6.83桂(角角合)−質駒型(2)65・56の筋
83桂、81玉、82歩、92玉、94香、93角合、91桂成、同玉、93香、92角合のあと、
二枚角の運用で、74・65・56・47の筋にある質駒を取る詰筋。
1)74の質駒
74の質駒を取るには、81歩成、同玉、63角、91玉、92香成、同玉、74角成、とすればよい。
注意が必要なのは、74が埋まっていると74角が打てないので、92角合のところ92桂合や92銀合とされる可能性があること。
この場合でも同様に74の質駒を取りに行けばよいが、そのあとどの合が一番長手数になるか調べなければならない。 |
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2)65の質駒
65の質駒を取りに行くには、81歩成、同玉、54角とすれば良い。
このとき91玉、92香成、同玉、65角とすんなり取れることもあるが、
63歩と中合する手がある(歩以外なら取って簡単)。
この場合は63同角成と取るか92香成、同玉、65角と初志貫徹するか二つの詰筋がある。
65香に飛のヒモが付いている型の問題では、65角、同飛のあと、94香、81玉、54角と更に飛を取りに行ける。
このあとは配置により合駒がいろいろ変るが、63角合、92香成、同玉、65角、74歩合、62飛、72銀合のように進行することが多い。 |
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3)56の質駒
質駒が56でも、同じように81歩成、同玉、45角とすれば良い。 ただし、63、54に合駒の余地ができるので、その分応手のバリエーションが増えることになる。
33図のように65、56の両方に質駒がある問題もある。 この場合は、81歩成、同玉、54角、91玉、92香成、同玉、65角、81玉、45角、91玉、92角成、同玉、56角の要領で二枚共取ることができる。 |
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4)47の質駒
47の質駒は離れすぎて大道棋としては実戦価値が低いので、ほとんど使われていない。
同じように 81歩成、同玉、36角、63歩合、92香成、同玉、47角と取ればよい。 63歩合のところは91玉でも同手順で詰むが、63同角成を誘って中合するのが大道棋である。 |
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