五智山 蓮華寺
本堂 山号 五智山(ごちざん)
寺号 蓮華寺
開山 弘法大師
開基 藤原康基
本尊 五智不動明王
宗派 真言宗御室派
所在 右京区御室大内20
最寄 御室仁和寺(市バス)/御室仁和寺(京福電車)/花園(JR)
拝観
≪御由緒≫
大同元年(806)、中国より帰朝された弘法大師が北嵯峨、現在の後宇多天皇御陵地内岩屋の中に不動明王を感得され石に刻んで「きゅうりふうじの秘法」を残されました。
天喜五年(1057)、藤原康基は此の不動尊を奉祀すると共に弥陀・観音等の諸像を安置し、周防国鷲頭の庄を寺領として付し蓮華寺を建立されました。
徳治年中(1306〜1308)、後宇多天皇は東寺・高野山に匹敵する構想を以て当山を中興し蓮華峰寺と改め給い 自ら住職となり理趣経の根本道場と定められたが、応仁の兵火(1467)にあい荒廃の余儀なき歳月を送られました。
寛永十八年(1641)、樋口平太夫家次翁は、仁和寺宮覚深法親王(後水尾天皇皇兄)の御庇護により後宇多天皇の五智輪円の遺風を顕彰して鳴滝音戸山に五智如来等の石仏群像を造立、伽藍・堂宇を再興して、五智山蓮華寺と称しました。
昭和三年(1928)、中興第18世大僧正慈海上人に依って堂宇伽藍は現在地に遷され昭和三十三年(1958)、檀家総代川本直水氏によって山上に取り残されて損傷甚しかった五智如来等の石仏群が台石と共に原形のまま現境内に遷されました。
 
ここは仁和寺のすぐそばなのに意外と知らない人もいるかもしれないけど、境内には五智如来様が並ばれており、そのお姿はなかなか尊いところです。五智如来とは薬師如来、大日如来、阿弥陀如来、釈迦如来、宝生如来様のことを指しています。
こちらは「きゅうり封じ」という弘法大師にまつわるお話があるんですって。近畿三十六不動尊の第十五番霊場でもあります。
ご朱印はインターホンを鳴らすと出て来られた、おそらくご住職の奥様だと思われる方が書いてくださいました。
(2008/2/16 参拝)
 

五智不動尊

五智如来