ジュウモンジシダ(オシダ科イノデ属)  十文字羊歯
       Polystichum tripteron (Kunze) Presl

(特徴) 常緑性。根茎は短く斜上。葉柄は葉身と同長かやや短く、基部に卵状長楕円形、淡褐色、全縁の鱗片が圧着してつく。中軸には卵状披針形、褐色の鱗片が圧着してつき、早落。葉身は光沢のない黄緑色、柔らかい紙質で、単羽状複葉の大きな頂羽片と、最下部に2回羽状した1対の側羽片からなるので、十字形に見える。まれに最下部の側羽片が発達しないものがある。胞子嚢群は羽片の羽軸寄りにつき、散在する。包膜は円形で辺縁には不規則な鋸歯がある。十字に見える葉の形が名の由来。山地の林床でやや稀に見られる。
(撮影・1996年6月16日、芦谷)


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