映画「サウンド・オブ・ミュージック」の撮影場所

ザルツブルグでは、サウンド・オブ・ミュージックの舞台を歩いてみました。ドレミの歌のミラベル庭園や旧市街のいくつかの撮影場所や、結婚式のシーンを撮影したモント湖畔のシュティフト教会など、ツアーコースに含まれていた場所だけでなく、トラップ大佐邸などツアーに含まれていない撮影場所についても、半日自由行動の時間にバスと徒歩で回れる限り回ってきました。映画のシーンと共にご紹介しましょう。

まずは、主人公のマリアが、修道院長から家庭教師としてトラップ大佐邸に派遣される場面です。不安いっぱいのマリアが、♪自信を持って　を歌い始める修道院の中庭と、修道院の入口の門です。そして、入口付近のこのあたりは、このシーン以外にも、一旦修道院に戻ったマリアを子供達が訪ねてくる時のシーン、更には映画の終盤、修道院に逃げ込んだトラップ一家をナチが追いかけて来る車が止まったシーン（シスター達が車の部品を外して、動けなくする・・・）、が撮影されました。

レジデンツ広場の噴水

さて、トラップ大佐邸に向かうマリアは、♪自信を持って　を歌いながら、石畳を降ります。レジデンツ広場の噴水では馬の像に水を掛けます。そしてカピテル広場のあたりからバスに乗り込みます。後ろにホーエン・ザルツブルグ城塞が見えています。ノンベルグ修道院は、この城塞のある山の中腹にあります。

バスから降りたのマリアは、黄色い塀の道を踊り歌いながらやって来ます。そして大きな門の前で大佐邸のあまりの大きさに「Oh!Help」とつぶやくのです。このトラップ大佐邸を撮影したのは、フローンブルク宮殿です。ただ、実際に使ったのは、表玄関側だけで、マリアと子供達がボート遊びでひっくり返ってしまう大きな池のある裏庭は、レオポルズクローン宮殿が使われました。実際には、バスで停留所２つほど離れていました。

フローンブルグ宮殿は、現在はモーツァルテウム音楽院の学生寮になっているそうで、学生達がいました。大きな門は左右とも開いていたのですが、こっそり右側だけ締めて撮影しました。裏庭を撮影したレオポルズクローン宮殿は、個人の所有で中には入れませんでしたが、大きな池の周りは遊歩道になっており、ゆっくり散歩するのに適していました。また、レオポルズクローン宮殿の正門の門柱には、可愛い彫刻がありました。

このあたりは、ホーエンザルツブルグ城の裏手になります。ここからお城のある山に向けて歩いてみました。と言うのも、地図によると、ノンベルグ修道院に通じる道があるのです。きれいに整備された石畳を登っていくと、修道院の赤い玉ネギ頭の塔をが見えてきました。

ナチに追いかけられて逃げ込んだ墓地は、実際の撮影はセットですが、修道院を降りたところにある聖ペーター教会の墓地がモデルになっています。この教会からは、ホーエンザルツブルグ城塞を仰ぎ見ることができます。

また、逃げる前、音楽祭が開かれたのは、実際に現在もザルツブルグ音楽祭の会場となっている祝祭劇場の大小３つのホールのひとつフィルゼンライトシューレです。残念ながらこのホールの中に入ることはできませんでした。聖ペーター教会からはほんの2・3分の距離です。このあたりには、普通に馬車が走っています。

マリアと子供達がピクニックに行くシーンの撮影場所にも行ってみました。

古いカーテンで作った遊び着を着た子供達は、トラップ邸を出てから、まず・・・まずモーツァルト小橋を渡ります。この橋は、お城や教会のある旧市街と新市街を分けているザルツァッハ川に架かる幾つかの橋の一つで、可愛い歩道橋です。そしてドーム広場を通り、馬の洗い場を通ります。この馬の洗い場は、祝祭劇場の先にあります。ちょうどこの日は、結婚式の馬車の列に出くわしました。全部で７・８台はあったでしょうか。Congratulations!と声を掛けたら、花嫁が笑顔で手を振ってくれました。

そして、露天の果物屋。モーツアルト記念館の裏手の大学広場は青空市場になっていて、このような露天がいくつもありました。

続いてマリアとトラップ大佐の結婚式のシーンを撮った教会です。
　ここは、ザルツカンマーグートのモント湖畔にあるシュティフト・プファール教会です。教会の中は荘厳な雰囲気でした。そして、礼拝堂内のバロック様式の彫刻は実に見事でした。

さて、ご紹介する最後の撮影場所は♪ドレミの歌　のシーンです。

ドレミの歌は、高原でのピクニックから始まります。このピクニックシーンは、ドイツ領の隣町ベルヒテスガーデンで撮影されたそうです。そして、メンヒスベルクの丘の石畳や、自転車に乗ったり馬車に乗ったり続きますが、最後はミラベル庭園です。とても綺麗に手入れされたこの庭園では、ペガサス噴水の周りを歩き、バラのトンネルを走り、庭園の入り口付近や、噴水の周り・・・と歌い踊り続け、「ドレミの階段」と呼ばれる階段でフィナーレです。ここでは、ツアーのメンバー達と集合写真なぞ撮ってみました。

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