意外にあっさり落城。でも解後感が結構良いので、満足感は高し。
- 永井兼幸さん:
- 金問題の横型の本局など集客率は良い方でしょ。但し昔のような良心的ギショウ屋なら。
- 藤川薫さん:
- 画期的の集客度指標ですね。
本作は集客度94とかなり高い方。 55を歩にすれば95と更に高くなります。
- 三宅周治さん:
- 2枚の馬が最後は2枚の竜に
馬と龍ですね。
- 宮本慎一さん:
- 竜と馬で清涼詰め。
- 長谷川琴さん:
- 今回はしっかり、読まされました。3手目から、84馬同玉に対し、64飛、86飛を読みました。
ヒントが大駒3枚金までサービスと言うので、全部捨てるのかと思い苦労しました。
これは大道棋屋さんからお客さんへのサービス。 この形から大駒3枚に金まで捨てられたら看寿賞もの。
- 岡崎行晃さん:
- 客寄せの短編と言いますが・・ 小生にとっては、ドキドキ・・・ワクワク・・・でした。
まさに大道棋ならではの手順です(ありがとう)
- 前田知弘さん:
- 変な桂馬があるなあ、というのが第一印象。
詰めてみて、変な桂馬があるなあ。
追伸。桂を金に変えれば、
▲7三角成△9四玉▲6四飛△7四金
▲同飛△8五玉▲8四飛 以下駒余りですが詰みます
こういう順を読んでもらうための桂配置でした。 55金だと質駒として強力すぎて、いろいろ詰みますね。
- 天津包子さん:
- ひさしぶりに並べて見ました
63飛成を見つけて解決
- 小林徹さん:
- 5手目63馬寄に気付いてこれだなと思う。
後は香合と桂合の手数比べ。
- 馬屋原剛さん:
- 読みにくい。桂合が詰まない感じがして読みを打ち切っていた。
54金を銀にして詰方62歩を追加したらどうだろう
54銀だと64金寄ができないので、74桂合の変化別詰順の筋が正解になります。 馬捨てが入って、この方がいいかも。
- 高橋恭嗣さん:
- 悔しい。
- 三善真澄さん:
- 5手目63馬寄が見えず大変苦労しました。妙防もあり素晴らしかったです。
- 波多野賢太郎さん:
- 集客度94が示すように、これは好形で詰ましてみたくなる作品ですね。
5四金を活かすなら3手目8四馬だと思いましたが、はまりましたね。
集客度というのは、なるほどなあ〜という尺度ですね。
- 今川健一さん:
- 3手目、64飛は74金の中合でアレマアの奉納。
続いての63馬寄りも指し難い。
- 竹中健一さん:
- こんな手順もあるんですね、ちょっと面白い! 評価:A
- 山下誠さん:
- 今度は、9五馬の筋がきわどく逃れている。
- 鈴木彊さん:
- 3手目84馬同玉86飛85歩合同馬の筋にはまり大苦戦しました。
72馬右からの攻めは軽視していました。
- 佐藤司さん:
- 馬寄りが意外でしたが、後の手は、これと言って際立った手はありませんね。
大道棋だからと言って派手な手ばかりとは限らない、そうつくづく感じました。
- 小出義治さん:
- 途中五手目の63馬寄が気付きにくい。金が加わったのだからそれを活用するように考えれば良いのだが、前回の解答を引きずった。
- 占魚亭さん:
- これは簡単でした。
- 原雅彦さん:
- 74桂合の変化が大道棋らしい。
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