今回はちょいと休憩がてら
或る日の一日の締めくくりの模様を。


その日は都内某所での仕事。
バンドは松本バンド。


このバンドは僕がやってるバンドの中でも
ちょっと変わった編成で
ギター、ドラム、ベース、サックスでボーカルが男二人。

その一人はギター、もう一人はパーカッションも演奏する。
キーボードがいない分大変だが
なかなか新鮮である。



演奏が終わり、まだまだ元気一杯です。
そこでそんな僕に捕まったサックス担当の“ヒデキ”。


偶然にも僕と同じ名前で出身も同じく大阪。
しかも僕の育った所からは近い。
おまけに雰囲気がうちの弟に似ている為、
親近感がある。



*****ここからはベタベタの大阪弁です。*****


俺>なあなあ、ちょっとサックス吹かしてくれへん?

ヒデキ>いいですよ、どうぞ。



多分、断られても無理やりだったでしょう。

サックスは今まで噴いたことが無く、
結構憧れていた楽器です。 

早速一度ケースにしまい込んだのを
組み立てさせてひと吹きする。
が、とうぜん難しい楽器なので音が上手く出ない。


そうこうしているうちになんとかそれらしい音が出る。


何故かギターの時と同じく、片足が上がってしまう。

ヒデキ>
なかなかええ感じですわ。

俺>
そう?ホンマカイナ?
         といいながらも嬉しいも。

そうなると気分がよく、
次はカッコをつけて挑戦。

というか楽器演奏の基本
“かっこええ演奏スタイル”
の方に集中。
ハアハア〜〜
けっこう肺活量いるやん。
苦しいよ。 



ヒデキ>
“そんなに甘くは無いよ”
          (多分そう思っていたのかも)
 
 
お〜〜〜!!

むせび泣くテナーじゃ!


(基本の片足上げ奏法)
と、気分も盛り上がってきて
遊びに来ていたボーカリスト
“タカボ”髭ずら男とジュンの所に。


“どうよどうよ、むせび泣いてるやろ?
俺のテナー”



タカボ>
兄ちゃん、なかなかやるやん!


ジュン>
ヒデキ、はよオモチャ返してもらい〜〜。

俺>
これでええんか?



ヒデキ>
ええ感じですわ〜〜〜。



タカボ>
おぬし、なかなかなもんじゃ。
 


ここで元ブラスバンド部出身の
タカボも
吹きはじめる。


俺>お〜〜やるね==。
さすが吹奏楽部!



タカボの表情、自信たっぷり。

実は松本ジュン、以前に
アルトサックスを所有。


血が騒いできて
当然ふいてみる。

俺>
なかなかやるやん。
(と言いながらも少々焦り気味)

負けず嫌いの僕、
これ以上やられたら立場が無いので
無理やり強奪。



俺>ハイハイもうおしまい!


ジュン>ちょっと待って〜〜や、
         まだ始めたばっかりやん!!


まさに子供状態に。
多分子供の頃もそうだったような
記憶が・・・


が、最終的には顔を真っ赤にして
プヒィ〜〜〜、パホ〜〜、ピィ〜〜〜!

全く音にはなっていなかった。


残っていたお客さん2名、
この瞬間に笑いすぎて壁で頭をぶつけたらしい。
ご愁傷様。 


多分、ヒデキのサックス、
次回も僕のおもちゃになること間違いなし。


ええやん!!今度ギター、弾かしたるから。


そして夜がふけていく。


他の楽器、最初は楽しいもんです。
でも、いつかは自分のサックス
(当然、男のテナ-)
手に入れようと思った今日この頃でした。
おしまい。 


ヒデキ、また貸し“テナ−”!!(さむ〜〜〜)