木目1

大道棋詰筋辞典(11) 香歩問題−11 表紙に戻る
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83桂(角角合)の詰筋(8)

83桂(角角合)の詰筋の続き。
初めての方は香歩問題の基本の攻防からご覧ください。

10.83桂(角角合)−7筋香型(2)61銀62金

7筋に香が配置されている香歩問題で、角角合になる問題の詰筋。 今回は受方61銀62金の配置されている問題です。 72歩の誘い手を成立させるため、7筋の香は二枚配置されます。

この型は中川努さんの考案した型で、作品もすべて同氏の作品のみ。 まだ開拓の余地がある型と思いますので、皆さんも取り組んでみてください。

83桂、81玉、82歩、92玉、94香、93角合、91桂成、同玉、93香、92角合
のあとの手順は、やはり、追い出し型、押さえ込み型、質駒型の3つに分類できます。 ただし、追い出し型と質駒型では61銀62金配置の意味が出しにくいため、作例はすべて押さえ込み型です。

1)押さえ込み型

同香、同玉、74角、91玉と押さえ込む詰筋。 先に81歩成としてから92香成とする手順前後が成立することもある。 74角では香の利きを生かすため65角と離して打つのが有力だが、作例ではすべて65角ができないようになっている。

そのあとは、81歩成、同玉、92角打、91玉、82金、同玉、83角引成
これに対し81玉・71玉の2つの逃げ方があり、どちらが長いか両方読むことが必要。

a)81玉なら、
 ・63角成
 ・92馬、71玉、63角成
 ・92馬、71玉、93馬、82合、83角成、72銀上(または73金上)、82馬

b)71玉なら、
 ・63角成
 ・93馬、82合、83角成、72銀上(または73金上)、82馬

上の手順の中で92角打のところで72角とする詰筋もあるが、作例はない。
また、82金のところで62金とする詰筋もある。
54図 55図 56図 57図

2)金銀取り型

81歩成、同玉、72角、71玉、61角成、同玉、62金 と6筋の金銀を取ってしまう、61銀62金型固有の詰筋。 配置によって成立することがある。

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