若島作品は持駒や誘い手が香歩問題から離れています。
もちろん、これは若島さんが意識してそうしているのですが、逆にこの筋を香歩問題に忠実に作図したらどうなるか、
と考えたのが本局です。
手順は途中まで若島作と同じ。 73金を取らせる94飛が打てるか、が勝負。
とはいえ、ほかに深い紛れもないので、それほど難しくなかったと思います。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- こんさんさん:
- 詰ます前に『盤上のファンタジア』を見ました。
おかげで本作も楽に詰ますことが出来ました。
今回はカンニングです。 あしからず。
- 神無七郎さん:
- 初手83桂生から95香の中合までは一気。
ここで同香から74飛の手順が詰まないので少考。
逆に94飛と打つのは、逃げ道が広いように見えて指しにくかったです。
攻方の王が意外とよく利いていました。
- 須藤大輔さん:
- いちおうそれらしい筋の逃れを読んでから、作意順に突入。
95香中合で手応えがあったのですが、そこから先がしばらく見えませんでした。
94飛が打てればあとは詰むことを確認してホッと一息です(^^;
7月は何かと忙しく、詰将棋の解答はほとんど出せずじまい。
8月は夏本番だし、9月は残暑だし、詰将棋を解く気力が…(^^ゞ
頑張りますっ(^-^)
- 坂田真保さん:
- 香歩問題は苦手なので自信がありません. かなり不安です.
(ところで,全国大会握り詰は29手詰でしょうか?)
はい。 29手で正解です。 10手目の銀合がポイント。
- ミーナさん:
- 前半は若島作のおさらい。 香飛合はこの形の定跡ですね。
後半、追い出すのは予想外の展開。
ただ、代わる手もないので、さほど悩むことなく解けました。
月末としてはサービスかな?
- 岡村孝雄さん:
- 42王と85桂の配置から、初手83桂不成と香飛合は自然に指せました。
玉方の手も読む立場としては、2回目の94香にどちらの合駒を打つのかが考えどころ。
『盤上のファンタジア』第91番の形と詰め筋を活かしつつ、香歩問題の様式も保っていますね。
78香配置がポイント。
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