春の清水寺 4

 

@ “春の清水寺”完成です。桜の連なる春の山際にそびえ立つ、美しい清水寺を描き切ることが出来たでしょうか。
“憩いの街”シリーズでは、京都の街全体を描いた作品もありますので、よろしかったらご覧ください。
建物は、自然の風景と一体になって、初めてその美しさが際立ちます。“憩いの街”シリーズを描く時は、普段から意識している何気ない自然の表情を、どう取り入れるかに重点を置いています。
ここでは、桜色と明るい緑色の混在した山際から力強くそびえ立つ、優雅でどっしりと安定感のある清水を主役として、空の青さと淡い色調の後ろ遠景山すその寒色群で、優雅に反り返った本殿桧皮葺屋根の古びを帯びた美しい色調を、より引き立てるように筆を進めていきました。
こちらの作品は、ジークレー版画として制作&販売しております。詳細はこちらから→


A 人物群を描き入れた状態です。人を描くことで、建物にもキャラクターを感じさせられます。


B 本殿内の人物群です。文献によると、古くは清少納言まで参詣しているとのことなので、雅な人々を意識してみました。左端は、いつも“憩いの街”を旅する私自身です。下にはいつも同行してくる“福猫”がいます。

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田中直樹作品集