店主の釣りバカ日誌2000 6月


6月28日 「親子対決」の巻
 雨の為増水、釣行せず。6月18日父の日のレポート。この日は長男の誕生日でもあり、早朝から関金の遊YOU村に親子で釣りに。日曜日というのに、釣堀は私達親子で貸切状態。釣果の期待が高まる。息子には、金玉付マラブーを結んでやる。父親は技術的ハンディーキャップを考慮し、まずドライフライからチャレンジしてみる。
息子 「連れたー!」1匹目をゲット ダイエットに成功した虹鱒であった。
父親 「・・・・・・・・?」フライをニンフに交換する。
息子 「連れたー!」2匹目をゲット またもダイエットした虹鱒。
父親 「・・・・・・・・?」フライを金玉付マラブーに交換する。
息子 「連れたー!」3匹目をゲット またもシイラのようにダイエットした虹鱒。
父親 1匹目をキャッチしたが、食いが渋くなる。
息子 「飽きたー、帰ろうー」
父親 帰りたがる息子をなだめ、その後2匹追加し、何とかドローゲームに持ちこむ。
その後、インジケーターに当たりが出たときには、もう吐き出している、というシビアな状況に。勝敗は、次回への持ち越しとなった。それから、店に急行、午後からの開店でした。m(_ _)m





6月21日 「S・S対決」の巻
 朝から雨。でも仕事だからいざ釣行。今日は漁協の無い単独河川A川に入渓してみる。あまり大きくないこの川は葦がはびこり、遡行さえ困難にしているが、開けた所を探し入渓する。ウエーディングしていくと、予想外に水温は低く15度位を示している。湧水が豊富なのだろう。そのためあちらこちらに、バイカモやクレソンが群生し、可憐な花を咲かせている。いつもどうり、SAGEの383SPLを取り出し、キャスティングを始めると、クレソンの生え際から小さなアマゴが飛び出した。と思ったのは実は、近くの養鱒場かか逃げ出した虹鱒であった。次に釣れてきたのも、またも小さな虹鱒。期待が外れ、おまけにライントラブル。美しく磨き上げられたSAGEのブランクに雨水の表面張力でティペットが張り付きイライラが募る。試しにScottのG803−3に持ち替えてみる。今度はアンサンドのブランクで張り付きが無くなり、ライントラブル解消。久しぶりに持つScottのアクションが新鮮に思えた。どちらも3番の3ピースであるが、SAGEのシャキッとしたアクションに対してScottのゆったりしたアクション。SAGEとScott、どちらがとは言いがたいが、どちらも大好きな1本である。
 話は変わるがS・S対決と言えば、沢田賢一郎氏と島崎憲司郎氏のフライのイミテーション性に対しての紙上対決を思い出した。「美しいフライでなければフライフィッシングではない」と言う
沢田氏に対し、「リアルイミテーションを追求する」島崎氏。両氏ともフライフィッシング界において大御所であり、両氏の言い分はどちらも正論である。抽象派と写実派の画家の論争ようであった記憶がある。その後、沢田賢一郎氏は一般メディアに登場することは無くなった。
 そんな理屈はどうでも良いから、釣れたかって?ちびアマゴとちび鱒の猛襲でした。
スミマセン。
m(_ _)m




6月14日「うんがつく話」の巻
 昨日から、山口のフライショップ・オーナーのHさんを案内し、千代川に釣行している。Hさんによると、山口ではこの時期になると、20センチを超えれば良型らしい。尺と言わなくとも、25センチ位の魚は釣ってもらわねば、という義務感に駆られる。昨日は、若桜方面へ釣行したのだが、結果は思わしくない。今日は実績の有るN川へ向かう。AM7:00頃、先日Oさんと釣行したポイントから入渓。しかし、反応してくるのは、フッキングさえ難しい10センチ前後のヤマメばかり。おまけに生理現象(悪いことに大である)をもよおし、キャスティングもいいかげんになる。これは、最悪の場合キジ撃ち(野ぐそ)かという心配が脳裏をよぎる。だが、神様は見捨てなかった。上流に公衆便所が有るのを思い出し、すぐさま直行して、最悪の事態を免れる事ができた。その後は、気分爽快、キャスティング軽快、私の快進撃が始まった。イワナを立て続けにヒット。しかも、1匹は尺位ありそう。計測すると28センチの泣き尺である。交互に譲りながら遡行しているのだが、なぜか私の番に良型がヒットしてくる。結局、私が、泣き尺イワナ2匹、泣き尺ヤマメ1匹他という釣果。Hさんも23センチから25センチ位のイワナをヒットし、一応今回の鳥取釣行の目的を達成することができた。双方釣果に満足しながらお互いの帰路についた。そして帰り道、こんな話を思い出し苦笑した。「キジ撃ちをした日は何故か魚がよく釣れるんですよね」 キジは撃たなかったけど、運(うん)がついたのだろう。
 *注 キジ撃ち(キジ撃ちのハンターの姿が、野ぐそしている姿に似ている為こう言う)





6月7日 「変なおじさんに会った」の巻

 昨日は、30度を越えたらしい。今日も暑くなりそうだ。やはりこんな日は、岩魚を求めて源流へ向かうのがいい。尺岩魚を求めて、渓流釣りのメッカ、天神川の支流小鴨川へ入渓。林道に入ると、いたるところに倒木や落石等、冬の豪雪の爪痕が残されている。それを縫うように車を進めていくと、途中でついに行き止まりになっていた。先客が有るらしく、「がまかつ」のステッカーを貼った車が1台。少し歩き、1つ上の堰堤から入渓することに。ハンピーパラシュートを結び、様子を見る。いきなり入渓ポイントで25センチ位の岩魚をヒット。思い通り、甲虫や踊りバエ等を捕食している。そこでもう1匹追加し、「写真に撮っておこう」と思ったが、「この調子ならもっと大きいのが釣れるはずだ」と欲を出したのがいけなかった。その先、だんだんサイズダウンしていき、釣果も尻すぼみ。おまけに日も高くなり、倒木が行く手を阻む。魚は多分、この倒木や岩陰に隠れているのだろう。その後5匹ほど釣れたものの、結局写真は撮らずじまいであった。帰路、疲れた足を引きずりながら歩いていると、目の前に何やら白い塊が見えてきた。目を疑ったが間違いなくそれは残雪だった。30度に達する気温と雪とが妙にアンバランスでしばらく見とれていた。そして、ようやく車の所にたどり着くと、何やら怪しい人影が車を覗きこんでいる。声をかけると、どうやら山菜取りのようだ。ここら辺一帯はウドの宝庫らしく「持って帰って食べてみい」と言われ、ウドをゲット。ウド、キープ&イワナ、リリースの日であった。




6月3日 「初イワナとの対面」

 今日はN川経由の出勤。一番上流に有る集落あたりからの入渓。フライラインを1〜2メートル出しての、ボサ川の釣りを強いられる。遡行していくと、ポイント毎からやマメが飛び出してくる。フライは気にすることなく、エルクヘアーカディスで十分である。大きくはないが、飽きない程度に楽しませてくれた。テニスコート裏でイワナを2匹ゲット。今年初めてイワナとの対面であった。その帰り、堰堤でライズを発見。時計は9時30分、開店時間にギリギリだが、もう一人の自分が「もっとやれ、やれ」と囁く。そのまま入れ食いモード突入となり、開店時間30分の遅れとなった。m(__)m サイズとしては、20〜22センチ位と不満が残ったが、数釣りの楽しめた日であった。