○イワガネソウの仲間
〔観察ポイント〕
 この仲間の共通点は、側羽片と同じ大きさの頂羽片があり、下部の2対位までが2回羽状で、それより上部では単羽状となることです。ただし、幼葉の時は単葉です。
 観察時 @羽片先端の形状 A胞子嚢群(ソーラス)のつき方 B側脈の流れ方と先端の到達点 の3点が重要なポイントになりますので、フィールドでよく見ておきましょう。
 どれも里山や山地で見られるシダです。見慣れると、葉身を見るだけでおおよその見当がつくようになります。
 イワガネソウ×イワガネゼンマイの雑種イヌイワガネソウは両種の中間的な性質がありますので、両種のポイントを押さえておきましょう。尚、この頁のイヌイワガネソウは、イワガネゼンマイ似のものです。

イワガネソウ イワガネゼンマイ イヌイワガネソウ


羽片3〜5対と少ない



羽片5〜8対と多い



羽片5〜8対と多い



なだらかに狭くなる



急に狭くなり尾状になる



急に狭くなり尾状になる



辺縁近くまでつく



辺縁の途中までつく



辺縁のやや近くまでつく



網目になり、鋸歯の中に未到達



網目にならず、鋸歯の中に到達



所々で網目になり、鋸歯の中に到達