○● 読書感想記 ●○
2003年 【5】
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『銀盤カレイドスコープ
vol.2』 海原零 著 ブラヴォー!!!(スタンディングオベーションで) いや、すごいです。本気で本気で面白かったです。 アイスフィギュアの躍動感を、こうも文章化できるなんて! ヒロイン、タズサの自分に正直に生きていこうという姿勢にも応援したくなりますし。 集団としての意識を尊ぶ社会の中で、自分という「個」を守り通すタズサに拍手。 そして、それでも彼女が負けそうになったとき、周りで支えてくれる人たちにも拍手。 ええ話やわ〜(T▽T)。 付き合いにくい性格のタズサかもしれませんけれど、間違ったことは何一つしてないことが好感なんですよね。 まぁ、わたしは人に言わせると、好きなキャラ像に「お嬢様属性」があるらしいので……(笑)。 ピートの役割も面白かったですね。 年相応にライバル選手を好きであったり。 だけどタズサのことを応援してくれて……。 vol.2の終盤は、当然ながら切ないなぁ……。 そこに続くからこそ、最終演技が輝いてもいるわけですけども(TдT)。 続編、出してほしいなー。 リアとの対決、まだまだこれからだと思いますし。 そして日本の中でのライバル、至藤選手の復活!……etc。 エピソードはたくさんあると思うんですけど……。どうかなぁ……。 題材となっている競技を意識して、vol.1をショートプログラム、vol.2をフリープログラムとして今月一挙に発売した集英社の粋な計らいにも拍手。 この作品、2冊を読んでこそ華。 あーもうっ。 しばらくはこの作品の余韻にひたりたいので、他の作品に手を付けないかも(苦笑)。 ……えーと。で。 その勢いで、挿し絵をやられている鈴平ひろサンの同人誌を買ってきたり(笑)。 |
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『銀盤カレイドスコープ
vol.1』 海原零 著 アイスフィギュアが舞台というのも珍しいですけれど、これ、本気で面白かったです。 特に演技のシーン描写なんて、サイコーです! 専門用語に頼ることなく、あのフィギュアの世界というか雰囲気を描ききってます。 愉しそうに滑っている様子が目に浮かんだのです。 アイスフィギュアって、佐々木潤子センセや赤石路代センセくらいしか記憶に無いです……。 槇村さとるセンセも描いてましたっけ? ちょっとあやふやー。 |
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『獅子たちはノアの方舟で』 桜庭一樹
著 ホッ。登場人物の紹介ページがイラスト付きであって(笑)。 しかし美弥古と悠の仲は(一方的にせよ)妖しすぎ!(≧▽≦) カインとリフのようです(笑)。 |
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『獅子たちはアリスの庭で』 桜庭一樹
著 ようやく富士見ミステリー文庫の有り様がわかってきたような(^_^;)。 法廷物ですよ、法廷物(……ちと違うかも)。 心に傷を負っている少年弁護士ですよ! そしてその少年と幼い頃に約束を交わした女の子ですよ! 女の子との約束のために、少年は弁護士になったんですよ!(≧▽≦) |
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『神様家族』 桑島由一
著 面白かったー! 内容に差はアレど、奇跡というネタ1つでどこまで引っ張れるのかと思っていたのですけれど、そんなことは著者の文章力でどうにでもなるというコトを教えられました。 やー、もー。さすが桑島由一サンです。 終盤、マトメ時期での転換点も見事でしたしー。 ちょとあれ、切なくなったー(TдT)。 何はともあれ、テンコ、LOVE!(≧▽≦) 小森久美子嬢の扱いが、ちと、あはれ……でしたか? |
25 | 『ガドガード2』 宇本京平
著 ようやく面白くなってきたカンジ? アラシたん、がんばれー! アイコとタクミが、こんなにも急接近してるとは思ってもいませんでした。 というか、タクミの生い立ちに、何か納得いかないものが……。 えー。そんなんで「正義」を語られてもナー……という、ハジキと似た感想に(^_^;)。 |
24 | 『Hiyo−Piyo
ひよぴよ』 小林めぐみ 著 |
23 | 『ハートレス・ハート』 七尾あきら
著 |
22 | 『裏庭』 梨木香歩
著 |
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『西の魔女が死んだ』 梨木香歩
著 児童文学者新人賞受賞作だけありますね〜。 さりげに生きていくうえでの標のようなものがちりばめられてますし、そしてウィットにも富んでいるという。 魔女が残した窓のメッセージなんて、洒落ていると思いましたヨ! 幼い子供を通過儀礼に自発的に向かわせるような作品は、ほほえましいですし、読んでいて嬉しくなります。 それでこそ児童文学だと思いますし。 |
20 | 『虹のつばさ』 赤城毅
著 ミッキイじゃなくて、ティムが活躍して欲しかったデス……(TдT)。 |
19 | 『宇宙海兵隊
ギガース3』 今野敏 著 |
18 | 『宇宙海兵隊
ギガース2』 今野敏 著 |
17 | 『宇宙海兵隊
ギガース』 今野敏 著 軌道周回上での戦闘が宇宙では主……という概念が新鮮だったかなぁ、と。 アニメとかでは、ぎゅんぎゅん飛び回ってますけども、それはあり得ないという話で――。 宇宙での戦いかたを想像するに、こちらのほうが理解しやすかったですし、また大気圏の中での戦いとどれだけ意味が違ってくるのかも深いもののような。 単に重力のあるなしだけでなく。 宇宙戦闘機に翼がある理由も興味深かったです。 なるほど〜。 で、思い出したのが『ストラトスフォー』のコメットブラスターの乗機の形状でした。 あれも同様の理屈でしたよね〜。 |
16 | 『おーぷんハート』 鯨晴久
著 企画ものなら、一見して分かるようにしておいてほしかったデス(TдT)。 というか、大塚英志サンの「小説の書き方指南書」にしたほうが良かったような。 最終選考作も全てを載せる形で。 そのほうが勉強になったかなぁ……。 すでにライトノベルを読むという姿勢ではなくなってますけども。 |
15 | 『マテリアル・クライシス しっぽとテロリスト』 仁木健
著 |
14 | 『学校を出よう!』 谷川流
著 |
13 | 『しにがみのバラッド。』 ハセガワケイスケ
著 |
12 | 『クリスタル・コミュニケーション』 あかつきゆきや 著 |
11 | 『涼宮ハルヒの憂鬱
谷川流 著 |
10 | 『アンダー・ラグ・ロッキング』
名瀬樹 著 ラスト1ページが反則……(T△T)。 『きみを守るために僕は夢をみる』で伝えていたのは、「誰でもひとりで大人にならなければいけない。だけど、それは自分が世界を1人で生きるということと同意ではない。帰るべきところは、大切な人のもとに必ずある。距離や時間に負けない強さをもった気持ちというものは必ずある」ということだったと思うのですが、この『アンダー・ラグ・ロッキング』では真逆のことを示しているなぁ……と。 「離ればなれでいることが何よりも障害になって、離れているうちに帰る場所はなくなってしまう。一緒に時間を刻んでゆけないのなら、そこに普遍の愛情なんて存在し得ない」……ということだと思うのですよ。 どっちが正しいとか言えませんけど(むしろ、どちらも正しいと思う……)、どちらを好きであるかは前者かなぁ。 わたしが思うところのエンターテイメントであるべきところの小説という媒体で、そこまで現実を見せつけられても、ただ哀しくなるだけなので。 |
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『君の歌はボクの歌』 桜庭一樹
著 読んだーっ! 面白かったーっ! マリ×一郎ちゃんのカプが面白い! 雪野×マリの信頼関係も素敵! とにかく自分の恋愛関係には疎い天花寺の兄妹には大笑い! まあ、一番ズッキューンときたのは、やっぱりマリと雪野が抱き合って眠りについたとこかなぁ。 2人とも、互いのことに優しいよ……(T▽T)。 一郎ちゃんがマリの頭をクシャクシャとかき回す仕草も好きですけど。 ……ちうか、その様を文句言いつつさせるがままにしているマリが可愛いのかな? ヤスダスズヒトさんのイラストもバッチリだったわけで――(笑)。 続刊、出ないのかなぁ……。 |
8 | 『ガドガード
1』 宇本京平 著 読了。 ほぼTVシリーズ通りのノベライズ化作品なので、新鮮味に欠けるというか。 でも巧みな文章であると思うので、作品としては充分読めるかなぁ……と。 むしろTVシリーズを知らない人のほうが楽しめるのかもしれません。 ……という、どの層がターゲットなのか、考えてみるとちょっと微妙になってしまったのでした(苦笑)。 |
7 | 『ストラトス・フォー The
other sight』 もりたけし 著 前半、TVシリーズの第1話をなぞっただけの展開に困惑していたのですけれど、後半はオリジナルストーリーに入ってくれて、安心安心。 あ、でも、スクランブルとかの緊迫感などは、やっぱりTVシリーズのほうが盛り上がるというか、感情移入度は高い気がしました。 ドキドキ感が足りないというか。 まあ、文章ではツライところですよね。 彩雲や静羽ファンには、ものたりない展開だったことでしょう(苦笑)。 なんで空や翼が出てるんだよぅ……と(^_^;)。 |
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『キミを守るためにぼくは夢を見る』 白倉由美
著 著:白倉由美 装画:新海誠 ……ってだけでも、わたしにとってはメガヒット級にズッキューンなんですが、内容は本当に良かったです……(T▽T)。 電車の中で読んでいたのですが、もうテンション上がっちゃって。 顔がニヤけているのが自分でも分かりました。あぶない、あぶない。 朔と大江公彦と川原砂緒、この三人が登場しているだけで、もう……。 うわぁ……。オーちゃんだよ……。 公彦さんは変わった印象を受けますけれど、それって時代に影響されてるというか、スポイルされる役どころなのかなぁ、と。 そして砂緒ちゃんは、砂緒ちゃんなのでした! 嬉しい! 新海さんが装画をやられているから、そんな見方をしちゃうのかもしれませんけれど、物語のテーマ……共同体からはじかれた存在は、たった1人でイニシエーションを通らなければならない、というのは、もしかして『ほしのこえ』と同じテーマなのではないかと。 心が触れ合っている存在同士でも、そこを離れて通過儀礼に向かわなければならないとか。 少年がたった1人の大切な少女のために大人になっていく……。 うわぁん。良かったよ〜っ!(;д;) たった7歳差じゃん! そんなの、問題ないよ! 2人の間でかわした約束があれば、会えなかった7年と会えない7年なんて、全然! 作中で説明しきれてない部分があるのですが、これって多分、白倉由美センセのこれまでの作品から見えてくる人となりを考えれば、その空白もイメージできるのではないかと思うのですが。 なので、新海さんファンが一見でこの作品を見ると「?」になっちゃうかも……。 でもでも、読んでほしいのダー!(苦笑) ライトノベルではありません。児童文学です。 そして間違いなく、少年少女を未来へ導いてくれる標だと思います。 ……わたしが知ってる白倉センセって、ちょっと違ったんですけどね(笑)。 でも、白倉センセも変わったんだなあと思いました(もちろん、良いほうへ)。 ともあれ、間違いなく、マイ・フェイヴァリットに入りました。 この作品、何年経っても読み続けていこうと思います。 『東京星に、いこう』なんて、今でもすぐ側に置いてありますもんねー。 それと一緒です(^_^)。 |
5 | 『疾れ!!! 夷皇島学園華道部』 すずきあきら
著 『夷皇島』もMF文庫の看板作品となってまいりました。 ファンとしては嬉しい限りです。 今作でも新たなアンドロイドが登場したわけですけど、今度は馨一とは簡単には仲良くならないというか……。 でも、それで良かったと思います。 出てくるアンドロイドが、みな一様に馨一へ好感を持っていたら、それはそれでうらやましいを通り越して変な気がしちゃいますし。 あ、でも興味はあるのか、フォルゴーレは。……うんうん。それはイイ!(笑) でもこの巻ってフォルの巻のハズなのに、ヘンシェルのほうが目立ってますよねぇ(苦笑)。 ケーイチも、も少し優しくしてやったらどうなのかと。 じじセンセの折り込みカラー口絵は、相変わらず人前ではうかつに見られないというか……(笑)。 |
4 | 『Z戦場のマイ・フェア・レディ』 野田麻生
著 みずき健センセのイラスト買い……。 でも悪くなかったです。 やっぱり、元気な女の子がメインの作品は愉しいです♪ ラストはヒーローとヒロインが結ばれて終わってますしね〜っ。 ……あれを結ばれているととるかどうかは、読む人次第ですけど(苦笑)。 あの、ニブちんさがいいんじゃん!(笑) シチュエーションドラマだからあまり気にすることもないのですけれど、前作の『A戦場のプリンセス』を探しているのですが見つかりません……。 ビーンズ文庫って、もともと置いてある書店が少ないですし。 うわーん(T△T)。 |
3 | 『姫神さまに願いを 〜荊いだく蝶〜』 藤原眞莉
著 な、なんですかっ。カイとテンの雰囲気が変わっているような……。 それも良い方に。 何か乗り越えちゃって、2人とも自然なカンジで意識しあっているというかーっ! これって、テンが少女の姿じゃないからなんでしょうか? 今回、跳び蹴りも首絞めもなかったですもんねぇ(笑)。 信長と濃姫も良いカンジ。 信長は、これまでは好きではなかったんですけれど、天女を見つけた彼はけっこう好きです。 悩んでる姿が男らしい!(笑) 史実を良く知らないのですけど、濃姫はこのあとどうなっちゃうんでしょうね。 というか、史実どうのより、『姫神さま』の中では、ですね。 市姫は、ちょっと……。 まだ好きになれる要素が少ないというか。 カグヤが言うとおり、無知でありつづけるのは良くないと思うんですよ。 そんな物事を見る目が変わっていけば……。 |
2 | 『幽霊は生死不明』 矢崎在美
著 美海の正体って……えーっ!?なカンジです。 言われてみれば、なるほど……とも思えるフシはないわけではないのですけれども。 でもこれで真人と美海の関係も、落ち着いて見られるようになったというか。 やっぱり幽霊と生身の人間じゃ、ちょっと切ないですもんねー。 でも、これで安心安心です(笑)。 ……と思ったら、これで最終巻?ですか、ひとまず。 残念っ!(T△T) シリーズ再開を希望ですっ! |
1 | 『幽霊は身元不明』
矢崎在美 著 Dear My Ghostの2巻です。 いよいよ、作品に幽霊が馴染んでいるというか……(^_^)。 歳の差カップルは好きです(笑)。 真人には可哀想でしたけどねー(可哀想だった?)。 でも四六ちゃんが、やっぱ良いのでー(笑)。 |