山号 | 佛日山 | |
寺号 | 金福寺 | |
開山 | 安恵僧都 | |
開基 | 慈覚大師 | |
本尊 | 観音菩薩 | |
宗派 | 臨済宗南禅寺派宗 | |
所在 | 左京区一乗寺才形町20 | |
最寄 | 一乗寺下り松町(市バス)/一乗寺(叡山電鉄) | |
拝観 | 400円 |
≪御由緒≫
貞観六年(864)、安恵僧都が慈覚大師・円仁の意志により創建し、大師自作の観音像を御本尊として安置しました。 もとは天台宗のお寺でしたが、後一時荒廃し、江戸時代中期、圓光寺の沢雲長老の法嗣鉄舟和尚が再興し、臨済宗南禅寺派となり、今日に至っています。 |
こちらには境内のちょっとした小高い丘に芭蕉庵という松尾芭蕉の名をつけた庵があります。芭蕉が鉄舟和尚を訪れ親交を深めた際、和尚がそれまで無名だった庵に名をつけたのが始まり。しかし、しばらくすると荒廃してしまうのですが、後にここを訪れた与謝蕪村が荒廃を惜しみ、庵を再興したのが今日の芭蕉庵なんだそうです。その際に読んだ句がこれです。
耳目肺腸 ここに玉巻く 芭蕉庵 その後、蕪村は句会をここで度々開いたそうですよ。境内には蕪村の墓もあり、そのそばには訪れた季節に蕪村が詠んだ句が紹介されていました。 さらにこのお寺はあの井伊直弼の愛人として知られる『村山たか女』の終焉の寺でもあるんですよ。彼女は幕府の隠密として活動し、「安政の大獄」に加担したことから、勤王方から思いっきり恨まれちゃってて、直弼が死んだ後に捕えられてしまい、三条河原に3日間生き晒しにされるんですが、女性だった為に死刑は避けられ、そのまま尼僧となってこのお寺で余生を過ごしたというそうです。 紅葉のシーズンは近くの詩仙堂なんかは混み込みですが、こちらは比較的空いているのでお勧めです。芭蕉庵をバックにした眺めはなかなかですよ。この日はシーズンでもなんでもないんで誰もいなかったです。 ご朱印は拝観受付で頂きました。 ご朱印の中央には芭蕉の詠んだ句の印が。 憂き我を さびしがらせよ 閑古鳥 (2009/4/30 参拝) |
![]() |