解説:家庭教育
1本の木をあらゆる面において健康に育てるにはやはり
根っこが一番大切。
根っこがしっかりすることで大きな幹となり枝葉も育つ。
が、根っこは土に隠れていてなかなか見えない。
躾と称してともすれば「虐待」が起きる。
そこで、近所の目が大きな役目を果たす。その情報を受け
入れ、ただちに行動し対処し、解決できる組織なり機関が
必要である。
逆に、根っこへの過度の肥料(愛情)は「過保護」となり、
やり過ぎると根は腐る。
「人間としての正しい愛情」が根っこを健全に育てる。
学校教育
子ども達は学校で幹を太くしようと一生懸命勉強している。
人間社会は組織の中では必ず弱者強者が生まれる。100
人の子ども達がいれば100通りの個性が存在する。古今
東西、学校に限らず「いじめ」はあらゆる形で存続してい
る。それが原因で自ら命を断つ…。悲しくも残酷な事です。
これは全て元を正せば、大人の責任でもある。
いじめを受け幹が育たず、傾きかけたら支柱をあてがい、
補強しなくては倒れてしまう。その支柱こそが親であり先
生であり近所の人たち、いや生きている私たちです。
「悪ふざけ」も「じゃれあい」が度を越せば「いじめ」に
なります。
親は、家庭の中で子どもに変化があるかないかを見分ける
一番身近な存在。だからこそ、親は子にせめて一言でもい
いから「学校(教室)の雰囲気はどう?。いじめはない?」
と聞くだけでもいいのではないだろうか。
そこから何かが見えて来るはずです。
社会教育
社会に巣立てばそこにもやはり様々な「いじめ」が存在す
る。「セクハラ」「パワハラ」…。大人になれば「人権侵
害」として自ら対処できる。
「泣き寝入り」をせず、毅然と立ち向かう勇気こそが解決
への道でしょう。
○……○
大人は「家族もある。家庭もある。自分さえ我慢すれば」
と言う結論を持つ事も出来る。
しかし、子どもはわずか数年から十数年しか人生経験がな
い。頼りは親、身近な友人、先生…、しかいない。逃避出
来る知恵も術も持っていない。
いじめられたこに対し、親は「あなたを必ず守からね」と
いう意思表示をしっかりすること。
過度、軽度に関わらず「いじめは犯罪」としかり子ども達
の心に植え付ける「教育」が大切でしょう。
〜いじめ対策講演より抜粋〜
このような内容の講演依頼が教育委員会他より頂いています。
大人が子ども達を守ることは当たり前。
決して他人事として見過ごさず、今こそ真剣に「いじめ問題」
に取り組むべきでしょう。 (2012/10・多田そうべい)