レーゲンスブルク

バイエルンの街、レーゲンスブルクを描いた風景画です。青々としたドナウ川沿いに広がる美しい古都で、ゴチック様式の尖塔がそびえるドーム(大聖堂)とドイツ最古の石橋が街のシンボルです。
鐘の音が石造りの街にこだますと、何世紀も前の時代にタイムスリップしたような気持ちにさせます。古色をおびた赤レンガ屋根と、青く澄んだドナウの川面の対比がこの作品の見せ場です。
この街では不思議な体験をしました。朝、足早に歩く少年たちに出くわし、後をついて行きましたら、彼らのアジトまで入ってしまいました。そこで皆いっせいにマント姿に変身したのでビックリしたものです。少年たちは大聖堂の雀たちと呼ばれる世界的に有名な合唱団で、ミサで歌う準備をしていたのでした。
私が初めてドイツを訪れた頃のオルフェウスの舞台は、落ち着き過ぎるくらいの佇まいと街の喧騒がやけにリアルで、ありのままのレーゲンスブルクがすこぶる気に入りました。
予定を延ばしバーで教えてもらった宿に逗留しながら街歩きを堪能して、出来上がったのがこの作品です。
こちらの作品はジークレー版画として制作&販売しております。詳細はこちらから→
風景画“憩いの街”シリーズでは、他にドイツの風景パリなど多数の街を描いています。

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田中直樹作品集