OSTRACISM CO.
最初に以下のメールが届きました。
題名:RE^2:『Mac Fan』特集記事作成ご協力のお願

米木 武さん、おはようございます。

お忙しいところ、ご返答頂き誠にありがとうございます。

さて、
>>>限定版エディタ
>> 企画意図があまりよく見えませんので、より詳しい主旨・運営等の説明をお
>>願いします。
確かに、そうですね。まぁ、先日のメールはとりあえずのご挨拶でしたので、今回はもう 少しくわしくお伝え致したいと思います。

限定版エディタの趣旨について

 「Macで快適日本語入力を」。これが日本におけるMacintoshの長い間のテーマだったと 認識しています。確かに、システムのバージョンアップ、CPUやハードの高性能化によっ て、今日ではずいぶん整って来たと思います。
 もちろん、この陰には、米木様はじめ、多くのフリーウェアプログラマによる、快適日 本語入力を推進のための「Macのエディタ」の存在があったことは、否めないことでもあ ります。作者の方によるユーザーの立場にたたれた熱心な開発の賜物で、我々Macユーザ ーは快適な作業が出来るのです。
 しかしながら、私個人が思いますのは、「何かができれば何かができない」、「このエ ディタにこの機能があれば」というエディタが多いことです。  これは、作者の方のエディタに対する思い、ニーズを理解していない、たいへん検討違 い、身勝手な意見であることは百も承知の上ですが、実際のユーザーの日常は身勝手なが らも切実なものではないでしょうか?
 「フリーウェア」か「商品」かは問題ではないと思うのです。高機能なものは当然、開 発費用もかかるでしょう。それは十分わかっています。しかし、かといって「こちらは高 機能だけど、フリーじゃないから使わない」という人がいるでしょうか? 私自身、私の 使い勝手に応えてくれるエディタなら、どれだけの代価を支払ってでも手に入れたいと思 います。
 現在数ある「Macのエディタ」は、それぞれ、作者の方が、それぞれのニーズ、用途に 応じて、あるいは、作者ご自身の使い勝手のために作成されたものでしょう。従って、使 い手側もまず、「どういう趣旨で作られたものなのか」、この事を忘れてはならないと思 います(余談ですが、そういう意味で、貴殿の褌エディットが印刷機能を外していること は、私にとっては至極納得できることであります)。
 その上で、「こうなってくれたら、もっとよくなるのになぁ」ということもあると思い ます。システムやハード自体、日々刻々変わっているわけですから、これは当然ですね。 現に、「Macのエディタ」も昔から比べれば、かなり変わって来たはずです。私は、前述 したようなユーザーの「身勝手」な要望が、進化のひとつにつながっていったと考えるわ けで、これは「フリーソフト」も「商品」も変わりないことだと思います。極言するなら 、こうしたユーザーフレンドリーな側面がMacの最大の特長ではないかと思っています。M acのプログラマの方は、このあたりにいちばん理解があられる方だと思いますので、「言 わずもがな」な発言だとは思いましたが、あえて、述べさせて頂きました。お気を悪くさ れないで下さいね。
 さて、以上のようなことから、この度『Mac Fan』にてエディタの特集を掲載すること もあって、いっそ、こうした「ユーザーの要望に応えたエディタができないか」と考えた 次第なのです。もちろん、みんながみんな満足することは不可能だと思います。しかしな がら、特定用途に限るなら(その趣旨を理解できるユーザーでないと困りますが)、一部 の要望に応えることはどうでしょうか? やはり、不可能でしょうか? 例えば、次回の アップデート時に配慮しようと思っていらっしゃることに、ほんの少し加味して頂くこと でも結構なのです。ですから、今すぐにと言うわけではありません。今回は、まず、そう した長い長いプロジェクトの最初のインプレッションの場、発表の場であるとお考え頂き たいのです。
 私は一介のMac雑誌編集者、いわば1Macユーザーに過ぎないので、プログラマの方のお 考えは到底わからないかもしれません。「フリーウェア」のプログラムと、「商品」のプ ログラムの違いも根本的にわかっていないでしょう。しかし、「フリーウェア」は「作者 からの一方通行」的プログラムだとは、にわかに思い難いのです。お互いの理解の上で成 り立つものであることは間違いのないところでしょうけど。
 長くなりましたが、今回のプロジェクトは、我々Macユーザー(この場合は代表して『M ac Fan』編集部がということになりますが)がもつ「エディタ」に対しての要望を作者と 語り合えないかということなのです。そして、それが、形になるまでの過程をを記事にで きないかということです。

>>>相当の時間が必要
>> 実際にプロジェクトを始めると「年」単位で時間が消費されるというのがソ
>>フトウエア作成の現実です。そこを肝に銘じておいてください。
上に申し上げましたように、十分肝に命じているつもりです。


お忙しいところ、長文になりまして誠に恐縮ですが、何卒ご理解を賜りたいと願う次第で す。宜しくお願い申し上げます。

** 『Mac Fan』X XXX <02/16 12:37> **

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OSTRA / Takeshi Yoneki