9月議会補正予算案中津競馬場スタンド解体費削減して可決

 中津競馬場と関連施設の総面積は28万2343m2ですが、土地の所有は薦神社32%、地元民共有地1%、競馬組合42%、中津市25%となっており、競走場と観覧席の大部分は薦神社所有地の上にあります。

 本年4月、競馬組合管理者(中津市長)は、廃止にともなう残務整理に必要であるとして、薦神社宮司との間で一年間の土地賃貸契約を締結しています。それによれば、一年間の借地料は1850万円で、「返還するときは原形に復する」 ことになっています。つまり 「建造物を解体撤去し、更地にして返す」 わけです。市長は、そのための費用2億4500万円を一般会計から・支出することを提案してきました。

 9月19日の総務委員会は、この問題が競馬組合議会に諮られておらず、手続上の問題があるとして、全額削除の修正案 (議員提案) を可決しました。

 9月21日の本会議も削除を決めましたが、(議会フシギ体験参照) 手続を整えて再提案されたときのことが気になります。


撤去せず残す方法はないか


 私には、巨費をついやして解体撤去することが市財政にとって最善の選択であるとはとても思えません。所有者同士で土地の交換などを行ない、折角の頑丈なスタンドや競走場の相当部分を残し、市民のために活用する方策も探るべきだと思うのです。原形回役を述べた契条文にも 「ただし、薦神社宮司の承諾を得たものはこの限りでないものとする」 とあるのですから。


市民一人に借金53万円


 一般会計から、削除した2億4500円を除いた補正後の01年度予算は次の通りです。

一般会計             246億2822万3千円
国保事業特別会計        56億6330万7千円
公共下水道事業特別会計   31億9277万1千円
老人保健医療特別会計     71億7923万7千円
介護保険事業特別会計     31億2080万2千円
病院事業特別会計        25億9282万6千円
水道事業特別会計        12億0345万7千円
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合計                475億8062万3千円


※地方債の現在高は、普通会計と特別会計を合わせて466億5549万円 (うち103億5788万円は利息分) です。
これは市民一人あたり53万8109円になります。

 9月議会の補正案は3億1744万5千円の増額でしたが、このうち2億4500万円の競馬対策費と新小祝橋の上部工事分7億5075万円 (橋脚分は6億2986万4千円) が公共事業見直しのなかで議論の焦点となりました。