グループサウンズ、
確かに僕自身はリアルタイムでもないし、
影響を受けたわけでもないが
仕事として先輩方と一緒に演奏をする機会があります。


年齢的に僕より一回り以上の人たちで、
一時期のブームを作ってきた人たちには違いありません。
が、失礼な事に当時の演奏のニュアンス、
音色、(ギターソロ)などは
コピーせずに自分なりに弾いています。
(さすがに外せないフレーズなどはありますが)



話は突然変わり、確か中学生の頃、
“ベストテン”という番組の中で
郷ひろみのバックでスパニッシュ系の
アコーステックギターのイントロから始る曲、
(確か“マイレディー”という曲だったと思う)がカッコいい!
と思い一生懸命コピーした記憶が。


(郷ひろみの脇でイスに座って弾いていた人、
その人が三原綱木さんだと知ったのは暫くしてからでした。
当然、この人が小さい頃に♪モリトンカツ、イズミニンニク♪と
替え歌を歌っていたブルーコメッツのギタリストとは知る由もなし)




今年になって初めてその人と一緒に演奏する機会があり、
場所は三郷の文化会館。



GSブームの後もいろんな形で演奏を続けている人なので、
さぞかし厳しい人かなと思いつつ実際に会ってみると
これがまた非常に平身低頭で自分みたいな若造?にも
“よろしくお願いします”と。
こっちがその態度にびっくりした。


その瞬間に僕の“人間性解析装置”は
当然“いい人”レベルメーターは振り切る。


実際に演奏してみた感想はほんと、
音楽を楽しんで演奏している。


終始笑顔でアコギではジャズナンバーを、
エレキギターではギュンギュンとチョーキングをかました
ホットなギタープレイ。
なんか嬉しくなってくる。


失礼だが年齢を聞いてみると今年55歳?
(たしかその辺だったと思う、僕の尊敬するギタリストの一人、
ジェフベック先生と同じ年かな?)



リハーサルが終わって、
ステージ上にてギター関係の話をすると
ニコニコしながら

“このギター、たまたま知り合いが弾いていて、
いいな〜〜と思って買ったんだけど
何処のメーカーか判んないんだね〜〜” 


僕が
“これ、ゴダンというメーカーですよ”と言うと


“あ、そうなの?
なんかさー、ギターはフェンダーとギブソンしか判んなくて”


 アンバランスな答えに思わず嬉しくて笑ってしまった。


そんな会話の中で一言ポツリと言った事に僕はドキッとした。 

“あと10年は弾きたいんだよね〜〜”。
 
ということは65歳?




確かにそれぐらいの年齢になっても
弾いている人はいると思うが、
綱木さんは勿論現役でということでしょう。
そうなるとほんと数えるくらいしかいない。



僕がギターをはじめて20年ちょっと、
既にその倍以上弾き続けている人が謙虚に言った言葉に
僕自身はっきり言って感動してしまった。
 


で、ステージ開始。


数曲アコーステックギターでジャズナンバーを演奏。
当然腰の入ったピッキングにフィンガリングです。

綺麗な曲なので恐々
“合いの手”を入れると
振り向いてニコニコと返してくれる。

やっぱ、余裕があります。


その後はエレキギターに持ち替えて
ブルーコメッツのナンバーをロック風なイントロから。
そうなると僕も負けじと応戦中!



カメラの存在に気づき、タイミングよく2人でカメラ目線。


綱木さん>おりゃ〜〜!!

僕>笑いながらも、応戦の準備。



ギターの掛け合いでは僕も気合が入ります。
(証拠に歯が出てる)

僕も汗っかきだが、綱木さんも汗びっしょりです。

ステージが終わり、記念撮影。

お疲れ様でした。
今月、また一緒なのでよろしくお願いします。

こうゆう風に年をとりたいですね。
僕?では負けずに今まで生きてきた年数は弾き続けよう。
(幾つになるの?当然ジジイでしょ。)


噂の力也さん、
テレビでは怖いイメージだったが、
実際はとても感じのいい人でした。

ステージでのMCも面白いし。
帰りの駅までのバスの中でジャガーズの岡本信さんと
音楽談義で盛り上がっていました。
(やっぱ、好きなんですね)

静岡にて。